今井彰のレビュー一覧

  • 光の人

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    毎日毎日罪のない子供達が悲惨な現状の中にいる。自分の中にある善になぜ気づかないのだろう。戦争主導者の中にもきっとあるはずなのに。

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    2025年05月10日
  • 光の人

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    ネタバレ

    どんな大変な時期を過ごそうと一点の光に照らされていれば頑張れることもある。この人に出会えただけで生きている環境が180℃変わってる子供が何人もいると考えるとやはり偉大な人だと思う。こんな慕われる人間になりたいけど、あそこまで自分を犠牲にできるのは簡単ではないのも事実。良い本です。

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    2021年09月05日
  • 光の人

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    敗戦後の日本を目の当たりにした。
    親のいない戦争孤児と呼ばれる人たちが、ここまで粗末にされてきたのかと非常に酷くて胸が痛んだ。

    強い者が弱い者を支配する環境。戦争を経て全てを失った孤児には、どうあがいても太刀打ちできない。そんな中に、まるでキリストのように現れた幸太郎。どんなに傷ついて廃人寸前のような孤児でもたちまち生きる希望を与えてしまう。本当に神と呼んでいいと思う。

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    2019年02月25日
  • 赤い追跡者

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    薬害エイズ問題を題材にして書かれた小説。著者はNスペ「埋もれたエイズ報告」を担当。実際に取材にあたっていた人物ならではの臨場感。とても長い小説だが、最後まで集中力を失わずに読めました。評価を5にしたのは初めてかもしれないなぁ。

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    2014年04月06日
  • 赤い追跡者

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      まーちさんのブクレポを読んで面白そうだったので読んでみた。

     フィクションの形式をとっているが薬害エイズ問題の真相に迫ったルポルタージュのような本。著者は元NHKのディレクターで「埋もれたエイズ報告書」という番組を作成し、大反響を呼んだ。


     血友病患者のエイズ罹患の責任は誰にあるのか。


     エイズ患者の売血により汚染された血液製剤が製造されてしまったのは仕方ないとしても、それがわかった時点で、なぜ市場への流通を止め、または回収することができなかったのか。そして何よりなぜその危険性が、医師や患者に知らされることがなかったのか。


     実際の事件では、当初は日テレの櫻井よしこによる取材

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    2017年08月15日
  • 光の人

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    名付がもつパワー

    素晴らしい本でした。
    年若い青年を「パパ」と呼ぶ描写に初めは気恥ずかしさを覚えたのですが読んでいくうちに懐の深さや安心感に他に呼びようがないぐらい、しっくりくる。パパより更に若い「かあちゃん」や「じいちゃん」、皆名前をつけ役割を持つとその名に相応しい行動をとるべく頑張る。「命の家」という名前もそうです。
    必ずしも名は体を表すとは言えないこともあるかも知れないけれど、こうなるんだ!という強い意志を表明する言葉というのは案外大きな力となるのではと思いました。

    事前情報なしに読んだのですが実話を元にした話と知り驚きました。このような方がいらしたことを教えてくれたこの本に感謝です

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    2024年04月19日
  • 光の人

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    「水の一滴は、岩に穴を穿つ
    力によってではなく、しばしば落ちることによって」

     営々たる努力をすれば、いつの日か思いは叶うという意味。主人公が一番好きだという言葉である。

     巻末に実在の人物をモデルにしたと記されている。
    千人の孤児を育て上げた主人公、登場人物たちのあまりにも壮絶な生き様に不覚にも涙。

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    2019年04月14日
  • 光の人

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    戦争孤児や、育児放棄やネグレクトで保護された
    高齢児童施設を立ち上げた実在の人をモデルにした
    小説。多分NHKで放映されていた石綿さんがモデル
    かなと思います。
    なかなか重たい話で、胸が締め付けられるような
    話ではありますが。
    一番思ったのは、親の責任の重さ。
    子供を守るのは親なのだという思いと、実在の自分の
    息子や妻のために生きていくのだと思えました。

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    2018年11月03日
  • 赤い追跡者

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    2014/9 ドラマで観てみたい作品でした。どこまでがノンフィクションなんだろう。一気読みしました。

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    2014年09月03日
  • 赤い追跡者

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    エイズ事件の詳細を改めて思い出した.西悟が縦横無尽の活躍で事件に関わる重要人物のインタビューを重ね、核心に触れる番組を作成する.厚生省の役人の無責任な行動を見るに、この状況は変わっていないのではないかと危惧している.番組作成チームのそれぞれが個性的で楽しめた.特に三崎勝代の活躍は特筆モノだ.

