服部正明のレビュー一覧

  • 仏教の思想 4 認識と超越<唯識>

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    前回の記事で紹介した『仏教の思想2 存在の分析〈アビダルマ〉』では上座部仏教(正確には説一切有部)の仏教哲学の頂点であるアビダルマについて解説されましたが、本作『仏教の思想4 認識と超越〈唯識〉』は大乗仏教思想の最高峰とされる唯識思想についてのおすすめの参考書です。

    本書ではまず唯識とはそもそも何なのか、どのような流れから生まれてきたのかということを歴史的な側面から見ていきます。いきなり難解な思想の話から始まっても私たち読者からすると厳しすぎます。というわけで本書は入門書ということで、まずは唯識の難解な哲学よりもその成立過程を見ていき、その大まかな全体像を掴んでいくことから始まります。これは

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    2024年08月28日
  • 古代インドの神秘思想-初期ウパニシャッドの世界-

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    この本は古代インド思想の奥義とも言えるウパニシャッド哲学について説かれた作品です。

    そしてこの本の序盤では古代インド思想とショーペンハウアーのつながりについても説かれます。

    これまで当ブログでもショーペンハウアーについて見てきましたが、彼と古代インドのつながりやそれがヨーロッパ社会に与えた影響も詳しく知れたのはとても興味深かったです。

    そしてこの本のメインテーマ、ウパニシャッドについてですが、やはり手強い相手です。古代インド思想という、私たちがなかなか接することがない何とも謎な存在ですが、この本では難解な哲学としてというより、神秘思想とのつながりを中心に解説されていきます。

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    2024年08月22日
  • 仏教の思想 4 認識と超越<唯識>

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    中観思想とともに仏教思想の最高の理論的達成とされる「唯識」は、日本仏教の出発点であり、またヨーガの実践と深い関わりをもつが、その唯識思想の本質を浮き彫りにする。     -20101202

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    2022年10月21日
  • 仏教の思想 4 認識と超越<唯識>

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    奈良からコータンに戻る途中、いまガンダーラに来ています。
    興福寺の北円堂で、弥勒(マイトレーヤ)と無著(アサンガ)、世親(ヴァスバンドゥ)の兄弟にお会いし、ぜひ行ってみるといいといわれました。
    ここで、もう少し唯識を学ぶ予定です。

    ガンダーラ行きのバスの中で、
    バスガイドのおねえさんとみんなで歌を唄いました。

    そこに行けば夢もかなうというよ
    生きることの苦しみさえ消えるというよ
    誰もみないきたがる遥かな世界
    その国の名はガンダーラ・・・♪

    ◆学んだこと
    ○唯識っていつできたの?
    発生の年代は特定されていない。

    2~400年 弥勒? 『解深密経(げじんみつきょう)』
    3~500年 無著(

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    2011年07月23日
  • 仏教の思想 4 認識と超越<唯識>

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    読み終えると、何となく唯識がわかった気になるのが、この本のすごいところです(笑)

    実際に良書で、佛大のテキストに指定されています。

    唯識3年、倶舍8年と言われるように、アビダルマに比べて、とっつき易いのは確かだと思いますが、理屈では理解できないのが、唯識をむずかしくする理由だと思います。

    しかしアーラヤ識を、何らかの脳機能の変性と考えず、輪廻思想への迎合と考えるのは私だけだろうか?

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    2013年07月05日
  • 仏教の思想 4 認識と超越<唯識>

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    4巻目は唯識。実はこれもよくわからない(笑)。

    すべては空であるとして輪廻も否定した中観と比べると、私のような
    頭でっかちの理屈人間には後退のようにも思える唯識だが、それは
    瑜伽行の実践のバックボーンとしての性格が強く表れているという
    ことなのだろう。実際に人間の体や心と対峙して作り上げた唯識を
    本当に理解するには、頭でわかろうとするだけでなく、実際に行を
    修めなければならない、ということかもしれない。

    次の5巻からは中国篇。段々となじみのある仏教に近づいていくの
    だろうか。

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    2013年01月05日