熊谷俊人のレビュー一覧

  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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    千葉市に限らず地方自治体が抱えている様々な問題を確認することが出来、そのなかで市民はなにを考えていかないかならないのかが勉強出来た。この時代、市民はやってもらえるという考えを捨てて自助力を鍛えていかないとならねばならないと思う。

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    2013年01月04日
  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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    「公務員は本当に無能なのか?今改めて考える市長の役割と職員の意識改革」財政危機の千葉市で奮闘中の史上最年少市長が綴る行政改革と公務員改革のすべて。政治、行政、街づくりに興味のある方、必読。
    第一章 公務員は本当に無能なのか
    第二章 市長と公務員の役割
    第三章 求められる公務員の意識改革
    第四章 市民にも求められる意識改革

    本書は、いわゆる公務員批判の本とは異なり十分に読む価値がある。
    公務員社会の特殊性を理解しつつ、行政の何を変えるべきか、住民側は何が出来るのかをわかりやすく論じている。
    残念な点は、著者は千葉市の市長であり千葉市における行政改革の体験を踏まえて論じているが、部外者にはわかりにくいことである。どこかの派手な首長であれば全国版のニュースで面白おかしく取り上げられるのであるが、まじめで堅実な改革というのはニュースになりにくいようである。補足記事や年表があれば内容に厚みが増し良かったと思うが新書に求めるのは酷であろうか。

    本書は良書であるが、簡単には頷けない主張もある。著者は千葉市の歴代市長は公務員出身で、選挙は通過儀礼に過ぎず事実上の内部昇格が行われてきたという。戦後初の外部出身市長である著者がこれを批判する気持ちはわかるが、住民が選挙で選んだ事実を軽く見てはいけないと思う。
    また、内部昇格ゆえに選挙運動で貸しができ改革が出来ないとしている。これは一見説得力があるようにみえるが、「選挙で市民に嫌われるような見直しをすること」が出来る候補者は公務員出身であろうがなかろうがそう違いはないのではないか。果たして選挙期間中に有権者に苦言を呈する政治家がどれほどいるのだろうか。改革が進んだ背景には、千葉市が「脱・財政危機宣言」を出さざるを得ない事態であったからこそ、住民も改革に理解を示したということが言えるのではないだろうか。(だからといって千葉市の改革の価値を損ねるものではないことに注意)

    著者は第三章で公務員の意識改革を論じるが、公務員が出来る領域と政治家がリーダーシップをとらなければいけない領域は分けて論じる必要があると思う。本書ではまだ水道が敷かれていない地域(10戸)に水道を敷くかどうかを例として論じているが、水道を敷くというのを公務員的発想で、コストをかけて敷く必要があるのか、他の方法や維持管理、将来的に集落が存続するのかどうか、まで考えて判断するよう意識を改革すべきだとしている。もとより、最良の方法を考えるのは当然ではあるが、費用対効果により優先順位は下がるとしても、果たして公務員に敷かないという選択肢が取りえるのだろうか。そこは政治判断の領域であるような気がする。
    本書では、市民にも意識改革を促している。誰かに白紙委任すれば済んだ時代は終わり、住民が自ら責任を持たなければ立ち行かない時代を迎えている。

    著者は30代半ばでまだまだ若いが早いうちから政治家になることを目標としておりなかなかの辣腕化である。千葉市の改革がどの様に進むのか。今後も注視していきたい。

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    2012年12月24日
  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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    この本で繰り返し語られていることは、「機会費用」について。例えば下水道普及率が99%だったとして、確かに残りの1%まで普及させることは公平の観点から望ましいけど、それに費やした数十億円があれば出来たことを見捨てることでもある。勿論普及率100%もそれなりに意義深いことであって出来た筈の事業とよく吟味する機会が確保されるべきである。

    そして、それはサービスを受ける住民も一方的な受益者に甘んずることなく、当事者として自分が住んでいる自治体に参加していってほしい。

    シンプルで誠実で合理的な市長の考えが、人口減少社会にあって救いともとれる響きに感じた。

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    2012年12月18日
  • 地域再生の失敗学

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    地域で経済を循環させるために、人と人とが繋がり、それぞれの挑戦を許容できる場をつくる。民間デベの使命だと思う。

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    2026年01月20日
  • 地域再生の失敗学

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    地方再生に関しての本。クマモンやB級グルメの意味のなさを語ってる点は面白かった。

    クマモンについては、わざわざ東京からくまもんに会いにいく人は少ないわけで、基本は県内の人たちの盛り上がりとなる。同じ区域内で消費が行われる事は悪い事ではないが、大事なのは区域外からのお金を入れる事。

    商売でも何でもそうだけど、人のポケットから自分のポケットにお金を入れる事が構造で、それを自分のポケット内でやっても意味がない。

    つまり、全て国内消費だとすれば、日本国内でのお金をどれだけ自分のところに集められるか?というのが、地方再生には大事という事だ。

    B級グルメについては、県外からの人を集めて開催しても、収支でプラスになるのか不明だし、食材を県外で購入して持ち込んでいたら、購入してキャッシュが落ちるのは県外なので意味がないという事なのだ。

