アンブローズ・ビアスのレビュー一覧

  • 悪魔の辞典
     有名なので説明はいらないと思いますが、これほど皮肉を利かせて世の中に蔓延する欺瞞の数々を再定義した辞典はないでしょう。今から100年以上前に書かれたものですが今でも色あせない内容です。学生時代によく世の中の矛盾を再定義する「悪魔の辞典遊び」をしました。ブレーンストーミングに最適です。
     世の中を斜...続きを読む
  • 悪魔の辞典
    旧版をもっています。表紙の絵は牛の頭で女性の胴に翼が生えているキメラのようなものがかかれてました。
    名作だと思います。
    【白】:黒。
    【黒】:白。
    が印象的な単語の意味の解説だったなぁ。
  • 悪魔の辞典
    懐疑主義。
    俺の基本スタンスがここにある。
    否定主義。
    俺の応用スタンスもここにある。
    『「信仰」比類ない物事について知りもしないのに語るも者が言うことを、証拠もなしに信じること』
  • 悪魔の辞典
     悪魔についての解説本ではありません。日常のよしなしごとを、とことんひねくれた視点から解釈した――― 「ニガヨモギと酸をインクの代わりに使ってる」と評された、皮肉のききまくったA・ビアスの名著。

    例 【恩赦】処罰すれば費用がかかり過ぎる犯罪者に対する国の寛大さ。

       【誕生】数ある災難の中で最...続きを読む
  • 悪魔の辞典
    不謹慎ネタのオンパレード!
    前半部だけで吹き出してしまう部分が多々あった。 
    男も女も等しく皮肉るのがフェアーで良い。

    ただ、ブラックジョークとはいえ「猫」の項の内容が最悪で心情的に満点はつけられず。でも本書のスタンスは好き。
  • 悪魔の辞典
    大自然と迷信に囲まれたオハイオ州の田舎で育ち、南北戦争をくぐり抜けた後にペンを握った筆者が冷笑と毒舌の限りを尽くして執筆した奇書。
    現代では想像もつかないような着眼点と比喩の数々に翻訳者の苦悩が忍ばれる。
    ビアスの名前が記憶にあったのは漫画版ドラえもん大長編『のび太の日本誕生』の中で、1ページ使って...続きを読む
  • 悪魔の辞典
    今週は、アメリカ民主党全国大会。先週は、共和党全国大会。どちらも大会も今一つ盛り上がりに欠けていた。サプライズがなかったからか。この本は、大統領president(n)を以下のように定義している「国中のおびただしい数に及ぶ人間がそのうち誰一人として大統領に選びたいとは思っていないことが明白に知られて...続きを読む
  • 悪魔の辞典
    その名の通り辞典です
    もちろん辞典なので、言葉の意味を説明した物です
    しかし、悪魔を冠するのは伊達じゃない!
     
    実にシニカルな文章とブラックジョークが満載!
    しかも、面白い程に的を射ている!
    読んでいると、つい口元を緩ませてしまいます
     
    その顔は周りから見ると、悪魔のようなんでしょうね
     
    物語...続きを読む
  • 悪魔の辞典
    オカルトや魔術の本ではありません。
    20世紀初頭に発表されたブラックと風刺にあふれた辞典。

    初めて手に取ったのは小学生の頃かな。
    嫌なガキです。
    おかげで、見事に皮肉っぽく成長することができました。
  • 悪魔の辞典
    悪意と冷笑の一大辞典。さまざまな項目について著者一流の皮肉が冴え渡る。惜しむらくは、皮肉が婉曲すぎて何を批判してるのかわからないものがかなり多いこと。残念ではある。日本では数人の訳者がこの辞典に挑んでいて、今表示されているどうしようもない装丁のこれは角川文庫。筒井康隆による版も出ているようなのでその...続きを読む
  • 悪魔の辞典
    「友情:天気の良い日は二人ぐらい十分に乗れるが、悪い日にはたったの一人しか乗れない船」(137p)
    友達できないよ、アナタ?とかいいたくなりそうに天の邪鬼な警句だらけの辞典。もとは英語で書いてあるのを訳してあるので一部伝わりにくいものもあり。こういうの好きな人なら思わずにやりとする部分も。
    おもしろ...続きを読む
  • 悪魔の辞典
    中学時代に出会った本。努力とは…愛とは…調べれば調べるほど面白い。普通の辞書の何倍おもしろいんだろう。
  • 悪魔の辞典
    時代遅れとか、日本人とは感覚が違うとも評される一冊。
    今でも十分面白いと思うけど。
    このユーモアセンスが理解出来るか出来ないかで
    人をカテゴライズしても良いかもしれない。
  • 悪魔の辞典
    西川正身の『悪魔の辞典』は、訳したものを50音順に並べ替えていましたが、こちらは原書のままアルファベット順ですから。
    どちらが読みやすいかは好みの問題かと思いますが、日本語の読みやすさでは、西川正身のほうが上かなあと……。訳したものの内容は同じなんですけど、細かいニュアンスとかが、、ですから。
  • 悪魔の辞典
    皮肉とブラックユーモアで言葉の意味を綴った辞典
    訳が古いのと皮肉が難しくて理解できない箇所が多々あったので他の訳も読んでみたい
  • 悪魔の辞典
    たまに手に取ってパラパラと捲るもの。
    思わず笑いが、こぼれてくる。
    皮肉っぽい小気味良さもあれば、
    注釈の必要な知識めいたところもある。
    デカダンスや退廃芸術を専攻していた折、購入。
    現代文明と人間のあれそれを考えるときにも有効で、
    手元に置いて然るべきかと思う。
  • 悪魔の辞典
    新聞のコラム欄によく引用が掲載されるので読んでみました。
    原典は1911年発行ですから、100年前の本なのですが改めて人間の営みというものは本質的に何も変わらないということを認識させてくれる良書です。
    構成としては、著者であるアンブローズ・ビアスが様々な単語の意味を綴っていくものなのですがその内容が...続きを読む
  • 悪魔の辞典
    旧版を所有しているのですが、カバーデザインは以前のほうが
    いい。なんでこんなセンスのないデザインチェンジをしたのでしょうか…。
  • 悪魔の辞典
    悪魔の辞典というタイトルだが、悪魔について書かれた辞典ではない。

    様々な言葉を皮肉って、捩れて、捩れて捉えるとこうなるのだよという辞典なのである。
    ミステリーや漫画にも多く引用されている。

    擦れた気分の時にぺらぺらとめくるにはもってこいの一冊なのである。

    個人的には、一杯、飲みながら、ニュース...続きを読む