岡本貴也のレビュー一覧

  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    彰紀の弱さと焦れったさがえり奈の真っ直ぐさに支えられて力強く変わって行く姿。震災後のはかりようも無い深い悲しみ。えり奈の母の理不尽な悲しみの八つ当たりとやり切れなさ。
    実話に基づいた丁寧な描写は読み手が一緒に苦しくなる程迫ってきます。
    著者が阪神淡路大震災を経験しているからなのでしょう。
    誰が悪いの...続きを読む
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    3.11による突然幸せが壊された描写や、大事な人との最後の別れ方など、いろいろと考えさせられた。読後に実体験だと知った時、あの時の本当の悲惨さの欠片に少しだけ触れた気がした。
  • 運命の人を見つけた、ら
    本当に美しい純愛物語で、この物語に入り込んでいくことが大変心地よく、いつまでもこのまま読み続けたい、この世界から抜けたくない、と思える本だった。主人公がかつて恋した「運命でなかった人」との再会で感じたであろう哀しみ、そして最後「運命の人」と結ばれた感動が見事に描かれていて、読後に大変心地よい気分に浸...続きを読む
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    電車の中で ポロポロして困った…
    とっても悲しいけど素敵なお話
    本当の話だなんて… えりかは素敵な女性で あまり人生にやる気のなかった彼が彼女と会うことで成長する
    最後には納棺師になるとは 最初の彼からは考えられない
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    神様のタイトルにはまっていたときに【読みたい本】だったものを掘り起こして読みました。

    震災があって以降、あまりにも復興復興と世間が騒ぐのが鬱陶しかった思いがあり、震災の小説は避けていました。
    が、当時高校生だった私も一児の母となり、大人になり、色んなものが変わりました。

    以前は普通に恋愛もので、...続きを読む
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    最初は生きることにやる気のない若者の話かと思いました。読み進めていくうち震災がありそこからは涙が止まりませんでした。
    故人を想いながら理不尽なことも乗り越えて生きていく。
    温かい物語でした。
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    何故、この本を予約していたのか思い出せなかった。丁度、東日本大震災が4年目となる時期に手元にやって来た。
    読み始めると何とも頼りない青年、角尾彰紀が、一人の女性、栗又えり奈と出会うというラブストーリだったかなと思いきや、大震災がきっかけで家族を失う壮絶な人生を送られる実話を元にした物語だった。
    震災...続きを読む
  • 彼女との上手な別れ方
    なんてあったかい物語なんだ。 死者の後悔を晴らすため、死者を唯一見ることができるガジロウという男(この男が金と女さえあればいいというなかなかのクズっぷり)が成仏のために奔走する… という、よくあるような内容…
    と、侮るなかれ。 読みやすい文体、つい笑ってしまうような会話、 そして最後は堪えきれなくな...続きを読む
  • 彼女との上手な別れ方
    クライマックスを忘れた既読本を読む時は、記憶喪失になった主人公ポジションで読めるので、何時もの読書と違うおももきがある。
    まるで時をかける少女の実験室で嗅いだラベンダーのごとく、断片の記憶を頼りにストーリーを追うのは楽しかった。
    そして以前読んだ時より親近感を覚えた。
    この辺が再読の醍醐味といえよう...続きを読む
  • 彼女との上手な別れ方

    作品名からの予想を裏切られた!

    タイトルの意味が分かった瞬間、笑いが涙に変わります!

    金と女がすべての冷徹な遊び人のガジロウが、交通事故がきっかけで、願いを叶えてくれたら預金通帳の中身をすべてくれるという四人と出会い、無理難題に奔走し…。

    2014年秋に、広末涼子×岡田将生主演で映画化の注目作品!

  • 彼女との上手な別れ方
    こんなに心に響く本に今まで何冊出会えたでしょう。
    それくらい、素晴らしい一冊です。

    朝から泣きました。
    何度も何度も読み返しました。
    読み返す度、涙腺崩壊です。

    一人一人の人生、一人一人の価値、情熱、後悔。
    大切なもの、人、出来事。
    言葉では表しきれないほど、思いっきり感じました。

    ガジロウの...続きを読む
  • 彼女との上手な別れ方
    解説にも書いてあるが、書き出しの表現が非常にうまく、読者をひきつけてキャラクターをしっかりと表現している。
    ガンジロウが言う「職業に貴賎なし」という言葉の重みがわかると同時に真剣にひたむきに働くことの重要性に気づくことができる作品
  • 彼女との上手な別れ方
    タイトルと表紙で抱く第一印象は見事に裏切られました。
    良い方に、です♪
    なんとなーく不倫っぽいのかなあと読み始めて、それからなんだこの最低男ってなって、それからはもう怒涛の人情もの、主人公の成長度合いが凄いことになってます。
    しかし、職業に貴賎はないないんだってことをまさかあんなやり方で示すな...続きを読む
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    作者の実体験を元に描かれた、東日本大震災をきっかけに、納棺師になった人の話。
    まだ幼い息子達や妻が亡くなる辛さから、立ち直るきっかけとは…?
    なかなか、つらく、涙なしでは読めない本だった。
    星5でもいいけど、辛すぎたから、星4で!
  • 世界が記憶であふれる前に
    超記憶症候群っていいと思っていたけど、覚えられることに限界があって苦しんでいることがかわいそうだった。そんなナノとソライの関係がだんだん複雑になっていくところが悲しく、なんともいえない気持ちになった。
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    震災で、幼い子どもと妻を亡くし、修復師になった男性。
    辛くて涙…
    わずか生後7日と小さな子を抱きしめたまま亡くなった妻
    これが実話に基づいていることに、10年前の、現実であることに胸が苦しくなる、
    沢山の、いろんな、幼い、若い、働き盛りの、老後の人生を、突然断ち切られたひとがいる。
    せめて、忘れずに...続きを読む
  • 世界が記憶であふれる前に
    ナノな記憶に溺れる停止の時間とソライの無我夢中で走る動きの時間との対比がよく分かる作品。
    とても読みやすい文章で、駆け足で進んでいく展開に一緒に冒険している気分になってドキドキした。

    忘れられない記憶や忘れたくない記憶を持って人間は生きていくけど、どうしてもその記憶は綻びが出てくる。
    もはや記憶の...続きを読む
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    3,11の震災を扱った小説は数多く出たけれど,この本はとても良かった.震災を抜きにしても,幸せな家族に憧れながら遠くから眺めていた僕に力強く手を差し伸べたえり奈が輝いていました.実話が本とのこと,本当に悲しいです.
  • 彼女との上手な別れ方
    あり得ない話なだけに、色んなことがファンタジー要素満載で単純に楽しめた。そして泣けた。
    子供との関係が嘘っぽくなくていい。
    映画もいつか見てみたい。テレビでいいので。
  • 神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
    感想を書くことすら躊躇われる、そんな本でした。
    東日本大震災。
    神様の休日。

    腫れぼったくなった目は、無責任に明日には元に戻っているかもしれないけれど、この意味を感じることだけはせめて、出来ればいいと思います。