筒井紘一のレビュー一覧
-
口伝のあれこれ、面白い。時々、利休切腹後悲しむ様子や切腹前の話が書かれていて切なくなる。南方録をまとめたのであろう立花実山の最期もなかなか切ない。Posted by ブクログ
-
お稽古では、そのようにするように習ってはいるけれど、それには意外な歴史があったり、とても発見が多かったです。
世界観が広がった一冊でした。Posted by ブクログ -
花入や蓋置に使う孟宗竹と真竹の違い、蓋置に竹を使うようになった由来(風呂で使う時に錆びないものを使ったのが初め。それを利休が普通の手前にも活用した)、一閑人と惻隠の蓋置の違い、手水柄杓の合の置き方(普通は横、伏せるのはお手洗い)など、知らない豆知識が沢山あり、読んでいてためになった。Posted by ブクログ
-
伝聞の形だが利休の茶道の奥義に触れることができる。季節、花、色、音、あらゆるものに気をまわし全身全霊で宇宙を体現し、人をもてなす。でも、どこか形式に走り形骸化する危うさが見え隠れする。果たして現代の茶道とはどうなっているのか。結果的に残ったのはわび・さびに通じる「不完全なる美」なのでは。Posted by ブクログ