斎藤けんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
○感想
時計の話がばり好みです。世界の終わりまでの時を刻む時計(実ははりぼて)と、一人一人の命の終わりまでの時を刻む銀時計がある世界。設定もいいし、少女のみずみずしさも美しい。いっそうらやましいくらいに。
銀時計が見えたら、計画はある意味立てやすいのかもしれない。ただ、それが他の人と比較して極端に短ければ…どうだろうなぁ。さいごに、取り乱す前に眠ってしまうことを選ぶ心もありうるかもしれない。同じ設定でもっと読みたいです。あの世界が知りたい。
鬼の話は、悲恋とくくるにはさびしすぎるな。ただふつうに話すだけのことが、ひどく難しいというだけのこと。
サンドグラスの檻は、単なる元王の成長話かと思ったら、憎んで憎んで憎んだあげくに憎めなくなった魔女の話で。やっぱりどこかさびしかった。元王さまが老夫婦のもとでしごかれて、農作業やって失敗して、なんとか続けてみるけどあんまりたくさんの仕事はできなくて、俺はなんて無能なんだと落ち込んだところで、ちゃんと考えているからだよと言われて誇らしくなるあたりとかスゴいな、と。
歓びが確かに描かれているからこそ、さびしさが際立つ短編集なのだと思います。 -
Posted by ブクログ
●第一話
真珠が坊ちゃまの足を踏みながらネタ晴らしするときの台詞。
「どれが嘘で何が本当かわかるようになったら一人前ね」
ん?そうなると下町で真珠が泣いていたのは何故だろう?演技の一環?
「嘘って一体どれのことですか?」のアーサーの足がないよ!怖いよ!
●第二話
「当然でしょう 私はいいご身分なのです」
「産まれる場所は選べないのですから お互い与えられた不自由の中でどう生きるかが 人生の醍醐味ではなくって?」
坊ちゃま嫌われ努力万歳のデート中にちんぴらに絡まれた真珠の言葉。真珠の信念を垣間見たような気がする。なのに、「選ぶ権利を差し上げるわ」のドSモードの方が大ゴマなのがギャグ漫画だなあ(笑)
●第三話
「どうみてもラスボスじゃないか!!」
坊ちゃまが真珠の家にお呼ばれ。うーん、もう少し屋敷の背景を黒くするとかラスボスっぽくして欲しかった。
何故髪を切ったのかエピソードが出てきたらいいな。
「恋をしたからには最短距離であなたを手に入れたいの」
別れ際に坊ちゃまに宣戦布告する真珠。今回は捕食者のオーラは出てなかったのかな(笑)
●第四話
てっきり前回の話の続きで坊ちゃまの妄想ドキドキ★ラブストーリーを演出してくれるのかという期待を裏切り、友達と一緒に真珠の家に遊びに行った坊ちゃま。
「真珠はそのままで十分魅力的じゃない…」と天然口説き文句が出た坊ちゃまに、
「私あなたのためなら蝶にでも花にでもなる」
「だからその可愛い黒い瞳に 私を焼き付けて頂戴!」
真珠の男前度全開。
「欲しいものは欲しがらなければ手に入りません」
まさに強者の理論。レイモンドにお姉さまと呼ばせることに成功。
●おまけまんが
珍妙なステップも使用人に仕組まれてか…。坊ちゃま、早くローベル家継いで屋敷の人間を一掃した方がよいかもね(笑)
あとがきまんが
●雪のカノン
あとがきまんがに書かれていた通り、ドシリアス。
ユキが下校する時間に事故に合ったのだろうから、日が出ているうちに事故が起こったんだろうけど、よっぽど酷い運転だったのか、動揺していたのか。
あっちゃんに「行かないで」というよりは卒業してから迎えに来ての方が自然だったような。ユキも引っ越し止めてそばにいろっていうタイプに思えないから。