岡本貴也のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルからは意外だがゴーストものだった。
同じゴーストもので現在公開中の新垣結衣主演「ささらさや」、来年公開の深津絵里・浅野忠信主演「岸辺の旅」は既に読み終えたが、これは今週末公開の岡田将生・広末涼子「想いのこし」の原作だ。
3作の中では一番おもしろく、一気に読み終えた。
ほろっとさせるファンタジーコメディというところか。
上辺だけで刹那的に生きるチャラいガジロウが、金のために4人のユウレイ達の願いを叶えていくうちに、心の底から行動を始めるようになるのは清々しい。
母子家庭のユウコがひとり遺してしまった息子を思う気持ちや、息子が母ちゃんはいつかは帰ってくると言い張ったり、死んだ母親のストリ -
Posted by ブクログ
ダフ屋などの裏稼業で、贅沢な生活をしているホンダガジロウは、ある日、道で小さな車に撥ねられる。ガジロウが病院で目覚めたとき、自分の体はなんともなく、撥ねた車に乗っていたジョニー、ルカ、ケイ、そしてユウコのストリッパーとマネージャーの4人が突っ込んできたトラックに潰されて即死したことを知る。ところが、即死したはずの4人がガジロウの前に現れた。ガジロウは4人から慰謝料を巻き上げることを決意する。
幽霊とそれが見えるものという、面白い視点の小説である。また、幽霊が見えたり、声が聞こえたりというのは、当事者のガジロウ以外にいないため、幽霊のやりたいことなどをガジロウを通じて伝える必要があるというとこ -
Posted by ブクログ
ふと空港で手に取った一冊。
どうやら映画化されるそうですね。
あらすじを書いてしまうと、これから読む人に影響を与えそうなのであまり書きませんが、とりあえずタイトルは読者を引きつけるための伏線みたいなもので、全然物語はタイトル通りのイメージではないです。
物語が大きく3つあり、一つ一つがそれぞれ感動的なエンディングを迎えます。
ただ、ちょっとその感動のエンディングに深みが足りないかなという感があります。えらそうですが。もうちょっと捻りがあっても良いかなと。
さらっと2,3時間で読めるので、軽く読むのに適している一冊。
映画はどうな感じに仕上がるのでしょうか。