岡本貴也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ神様のタイトルにはまっていたときに【読みたい本】だったものを掘り起こして読みました。
震災があって以降、あまりにも復興復興と世間が騒ぐのが鬱陶しかった思いがあり、震災の小説は避けていました。
が、当時高校生だった私も一児の母となり、大人になり、色んなものが変わりました。
以前は普通に恋愛もので、ふむふむ〜と軽い気持ちで読んでいたら、以後で泣きっぱなしでした。
生まれて1ヶ月の子を持つ母として、えり奈の描写に涙も鼻水も止まりませんでした。
先が気になって、3時間ほど我が子を抱いて泣きながら読んでました。
普通の仕事をしている人は、役場の人間に怒りをぶつけれる。でも、役場の人間だって同じ被災者。
役場の人間は仕事がある。
家族を探しに行きたくても行けない。
こんな当たり前のことに、5年経って気付きました。
あとがきの、向き合って乗り越えれるというコメントには共感しました。
中卒で職を転々としていた彰紀。
職場の七瀬にお願いされて美容室に行き、えり奈と出会う。
定職に就いてない彰紀は、えり奈の父に詰問され、自身の生い立ちから家族を持つことへの熱がなく、一時は別れを切り出したが、子どもができていたこともあり結婚。
漁師になることを決意し、えり奈の祖父に紹介してもらい、父親が凄腕の漁師だったコネもあって、経験なしで漁師に。
2人目の出産目前に、稼ぐために遠洋漁業へ行った帰り、津波に遭い、地震が起きたことを知る。
えり奈と長男を探し、生後7日の次男も、えり奈と長男の火葬目前で発見。
3人一緒に火葬。
えり奈の母は半狂乱になり、えり奈と息子2人はえり奈の家の墓に。
夫である彰紀を無視し、えり奈の母はが勝手に家族の縁切り、死のうとした矢先、修復師の公子に出会う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ何故、この本を予約していたのか思い出せなかった。丁度、東日本大震災が4年目となる時期に手元にやって来た。
読み始めると何とも頼りない青年、角尾彰紀が、一人の女性、栗又えり奈と出会うというラブストーリだったかなと思いきや、大震災がきっかけで家族を失う壮絶な人生を送られる実話を元にした物語だった。
震災以降の話は、あの悲惨な映像と文中の情景描写が重なりあい何度も涙した。
納棺師は存じていたが、修復師の存在知らず、ご遺体と送る家族側にとってどれ程大切なお仕事なのか考えさせられた。
東日本大震災で沢山の方被害を受けられ、どれ程の方が綺麗なお姿で旅立たれたかと思うとそうでは無かっただろうと想像がつく。
只々、手を合わせご冥福をお祈りいたします。
このような未曾有な大震災と津波、「神様が休んでたんじゃねえのか」との会話通り受け入れるしかないのは辛かったろうな。 -
Posted by ブクログ
なんてあったかい物語なんだ。 死者の後悔を晴らすため、死者を唯一見ることができるガジロウという男(この男が金と女さえあればいいというなかなかのクズっぷり)が成仏のために奔走する… という、よくあるような内容…
と、侮るなかれ。 読みやすい文体、つい笑ってしまうような会話、 そして最後は堪えきれなくなる涙。 全ての登場人物がしっかりキャラ立てされていて、それぞれになにか暗い影を落としていて(ストリップという職も影響する)でも、全体がチカチカする程明るい。 生と死や親子の愛、そして死者と生きる者の恋。 重いものも軽いものも全てがごちゃまぜになった最高の一冊。 再読する。 -
作品名からの予想を裏切られた!
タイトルの意味が分かった瞬間、笑いが涙に変わります!
金と女がすべての冷徹な遊び人のガジロウが、交通事故がきっかけで、願いを叶えてくれたら預金通帳の中身をすべてくれるという四人と出会い、無理難題に奔走し…。
2014年秋に、広末涼子×岡田将生主演で映画化の注目作品!