筒井紘一のレビュー一覧

  • 利休の懐石

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    利休の懐石と銘打っているが、茶の湯が生まれてから現代に至るまでの茶会席を網羅している本。菓子が会席に付随するものだったのが薄茶を後で飲む方法が天文10年代に生まれ、それから茶に付随するようになったのではという菓子についての考察も。
    紹鴎の師である十四屋宗伍の頃にはもう一汁三菜志向が堺町人にはあった。朱塗から真塗にしたのは利休という説。テーマ性のある茶菓子が生まれてくるのは元禄時代以降。水栗は遠州の後は近衛予楽院や遠藤元閑が使っているよう。三斎鱠。元和偃武前は遠州も一汁二菜など侘びた会席。現代の煮物椀が出てきたのは幕末で、八寸も後段付だったのが中段に取り込まれたもの。黒文字を記念に持って帰るのは

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    2024年12月29日
  • 現代語でさらりと読む茶の古典 南方録 (覚書・滅後)

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    口伝のあれこれ、面白い。時々、利休切腹後悲しむ様子や切腹前の話が書かれていて切なくなる。南方録をまとめたのであろう立花実山の最期もなかなか切ない。

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    2018年02月16日
  • 知って得する茶道のいろは

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    お稽古では、そのようにするように習ってはいるけれど、それには意外な歴史があったり、とても発見が多かったです。
    世界観が広がった一冊でした。

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    2017年08月10日
  • 知って得する茶道のいろは

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    花入や蓋置に使う孟宗竹と真竹の違い、蓋置に竹を使うようになった由来(風呂で使う時に錆びないものを使ったのが初め。それを利休が普通の手前にも活用した)、一閑人と惻隠の蓋置の違い、手水柄杓の合の置き方(普通は横、伏せるのはお手洗い)など、知らない豆知識が沢山あり、読んでいてためになった。

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    2021年05月08日
  • 利休聞き書き 「南方録 覚書」 全訳注

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    伝聞の形だが利休の茶道の奥義に触れることができる。季節、花、色、音、あらゆるものに気をまわし全身全霊で宇宙を体現し、人をもてなす。でも、どこか形式に走り形骸化する危うさが見え隠れする。果たして現代の茶道とはどうなっているのか。結果的に残ったのはわび・さびに通じる「不完全なる美」なのでは。

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    2016年12月23日
  • 知って得する茶道のいろは

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    自分が茶道初心者すぎてわからないところが多かった。
    もう少し茶道を深めたら、この本もおもしろく感じると思う。

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    2015年05月09日