水野麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルから、よくある安っぽいうさん臭い指南書かなと思ったら、良い方向に予想を裏切られた。
合理的。言語のセンスがある人なのだろう。読みやすい。
余計な前置きや回りくどい書き方で文章を増やしたりせず、実用的なことがたくさん書いてある。
覚える必要が無い、というのは、暗記がものすごく苦手な自分には勇気になった。
メモ)
課題を細分化して具体的にする。
原文が難しければ子供向けの本を読む。
ワイルドカードを使う。mice were xxxxx six groups → “mice were * six groups”
つまみ食いでいろいろな本を読む。資料の種類と数を増やせば増やすほど、理解度が加 -
Posted by ブクログ
筆者が仕事にしている「翻訳」の画期的なハウツーを述べた本。
最近のパソコン技術をふんだんに用いた方法が提示されており、
それだけでもかなり参考になる点が大きいが、
用語や文章表現などを専門辞典で当たる等、
パソコン普及前からあった情報検索方法も活用している点も見逃せない。
そして何より、
筆者がこうした方法を編み出すまでの考え方自体もまた画期的であり、
この部分の考え方は他のビジネス分野でも役立てることだろう。
気になるのは、この本の執筆段階で
著者が韓国語・中国語などの東洋言語で
成果を挙げられていない点だが、
これが(本文にあるように)単なる筆者のモチベーションの問題なのか、
それとも言 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
先入観と「できるわけがない」を捨てろ。
専門知識、実務経験がなくてもプロになれる。
短大卒、英検3級の「ずぶの素人」が特許翻訳者になり2年後に月収100万円超を実現。
[ 目次 ]
第1章 語学力と論理的思考力(「翻訳のスピード」って何?;「品質」を上げるには? ほか)
第2章 知識とは選択肢のこと(技術の知識は二の次;何が書いてあっても恐れるな ほか)
第3章 生き残りのカギは発想の転換にあり(意外なところに大きなロスを発見;「辞書を引かない」「入力しない」 ほか)
第4章 「重ね刷り」方式の翻訳(途中経過と成果物;分納できない理由 ほか)
第5章 まだまだできる、役割分担( -
Posted by ブクログ
メモとして。
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・こういう「語学の仕事夢です!」というんじゃない人が乱入して翻訳業界で成功した話はどんどん出てきたらいいと思う。
・良くも悪くも、産業翻訳という仕事はライフハックで向上可能な一般事務的仕事であるということを再確認。そのあたりが翻訳に夢を抱く人には見えないのかもしれない。また、ソフトスキルを駆使する仕事(営業とかか?)、あるいは研究職の人にあまり高く評価されにくい理由であるんではないかと。
・ワイルドカードの具体例は便利に使えそう。
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・具体的な仕事の進め方は書いてないんだな、残念。うまいこと自分のビジネスを宣伝してる。
・特許事務所での事務経験があるので素人からはじめた -
Posted by ブクログ
これは買って手元に置いておくべき本。
タイトルはちょっと煽り気味……。自称「語学力ゼロ」でも、特許翻訳の素養があったというのは大きいと思う。そのうえで、特許分野の文章と著者の仕事の取り組み方がうまくマッチしたことが成功(仕事の高速化)の理由かなと思った。それでも、「問題を細分化してグループ化する」「ひとつの手段にこだわらない」などの考え方ができる&実践してきたというのはすごい。
読んでいてうれしかったのは、大事なのは専門知識ではなく、母国語の能力だと書かれていたこと。「母国語がすべての学問の基本」。これ、著者も書いていたけど今の翻訳業界(学校も含め)はないがしろにしすぎな気がする。