あらすじ
でも、それは最高の愛し方。
チケットを違法に高値で転売することを生業とするガジロウは、金と女がすべての冷徹な遊び人だ。交通事故がきっかけで、願いを叶えてくれたら預金通帳の中身をすべてくれるという四人(女三人男一人)と出会ったガジロウは、いいカモを見つけたと小躍りする。しかし、願いは四人それぞれで無理難題ばかり。それでも大金を得るためと奔走するガジロウに、やがて変化が訪れ、物語は最後、想像すらしなかったクライマックスを迎える。
タイトルの意味を知ったとき、きっと大きな感動に包まれます! 読み手の予想を鮮やかに裏切る、最高に素敵な物語!!
「これまでに体験したことのない読後が待っていました」などなど全国の書店員さんも絶賛!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なんてあったかい物語なんだ。 死者の後悔を晴らすため、死者を唯一見ることができるガジロウという男(この男が金と女さえあればいいというなかなかのクズっぷり)が成仏のために奔走する… という、よくあるような内容…
と、侮るなかれ。 読みやすい文体、つい笑ってしまうような会話、 そして最後は堪えきれなくなる涙。 全ての登場人物がしっかりキャラ立てされていて、それぞれになにか暗い影を落としていて(ストリップという職も影響する)でも、全体がチカチカする程明るい。 生と死や親子の愛、そして死者と生きる者の恋。 重いものも軽いものも全てがごちゃまぜになった最高の一冊。 再読する。
Posted by ブクログ
クライマックスを忘れた既読本を読む時は、記憶喪失になった主人公ポジションで読めるので、何時もの読書と違うおももきがある。
まるで時をかける少女の実験室で嗅いだラベンダーのごとく、断片の記憶を頼りにストーリーを追うのは楽しかった。
そして以前読んだ時より親近感を覚えた。
この辺が再読の醍醐味といえよう。
作品名からの予想を裏切られた!
タイトルの意味が分かった瞬間、笑いが涙に変わります!
金と女がすべての冷徹な遊び人のガジロウが、交通事故がきっかけで、願いを叶えてくれたら預金通帳の中身をすべてくれるという四人と出会い、無理難題に奔走し…。
2014年秋に、広末涼子×岡田将生主演で映画化の注目作品!
Posted by ブクログ
こんなに心に響く本に今まで何冊出会えたでしょう。
それくらい、素晴らしい一冊です。
朝から泣きました。
何度も何度も読み返しました。
読み返す度、涙腺崩壊です。
一人一人の人生、一人一人の価値、情熱、後悔。
大切なもの、人、出来事。
言葉では表しきれないほど、思いっきり感じました。
ガジロウのこんな幸せな、羨ましい、それでも切ない人生は無い。
これを読んで、前を見れない人はいないんじゃ無いかなと思います。
是非一度、全ての人に読んでみて頂きたい。
私には、そんな風に思える大切な一冊でした。
Posted by ブクログ
解説にも書いてあるが、書き出しの表現が非常にうまく、読者をひきつけてキャラクターをしっかりと表現している。
ガンジロウが言う「職業に貴賎なし」という言葉の重みがわかると同時に真剣にひたむきに働くことの重要性に気づくことができる作品
Posted by ブクログ
タイトルと表紙で抱く第一印象は見事に裏切られました。
良い方に、です♪
なんとなーく不倫っぽいのかなあと読み始めて、それからなんだこの最低男ってなって、それからはもう怒涛の人情もの、主人公の成長度合いが凄いことになってます。
しかし、職業に貴賎はないないんだってことをまさかあんなやり方で示すなんて。そこが一番意表を衝かれたし、でも結果に納得した。
クズって言うのは俺みたいなのをいうんだ! 自分の事をそういえる主人公が段々可愛くなってくるという。切なくて、ほっこりと温かくなる、そんなお話でしたv
Posted by ブクログ
あり得ない話なだけに、色んなことがファンタジー要素満載で単純に楽しめた。そして泣けた。
子供との関係が嘘っぽくなくていい。
映画もいつか見てみたい。テレビでいいので。
Posted by ブクログ
金と女が全てのガジロウがある事故に巻き込まれ、幽霊たちとの関わりの中で変化していく。初期のガジロウにはイライラしながらも、その変化が興味深い。
タイトルの意味を知ったとき、きっと大きな感動が!という解説にある文言に全てが現れる。
ラストのユウコのシーンももちろんだが、ジョニーさんのお話もだいぶ好き(^^)