    人口も結局、国内の人の取り合いなので、どこかが増えれば、どこか減る。ましてや人口減少国なので、確実に減るのである。

    人もお金も外から取ってくるしかないのであり、その頭でやらないと衰退するよっていう話をしてくれている。人口なんて基本は増えないし、お金だって勝手には増えない。

    それでも交付金とかっていう麻薬があるので金銭感覚が狂ってくるのだ。

    行政もビジネスだと橋下さんが言ってたけど、収支で黒になる方法を必死に考えていかないと先は暗いよって話なんだろうな。

    国の制度もあるだろうけど、いかに頼らずにやれるか?を考えておいた方が、国に左右されずに行政運営ができる気がする。

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    2019年11月22日
  • 地域再生の失敗学

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    失敗学の知見を得るために本書をとったが、行政やコミュニティデザインの視点などから新しい視点を得ることができた。

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    2017年08月27日
  • 地域再生の失敗学

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    経済学者の飯田氏と現場のプレーヤーである事業者や政治家との対談や研究者の講義の内容をまとめた一冊。テーマは「これまでの地域経済政策の失敗からこれからの地域再生を考える」というもの。従来の大規模インフラ整備や工場・企業誘致は地域振興への特効薬にはならず、今後の地域再生は民間主導、行政はあくまでもサポート役に徹すべき。第1章の木下氏が言うとおり、行政の視点は「いかに配るか」が中心。「いかに稼ぐか」という考え方はほとんど無い。「変わらずに生き残るためには、変わらなければいけない」分かってはいるが、難しい…

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    2016年10月28日
  • 地域再生の失敗学

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    ネタバレ

     地域再生について、まちづくりの第一線で活躍する面々が、各々の持論を披露し、現状の地域再生の問題点を洗い出している一冊。
     以下、印象に残った点。
    ・地域活性化に取り組むプレーヤーも「競争」という意識が欠如していることが多い
    →学生時代、まちづくりを学んでいるときに、「人から選ばれるためのまちづくり」というのもあって良いのでは。と考えていたため、「競争」というものをもっと意識した地域再生があって良いのかな。と改めて思った。
    ・プレーヤーには、問題意識や成長意欲、開放性が大事。
    →僕は開放性(というか仲間を巻き込む意識)があまりないので、恐らくプレーヤーとしての素質はないだろう。と思った。自分が大学卒業後、まちづくりの世界に残ら(れ)なかったことに妙に納得してしまった。
    ・結局は「人」がいるかいないか、強力なリーダーシップと問題意識を持った人が現れて、みんなと話をして説得できるか。
    →やはりまちづくりで必要なのは、問題意識、開放性そしてリーダーシップ。特に2つ目と3つ目は、各々の元々の性格的な部分も大きい。僕はリーダーシップ皆無なので、自分がまちづくりの世界で飯を食うには向いていないということに、更に納得してしまった。
    ・新しい発想ができる人間は、公務員試験を普通は受けない。公務員の多くが、真面目で手堅い。
    →特に地方公務員だと、優等生タイプ、学級委員タイプが多いのかもなあ。という印象。公務員の仕事は法律に則って行うのが大前提である以上、真面目な人が多くなるのは仕方ないのでは。
    ・地方では公務員は比較的エリートなので、志が高く野心的な人もいる。
    →地方だと、自分の生まれ育った町で一旗上げようとか考える人が、その手段として公務員を選ぶ、ということが割とあり得ることなのかな。と。あと地方だと優秀な人材が、地元に戻って安定して高収入を、と考えると、インフラ・地銀・公務員あたりが選択肢になるというのもあるでしょうが。
     と、色々と考えてしまった。全て素人の考えですが。

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    2016年06月16日
  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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    ネタバレ

    【内容】「公務員は本当に無能なのか?今改めて考える市長の役割と職員の意識改革!」。財政危機の千葉市で奮闘中の史上最年少市長(2009年当時)が綴る行政改革と公務員改革のすべて。 (「BOOK」データベースより)

    【感想】最年少市長の書いた地方行政の本・公務員の本。タイトルに惹かれて手にとった一冊。千葉市で行った行政改革を基に、公務員の意識改革・市民の意識改革について記されている。 ほぼ、同世代の若い市長が、信念をもって改革を続けていることを敬意を示すとともに、応援したいと思った。

     内容としては、市民が協力して地域づくりをすすめる重要性を説いている点が印象に残る。「市民も職員も、どちらも大切な市の運営者。それを理解したうえでパートナーシップを構築することができれば、もっともっと理想的な街づくりができる」(P207)、「行政でなくてはできないことがある。行政だけではできないことがある」(P198)「市民はユーザーではなく、ステークホルダー(株主)、市の共同運営体の株主のひとり」(P175)「(職員は)しっかり市民と向き合い、行政なりの考え方を説明することで、自分たちと同じ立場に立ってもらうことを目指すべき」(P121)としている。

     変わる時代の中で、その時代に相応しい地方行政のあり方というものがあると思うし、市長の役割、公務員の役割、市民の役割があると思う。だから、それぞれが、それぞれの立場でできることを考え、行動することが大事。自分もその一端に携わる者として、できることを進めたい。

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    2013年01月08日