あらすじ
巨大公共放送局で三流部署ディレクターから名実ともにNo.1プロデューサーにのし上がった男がいた。手掛けた「チャレンジX」は視聴率20%超の国民的番組となり、特別職に誰よりも早く抜擢される。しかし、天皇と呼ばれる会長が失権すると事態は一転し……。組織内部に渦巻く野望と嫉妬を、元NHK看板プロデューサーが描ききった問題小説。
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Posted by ブクログ
学生時代バイトでお世話になった某テレビ局を舞台にした作品。
正直学生の立場からしたら、ここまで欲と権力にまみれた会社だとは感じなかったが。。立場が違えば視点も変わるのかもしれない。
会社の体制いかんは置いておいて、ジャーナリストとしての視点で描かれるニュース(ドキュメンタリー)作り、というリアルな世界が描かれていたのは良かった。
Posted by ブクログ
『白い巨塔』を読む前に「巨塔」つながりでこちらを読んでみる。森炎の解説には奇しくも『白い巨塔』のオマージュ的な位置として本書をあげていた。更に本書は『白い巨塔』よりも魅力的と彼はいう。丁度『白い巨塔』一巻目を読み終えてのわたしの感想としては、本家が圧倒的に良い(当然か)山崎豊子おそるべし(笑
Posted by ブクログ
NHKで活躍されていたプロデューサーの半自伝的小説。
NHKの官僚的構造への批判がメインだとは思うのですが、著者のテレビ番組作りへの情熱というのも感じられて、重苦しいだけではないです。
色々勉強になる、と思う。