Posted by ブクログ
タイトルからして、単なる男女の出会いと別れを描いた作品だと思っていたが、いい意味で裏切られた。別れるってそっちの別れるかー。
良い話なのだが、ガジロウが急にまともになったと思った。あれだけお金の亡者だったのに、、、さらに、いつの間にかユウコとガジロウが惹かれあっていたこと。そうなるとは予想がついていたがあまりにも突然すぎないかと。あと、結局なぜガジロウははねられたのに無傷だったのか。さらに良くなれる小説だと思った。
Posted by ブクログ
軽快なテンポで進んでいくストーリー。ちょっと、ファンタジー的な要素が強いけど、やっぱり人の死を題材にしたものには弱い。泣いてしまう。思い残しのないように日々精一杯生きていきたい。
Posted by ブクログ
タイトルからは意外だがゴーストものだった。
同じゴーストもので現在公開中の新垣結衣主演「ささらさや」、来年公開の深津絵里・浅野忠信主演「岸辺の旅」は既に読み終えたが、これは今週末公開の岡田将生・広末涼子「想いのこし」の原作だ。
3作の中では一番おもしろく、一気に読み終えた。
ほろっとさせるファンタジーコメディというところか。
上辺だけで刹那的に生きるチャラいガジロウが、金のために4人のユウレイ達の願いを叶えていくうちに、心の底から行動を始めるようになるのは清々しい。
母子家庭のユウコがひとり遺してしまった息子を思う気持ちや、息子が母ちゃんはいつかは帰ってくると言い張ったり、死んだ母親のストリッパーという職業を恥じ、恨む場面には、私自身息子を持つ母親なので、心が強く揺さぶられる。
北海道の教会での結婚式、夏の甲子園9回裏満塁、真っ赤なカブリオレに先導され薬品工場の化学火災へ向かう消防車の大行列、そしてニューヨーク仕込みのストリップショー。映像化のためにあるような物語だ。映画にも期待したい。
Posted by ブクログ
いつ
死んじゃうか
わからないんだから
自分の
やりたいことは
やっておきたい
毎日
100点な日なんて
ないけど
合格点が
あげられらような
ことしたい。
2014.11.16
Posted by ブクログ
11月に公開になる、岡田将生、広末涼子などが出演の映画『想いのこし』の原作本。女好きな主人公が交通事故で亡くなった4人の幽霊の望みをかなえていく。仕事のからみで読んだのだが、設定が夏休みの時期と重なっていて、今の季節にはピッタリ。
Posted by ブクログ
交通事故によって亡くなった4人の幽霊を成仏させるために
奮闘する主人公のお話。
最初はお金のためだけに動いていた主人公だったけど、
一人、二人と成仏させていくうちに
だんだん人とのつながりのよさに気づいていくところがよかった。
深くかかわればかかわるほど、傷つくことも多くなるし
そんなのごめんだと思っていたけど、
そこにはお金では買えない暖かさがあったんだな。
映画化が楽しみ。
Posted by ブクログ
タイトルだけ見て、切ない病気等の恋愛ドラマかな?と思っていたのですが…いい意味で裏切られ面白いお話でした!もちろん切ない人間愛&恋愛要素も入っていたのですが(๑′ᴗ‵๑)ダメダメな主人公が徐々に変わっていく面白さ。そして、このお話自体の設定の面白さ(●´艸`)予想せずやってくる感動シーンに涙しそうになって危なかったw切ないけれど、スッキリとした気持ちで読み終えることができます★
Posted by ブクログ
とにかく上手くて、センスが良い。題名からは伺い知れない、ホンワカしてジーンと来る内容。題名が異なれば、もっと売れたと思うけど、想定内が多いなかで確実に想定外の展開を楽しめる。
Posted by ブクログ
「彼女との上手な別れ方」というタイトルが素晴らしい。読み終わって本当にその通りだと思った。
ガジロウの人間的な変化が物語を作っている。
最後の最後、施設での幸太郎とガジロウのやり取りがすごい好き。
Posted by ブクログ
ダフ屋などの裏稼業で、贅沢な生活をしているホンダガジロウは、ある日、道で小さな車に撥ねられる。ガジロウが病院で目覚めたとき、自分の体はなんともなく、撥ねた車に乗っていたジョニー、ルカ、ケイ、そしてユウコのストリッパーとマネージャーの4人が突っ込んできたトラックに潰されて即死したことを知る。ところが、即死したはずの4人がガジロウの前に現れた。ガジロウは4人から慰謝料を巻き上げることを決意する。
