山田純大のレビュー一覧

  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    情報が少ないなか、丁寧に情報を得てまとめられた良書。ユダヤと小辻節三の関係や当時のユダヤ人にまつわるドイツとアメリカの関係性がよく分かり、いろんな謎が解けた。
    この時代はいろんな立場から見える景色を知っていくと理解が深くなって面白い。その一つとして読めてよかった本。
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    日本人って長いものに巻かれるようなイメージがあったけど、ナチスと同盟を結びつつも一線は越えないような強さがあったのだなと感じた。
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    ホロコーストが遠い国の話ではなく、ユダヤ人を救うために尽力した日本人らがいたということは驚きでした。著者が小辻氏を知る人物と繋がりを持っていく奇跡は、ユダヤ人を救いユダヤ人に救われた小辻氏の人生と重なるものがありました。日本人にとってユダヤというものを近くに感じることができる一冊です。
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    小辻節三さんは、杉原千畝さんとはまた違った形で多くのユダヤ人達を救った人なので、日本人として知っておかなければならない人物だと思います。
    また、著者がいわゆる二世俳優と知り、見直しました。是非とも映画かドラマで制作してほしいものです。
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    小辻節三の波乱万丈の人生をここまで調べつくしてまとめられた作者の熱い思いが伝わり息つくまもなく読み通した
     ヘブライ文化・ユダヤ教の学者であった小辻は 日本での理解者は少なかった というより関心を持つ人はほとんどいなかった 太平洋戦争の開戦直前 6000人ものユダヤの難民をドイツナチスの追っ手から救...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    日本人で初めてユダヤ教に改宗し、多くのユダヤ人を救った人。見返りを求めず、素晴らしいことをされたことに、深く感動した。それを調べあげた著者の情熱もとても素晴らしいと感じた一冊だった。
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    [命の査証、その繋ぎ手]リトアニアのカウナスにおいてユダヤ人難民たちに査証を発給し、その命を救った杉原千畝のエピソードに心惹かれた著者は、「では日本において彼等を迎えたのは誰だったのか」という疑問を抱く。残された情報が乏しい中、彼は小辻節三というユダヤ教学者に行き当たるのであるが、さらに調査を進めて...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    すごい人が居たものだ。
    日本人初のユダヤ人。
    平時であっても正しいことをするのは難しいのに、戦時中に正しいことをすることがどれほど困難であったか。
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    6,000人の「命のビザ」を手にして日本に逃げ延びてきたユダヤ人たちを助けてあげた人がいることを知りました。
    小辻節三さんというヘブライ語学者です。
    彼は1899年に京都の神主の家で生まれ、クリスチャンになって牧師になります。旭川の教会で牧師をしている時、結婚した奥さんが着物を売って作ったお金でアメ...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    母校の大先輩・杉原千畝さんの「命のビザ」の話はよく知っていたけれど、そのビザを持って日本にやってきたユダヤ人がその後どうなったかはあまり知らなかった。というより、日本を経由して何ごともなく安全に逃げ延びたのだろうと思いこんでいた。でもそうじゃなかった。
    小辻さんは、杉原千畝の「命のビザ」を持って日本...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    ユダヤ人難民を救った日本人として杉原千畝は有名である。しかし、彼が行ったのはあくまで日本へのビザの発行だけである。それでは、彼からビザを受けた多くのユダヤ系難民はその後どのように逃げていったのであろうか?
    本書では、日本に亡命したユダヤ系難民のために尽力した小辻節三の生涯を紹介しています。
    本書を読...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    日本のシンドラー・杉原千畝が発行したビザでナチスから日本へ逃げてきたユダヤ人たち。ビザで許された日本の滞在期間はわずか10日で、その間に行き先の国の手配ができなければ強制送還となってしまう。そこで彼らに手を差し伸べたのが、ヘブライ語学者・小辻節三だった‥
    著者は小辻節三の生き様に惹かれて、彼の家族や...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    第二次世界大戦時にリトアニアの領事代理の杉原千畝がユダヤ難民に発給したビザで日本にやってきたユダヤ難民を最終目的地の米国やカナダなどに着けるように東奔西走した日本人がいる。それがヘブライ学者の小辻節三博士である。何故博士は日本に来たユダヤ難民を自身の危険も省みずに助けることをしたのかを追った本である...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    友人に、杉原千畝さんのことに関心を持っているのであれば、是非、この人のことも知って…と勧められた本。

    日本に果たして皆、辿り着けていたのだろうか、たどり着いた後はいったいどうやって生き延びていたのだろうか、ともやもやしていたので、この本でやっともやもや解消。

    第二次世界大戦開戦前だからこそ可能だ...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    文章にやや気になる点はあるものの、「この人のことを伝えたい」という著者の熱い思いが伝わってきます。

    「命のビザ」の杉原千畝氏は有名ですが、ビザの発給を受けたユダヤの方が来日された後、どうなったかというのは指摘されてみれば確かに欠けていた視点でした。
    大変な時代に素晴らしい日本人が存在したことを教え...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    日本のシンドラー、杉原千畝氏が命のビザを発行した、ことは知っていましたが、
    そのビザを手にした人々は、
    その後どのようにして日本に来て、希望する地へ向かったのか。
    小辻節三氏という、一人の学者のとった行動が記されていました。

    全く知らない事実だったので、
    そうなのか、そうなのか、と読んでしまいまし...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    杉原千畝によりヨーロッパから日本に逃げてきたユダヤ人を、日本出国まで面倒を見たのが一介の市民であった主人公の小辻節三である。官憲にいじめられながら、ビザ延長など親身に世話をした。小辻氏がいなければ、杉原ストーリーも成立しなかっただけに重要な人物である。信念に基づき行動する真の勇者であるこの人を探し出...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    俳優の山田純大によってまとめられている小辻節三は、有名な杉原千畝が許可した日本へのユダヤ人渡航を受け、日本側で受け入れるために奔走した人物。
    何故受け入れに奔走が必要なのか?
    当時日本はドイツと同盟してアメリカと戦っていた。ユダヤ人はアメリカで大きな影響力を持っていた。だから、特高もドイツもスパイ容...続きを読む
  • 命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民
    ユダヤ人に日本への渡航ビザを発行した杉原 千畝さんは有名だが、ビザを使って渡航した後のユダヤ人とユダヤ人をほかの国へ渡らせた(ビザを延長した)日本人の事が知りたいと思った筆者。調査量はすごいと思ったし興味深い内容であったが、筆者が俳優なだけに、余談も多く読みづらい部分もあった。日本に入国してからのユ...続きを読む