岡本貴也のレビュー一覧
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浄瑠璃の世界の 話だ。いつの世でも芸の世界は極めるためには過酷な修行が必要だ。竹本義太夫の一生を語った小説は感銘をもって読み終えた。最終章での曽根崎心中はあまりにも有名で夢中で読み終えた。Posted by ブクログ
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百姓 五郎兵衛が竹本義太夫になるまでの物語。
主人公が重要な気付きを得てからの描写に、頁を繰る手が止まらず一気に読んだ。テクニックじゃなく、作品に情感がこもってるのを目の当たりにした時、人(観客)の心が動かされる。っていう当たり前だけど大切な事柄に胸が熱くなる。
NHKのドラマでも印象的だった、近松...続きを読むPosted by ブクログ -
3.11による突然幸せが壊された描写や、大事な人との最後の別れ方など、いろいろと考えさせられた。読後に実体験だと知った時、あの時の本当の悲惨さの欠片に少しだけ触れた気がした。Posted by ブクログ
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本当に美しい純愛物語で、この物語に入り込んでいくことが大変心地よく、いつまでもこのまま読み続けたい、この世界から抜けたくない、と思える本だった。主人公がかつて恋した「運命でなかった人」との再会で感じたであろう哀しみ、そして最後「運命の人」と結ばれた感動が見事に描かれていて、読後に大変心地よい気分に浸...続きを読むPosted by ブクログ
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電車の中で ポロポロして困った…
とっても悲しいけど素敵なお話
本当の話だなんて… えりかは素敵な女性で あまり人生にやる気のなかった彼が彼女と会うことで成長する
最後には納棺師になるとは 最初の彼からは考えられないPosted by ブクログ -
神様のタイトルにはまっていたときに【読みたい本】だったものを掘り起こして読みました。
震災があって以降、あまりにも復興復興と世間が騒ぐのが鬱陶しかった思いがあり、震災の小説は避けていました。
が、当時高校生だった私も一児の母となり、大人になり、色んなものが変わりました。
以前は普通に恋愛もので、...続きを読むPosted by ブクログ -
最初は生きることにやる気のない若者の話かと思いました。読み進めていくうち震災がありそこからは涙が止まりませんでした。
故人を想いながら理不尽なことも乗り越えて生きていく。
温かい物語でした。Posted by ブクログ -
何故、この本を予約していたのか思い出せなかった。丁度、東日本大震災が4年目となる時期に手元にやって来た。
読み始めると何とも頼りない青年、角尾彰紀が、一人の女性、栗又えり奈と出会うというラブストーリだったかなと思いきや、大震災がきっかけで家族を失う壮絶な人生を送られる実話を元にした物語だった。
震災...続きを読むPosted by ブクログ -
なんてあったかい物語なんだ。 死者の後悔を晴らすため、死者を唯一見ることができるガジロウという男(この男が金と女さえあればいいというなかなかのクズっぷり)が成仏のために奔走する… という、よくあるような内容…
と、侮るなかれ。 読みやすい文体、つい笑ってしまうような会話、 そして最後は堪えきれなくな...続きを読むPosted by ブクログ -
クライマックスを忘れた既読本を読む時は、記憶喪失になった主人公ポジションで読めるので、何時もの読書と違うおももきがある。
まるで時をかける少女の実験室で嗅いだラベンダーのごとく、断片の記憶を頼りにストーリーを追うのは楽しかった。
そして以前読んだ時より親近感を覚えた。
この辺が再読の醍醐味といえよう...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルの意味が分かった瞬間、笑いが涙に変わります!
金と女がすべての冷徹な遊び人のガジロウが、交通事故がきっかけで、願いを叶えてくれたら預金通帳の中身をすべてくれるという四人と出会い、無理難題に奔走し…。
2014年秋に、広末涼子×岡田将生主演で映画化の注目作品!
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こんなに心に響く本に今まで何冊出会えたでしょう。
それくらい、素晴らしい一冊です。
朝から泣きました。
何度も何度も読み返しました。
読み返す度、涙腺崩壊です。
一人一人の人生、一人一人の価値、情熱、後悔。
大切なもの、人、出来事。
言葉では表しきれないほど、思いっきり感じました。
ガジロウの...続きを読むPosted by ブクログ -
解説にも書いてあるが、書き出しの表現が非常にうまく、読者をひきつけてキャラクターをしっかりと表現している。
ガンジロウが言う「職業に貴賎なし」という言葉の重みがわかると同時に真剣にひたむきに働くことの重要性に気づくことができる作品Posted by ブクログ -
タイトルと表紙で抱く第一印象は見事に裏切られました。
良い方に、です♪
なんとなーく不倫っぽいのかなあと読み始めて、それからなんだこの最低男ってなって、それからはもう怒涛の人情もの、主人公の成長度合いが凄いことになってます。
しかし、職業に貴賎はないないんだってことをまさかあんなやり方で示すな...続きを読むPosted by ブクログ -
歴史に名を残す人の小説を
手にするときには
巻末の「参考文献」の有無を
確かめることにしています
むろん この書も
そのようにして、手に取った一冊
粗削りな箇所はあるものの
いゃあ 楽しませてもらえました
少し前に
落語家の 桂文我さんが
「私は(落語の)古文書も研究させてもらっていますが
大...続きを読むPosted by ブクログ -
超記憶症候群っていいと思っていたけど、覚えられることに限界があって苦しんでいることがかわいそうだった。そんなナノとソライの関係がだんだん複雑になっていくところが悲しく、なんともいえない気持ちになった。Posted by ブクログ
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震災で、幼い子どもと妻を亡くし、修復師になった男性。
辛くて涙…
わずか生後7日と小さな子を抱きしめたまま亡くなった妻
これが実話に基づいていることに、10年前の、現実であることに胸が苦しくなる、
沢山の、いろんな、幼い、若い、働き盛りの、老後の人生を、突然断ち切られたひとがいる。
せめて、忘れずに...続きを読むPosted by ブクログ -
ナノな記憶に溺れる停止の時間とソライの無我夢中で走る動きの時間との対比がよく分かる作品。
とても読みやすい文章で、駆け足で進んでいく展開に一緒に冒険している気分になってドキドキした。
忘れられない記憶や忘れたくない記憶を持って人間は生きていくけど、どうしてもその記憶は綻びが出てくる。
もはや記憶の...続きを読むPosted by ブクログ -
3,11の震災を扱った小説は数多く出たけれど,この本はとても良かった.震災を抜きにしても,幸せな家族に憧れながら遠くから眺めていた僕に力強く手を差し伸べたえり奈が輝いていました.実話が本とのこと,本当に悲しいです.Posted by ブクログ
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あり得ない話なだけに、色んなことがファンタジー要素満載で単純に楽しめた。そして泣けた。
子供との関係が嘘っぽくなくていい。
映画もいつか見てみたい。テレビでいいので。Posted by ブクログ