幽霊とそれが見えるものという、面白い視点の小説である。また、幽霊が見えたり、声が聞こえたりというのは、当事者のガジロウ以外にいないため、幽霊のやりたいことなどをガジロウを通じて伝える必要があるというところがポイントであろう。
小説自体はガジロウとユウコ(幽霊)の視点を切り替えることで表現するという方法だが、片方の視点でさほど書くことがないため、投げやりになっている部分が多々見られた。最近読んだ別の本でも感じたやつだな。吉田修一『ひなた』か。自分でも小説を書いていて感じるが、最初に、こうやったら面白いんじゃない?とぶち上げたルールが足かせになることは、よくある。
小説は、4人死なせて4人ともの願いを聞いていくというパターンになる。小説全体を通じてのルールを明確にするため、序盤では軽く、後半になるほど難しくなっていくというストーリーの組み立ては理解できるが、最終的に、あれは必要だったのかなあ?という程度の疑問が感じられる部分もあった。
着想的にも、小説のルール設定も、伊坂幸太郎を意識した作品なのであろう。変に視点を切り替えず、長編を一人の視点で突っ走るほうが、この作家は面白くなるのかもしれないな。
Posted by ブクログ
ふと空港で手に取った一冊。
どうやら映画化されるそうですね。
あらすじを書いてしまうと、これから読む人に影響を与えそうなのであまり書きませんが、とりあえずタイトルは読者を引きつけるための伏線みたいなもので、全然物語はタイトル通りのイメージではないです。
物語が大きく3つあり、一つ一つがそれぞれ感動的なエンディングを迎えます。
ただ、ちょっとその感動のエンディングに深みが足りないかなという感があります。えらそうですが。もうちょっと捻りがあっても良いかなと。
さらっと2,3時間で読めるので、軽く読むのに適している一冊。
映画はどうな感じに仕上がるのでしょうか。
Posted by ブクログ
オムニバス形式の短編に近い作品になっている。内容は時系列で繋がっており、読み進めるたびにほっとするような、寂しいような気持ちになった。
最初の話で主人公が死んだときはどうなることかと思ったが、なるほど、そうくるかという感じ。
Posted by ブクログ
自分でなぜこの本がうちにあったのかわからないという不思議な一冊。誰かにもらったのかポップ読んで買ったのか。
久しぶりに新しい作家の本だったが読みやすかった。あっと驚く場面もあったし。
ちょっと主人公が恋に落ちるという展開は安易すぎな感じもしなくはないがすらっと読めるのがよかった。
久しぶりの読書。本当、読書しなさすぎてだめ。
Posted by ブクログ
タイトルは軽い感じだけど、なかなかどうして。いい意味裏切られた。後半の主人公の心の変化が激しくてちょっとついて行けないところもあったけど、感動に包まれたいいエンディングだと思う。
Posted by ブクログ
なるほど納得なタイトル
上手いタイトル&イラストだと思う~~
未練を残して幽霊になった4人と唯一姿が見えて話ができる金と女がすきな男の物語
ほろっとくるけど泣くほどではなかったなー
Posted by ブクログ
タイトルが目について手に取った作品。
主人公ガジロウはダフ屋をして荒稼ぎをし、その金で悠々自適にその日ごとに女を取っ替え引っ替えして遊び暮らす30歳独身。酔っぱらった帰り道、タクシーを拾おうと道に出たが、車にはねられてしまう。奇跡的に無傷で、医者にもあなた転んだだけだろうと呆れられる始末。だが金の亡者ガジロウは事故を起こした加害者に慰謝料請求をしないと気が済まない。しかし加害者の車に乗っていた四人は即死で。。。交わることがなかったはずの人達の人生が交通事故という不運で交差し、不思議な力を手に入れてしまう。
愛するものを残していく辛さ、残される辛さが四人それぞれのエピソードに強く描かれていた。最低最悪の人間だったガジロウも、彼らとのふれあいで段々人間性が変わっていく。
コメディタッチで描かれている部分も多く、そこまで重くない。けれど深みのある物語であった。
Posted by ブクログ
『ネクタイで首を絞めるという訳の分からないファッションに身を包んだこいつらは、今の安定した地位と約束された未来という自慢話を、愚痴という名の包装紙にくるめて口から吐き出していた。』
「毎日が似通っていて退屈だからこそ、その中にある小さな違いに喜びや悲しみが生まれるんです。それが人生ってもんです」
『思い付いたことを実行に移すにはそれについて必要以上に考えないことだ。』