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    2014年06月17日
  • 赤い追跡者

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    タイトルが良くない。
    女性関係の描写は、ない方がよかったのでは。
    次作は中坊公平がらみの話になるのかな。

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    2014年01月17日
  • 赤い追跡者

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    相当に分厚いストーリーを一気に読んでしまう。薬害エイズ問題がテーマで、それを追いかけるテレビ局のディレクターが主人公。

    この主人公の欲しいものを手に入れるには何でもありという仕事のやり方が大好きだ。

    ただし女がらみの描写と番組放送というクライマックスの後が蛇足かな。

    今井氏の本「ガラスの巨塔」は読んでみたい。

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    2013年10月24日
  • 赤い追跡者

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    90年代後半、停滞していた薬害エイズ訴訟を、
    一気に原告勝訴へと動かすきっかけの1つともなった
    NHKスペシャル「埋もれたエイズ報告」を制作した
    元NHKプロデューサー今井彰氏による、回顧的小説。

    自分たちが行ってきた取材をベースとしているだけに、
    多少、強引とも思える取材方法や、お話の横展開にも、
    十分に納得感の感じられる、とても骨太な良作でした。
    その割には読みやすく、一気に読破できる作品でした。

    ただし、
    この手の作品で、作品数の少ない作家さんに見られがちな、
    主人公の色恋沙汰は、本作品においても興醒めだったな~。
    ほぼ、その点だけが、マイナス・ポイントでした…。

    あと…、
    巨大な

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    2013年07月30日
  • ガラスの巨塔

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    学生時代バイトでお世話になった某テレビ局を舞台にした作品。
    正直学生の立場からしたら、ここまで欲と権力にまみれた会社だとは感じなかったが。。立場が違えば視点も変わるのかもしれない。
    会社の体制いかんは置いておいて、ジャーナリストとしての視点で描かれるニュース(ドキュメンタリー)作り、というリアルな世界が描かれていたのは良かった。

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    2013年07月16日
  • 光の人

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    ドキュメンタリーを小説に起こした感じ。
    それだけに登場人物への遠慮と配慮が伝わってくる。
    残留孤児の悲惨な過去を持つ幸太郎が4畳半一間から立ち上げた孤児園で1000人もの子ども達を守って社会に送り出した実話。
    一般の児童養護施設では中学卒業で終わるが幸太郎は高齢児童施設として中卒から社会人として自立するまでの面倒をみた。凄い人がいるものだと感心した。
    幾人もの過去や体験を取材して纏めるのは大変だっただろう。書けないことが行間から溢れている。
    ただ、幸太郎を「光の人」というタイトルでもわかるようにイエス・キリストのように描いているのがなんだかなあという気分にさせられる。
    戦災孤児時代と虐待親との

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    2018年10月24日
  • ガラスの巨塔

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     『白い巨塔』を読む前に「巨塔」つながりでこちらを読んでみる。森炎の解説には奇しくも『白い巨塔』のオマージュ的な位置として本書をあげていた。更に本書は『白い巨塔』よりも魅力的と彼はいう。丁度『白い巨塔』一巻目を読み終えてのわたしの感想としては、本家が圧倒的に良い(当然か)山崎豊子おそるべし(笑

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    2015年09月24日
  • ガラスの巨塔

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    NHKで活躍されていたプロデューサーの半自伝的小説。

    NHKの官僚的構造への批判がメインだとは思うのですが、著者のテレビ番組作りへの情熱というのも感じられて、重苦しいだけではないです。

    色々勉強になる、と思う。

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    2014年01月27日
  • 赤い追跡者

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    深い闇を暴くという意味では、事実に基づいたいい話。しかしマスコミの怖い一面が見える。取材対象の印象と偏った編集だけで、一人の人間を悪魔にしたてることができ、それを恥じることがない。恐ろしい。
    以前にシェアハウス主催の方がある雑誌の取材に応じたら、乱れた性の巣窟の実態などと書かれたという。有名になれるかも?なんて下手に取材には応じないほうが身のためという教訓。

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    2013年11月20日
  • ガラスの巨塔

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    海外旅行に持参し、機内で読書し終わった本。1人の男の上り詰め、そして落ちて行った自伝的な物語、らしい。NHKの実話を元に書かれたと思われる。それを知って読むとなお一層おもしろいのでは。

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    2013年10月29日