岡本貴也のレビュー一覧
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ネタバレ神様のタイトルにはまっていたときに【読みたい本】だったものを掘り起こして読みました。
震災があって以降、あまりにも復興復興と世間が騒ぐのが鬱陶しかった思いがあり、震災の小説は避けていました。
が、当時高校生だった私も一児の母となり、大人になり、色んなものが変わりました。
以前は普通に恋愛もので、ふむふむ〜と軽い気持ちで読んでいたら、以後で泣きっぱなしでした。
生まれて1ヶ月の子を持つ母として、えり奈の描写に涙も鼻水も止まりませんでした。
先が気になって、3時間ほど我が子を抱いて泣きながら読んでました。
普通の仕事をしている人は、役場の人間に怒りをぶつけれる。でも、役場の人間だって同じ -
Posted by ブクログ
ネタバレ何故、この本を予約していたのか思い出せなかった。丁度、東日本大震災が4年目となる時期に手元にやって来た。
読み始めると何とも頼りない青年、角尾彰紀が、一人の女性、栗又えり奈と出会うというラブストーリだったかなと思いきや、大震災がきっかけで家族を失う壮絶な人生を送られる実話を元にした物語だった。
震災以降の話は、あの悲惨な映像と文中の情景描写が重なりあい何度も涙した。
納棺師は存じていたが、修復師の存在知らず、ご遺体と送る家族側にとってどれ程大切なお仕事なのか考えさせられた。
東日本大震災で沢山の方被害を受けられ、どれ程の方が綺麗なお姿で旅立たれたかと思うとそうでは無かっただろうと想像がつく。
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Posted by ブクログ
なんてあったかい物語なんだ。 死者の後悔を晴らすため、死者を唯一見ることができるガジロウという男(この男が金と女さえあればいいというなかなかのクズっぷり)が成仏のために奔走する… という、よくあるような内容…
と、侮るなかれ。 読みやすい文体、つい笑ってしまうような会話、 そして最後は堪えきれなくなる涙。 全ての登場人物がしっかりキャラ立てされていて、それぞれになにか暗い影を落としていて(ストリップという職も影響する)でも、全体がチカチカする程明るい。 生と死や親子の愛、そして死者と生きる者の恋。 重いものも軽いものも全てがごちゃまぜになった最高の一冊。 再読する。 -
作品名からの予想を裏切られた!
タイトルの意味が分かった瞬間、笑いが涙に変わります!
金と女がすべての冷徹な遊び人のガジロウが、交通事故がきっかけで、願いを叶えてくれたら預金通帳の中身をすべてくれるという四人と出会い、無理難題に奔走し…。
2014年秋に、広末涼子×岡田将生主演で映画化の注目作品!