松原隆一郎のレビュー一覧

  • 経済学の名著30

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    ちくま名著30シリーズを読んでみた。1冊目。

    あまり経済学に馴染みのない自分にとって、読み進めるのに時間はかかったものの、あまり耳にすることのない経済学者の名前と、その著書を知ることができて読んでよかったと思う。

    ナイト『リスク・不確実性および利潤』などは著者も著書もまったく知らない状態だったが、こうした知らなかった名著を通して経済や人々の営みを見通すという行為のおもしろさを感じる。またハイエクの名前は知っていても『科学による反革命』というあまり聞きなれない著書を取り上げている。単なる名所めぐりのような凡庸な内容ではなく、名著らしい名著とでもいうのか、その影響度だけではなく質の良さから30

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    2018年11月25日
  • 経済学の名著30

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    古典は読むのが難解で読むにはなかなかの覚悟が必要だが、本書を読むことで若干読んでみたいなと思えた。なぜそう思えたのかといえば、古典の現代的な意義を、最近の出来事と絡めて紹介されていたいたからだ。

    セン『不平等の再検討』
    フリードマン『資本主義と自由』

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    2021年08月08日
  • ケインズとハイエク―貨幣と市場への問い

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    ぎゅっと圧縮したところと、詳しく解説しているところと、
    緩急のある書き方があって飽きずに読めました。

    ハイエクというと経済というより哲学の印象が強かったので、
    ケインズとやりあう場面などはかなり新鮮に思えて目が覚めた。

    それでも読み終えて印象に残ったのは、
    経済に関する箇所ではなくて、
    やっぱりハイエクの『自由論』のところ。

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    2017年07月23日
  • 政治の終焉

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    この手の総論的な本の御多分に洩れず、ふんふんと納得できるところと、なんじゃそりゃ的なところが両方ある。

    価値観の対立のない日本では二大政党制はそもそも無理だったという指摘は印象的。

    牛の育て方は日米で自然観の違いを反映してるのに経済や規制緩和の問題にしてしまうのはおかしい。
    これは光ってる。日本では牛は家族、アメリカでは征服すべき自然で、ずっと立たせたまま抗生物質を投与して育てると。

    でも、東北の被災地を視察して長い時間海に黙礼する天皇に共感して、天皇制はいいものだ、みたいなのは、中学生でもわかるくらいの短絡ではないか。
    海との共存を覚悟する姿が感動的なのは、それが天皇だからでは全くない

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    2013年09月04日
  • 経済学の名著30

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    経済学の名著30冊を、自説などに影響されずに客観的に紹介する本。
    バイアスがかかっていないブックガイドは本当に少ないので助かると思う。

    入門書ではないので、経済史の基本と流れがわかったうえで、より深く知りたい人が本を読む前に選ぶ時に参考にするような使い方が一番よいと思う。多くの経済学の原著・名著があるなかで、どのような本が読むに値するかを、先人に学び、書籍を選ぶ眼をもつことも大切だと思う。

    しかし、評者は大学でも一般教養で経済学は学んでおらず、独学で経済学を学んでいて、本書の内容にはついていけない部分があった。ある程度の高度な素養をもつと、良い本にみえると思う。その意味では自分にとっては★

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    2013年03月28日
  • ケインズとハイエク―貨幣と市場への問い

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    経済学は詰まるところ、あらゆる経済主体がいかに将来を期待して過ごすことが出来るかに関する学問だと思う。そのための基盤をどう構築するか。経済を各論で語る人々は、その辺りが不十分に見える。

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    2012年01月03日
  • 経済学の名著30

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    現代に至るまでの膨大な量にわたる古典の中から、著者お勧めのものをピックアップして紹介する、という形式のもの。
    正直私も古典と言われてもどれから読んでいいのか皆目見当がつかなかったために、このようなブックガイドを参考にしようと思っていました。各先人の著作と思想が数ページにまとめられていたため読みやすく感じました。
    一つ難点を言うと、これはどうしても仕方がないことですが、著者の個人的視点から書かれたものであるため、紹介されている著作の真に強調したい箇所が多少ずれている可能性があることです。

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    2011年04月26日