熊谷俊人のレビュー一覧

  • 地域再生の失敗学

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    「地方消滅」のレポートに対する一つの回答を示したような本だった。
    これまで長い間掲げられては失敗してきた「地方再生」はどうすれば成功するのか、成功しなかった時の次善策は何か、と言うことを地方行政を民間の目線から見ることの大切さなどから示してあった。
    今行われている街おこしはどれくらい効果があるのか気にはなっていたので、その答えを知れたのは良かった。

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    2022年09月26日
  • 地域再生の失敗学

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    ネタバレ

    一部通用しない部分(これはCOVID-19)のせい
    がありますが一応それのカバー方法は出てきます。

    ただしそれは地方の…にはならないのが残念。
    この本をベースにカバーできる方法を
    というのがベターなところでしょう。

    ある「シンボル的なもの」が時にブームになります。
    一見すると地域貢献に思えるでしょ?
    だけれどもその地域にお金が落ちるかというと
    一番落ちてほしい部分には落ちないのです。

    あとはある種の納税もそう。
    結構極論で「廃れる」言っていましたが
    その提供するサービスが以前取り上げられたことのある
    「アレ(ルールに抵触)な奴」が当たり前だったり
    その地域の色濃いものではなかったりすれば

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    2022年08月12日
  • 地域再生の失敗学

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    マクロ経済学の専門家が、今注目を浴びる5人の事業家・研究者・政治家たちと地域再生について徹底討論したものをまとめた本。各章、基本的に対談相手の講義を受けた後、対談に入るというスタイルになっている。

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    2022年02月27日
  • 地域再生の失敗学

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    いつもラジオで聴いている飯田泰之さんの本。サラッとした話しぶりが好感持てたが、この本もそう。
    地域活性化というワードが経済面と福祉面がごっちゃになっている。分けて考える。
    東京の劣化コピーでは無く、そこでしかないものを求めていく。
    限界集落に、消滅しかない のではなく、集団移転も含めた選択肢を提示し対話していく

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    2021年07月04日
  • 地域再生の失敗学

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    タイトル通り失敗から学ぶ内容。対談を中心に本来ならこうすべきなのにという話が展開される。批判に終始したり、具体性に欠ける理想論になったりしそうなテーマであるが、経済学者の一歩引いた視点があることで首肯しやすい。最後を締めくくる千葉市長 熊谷氏との対談は自分の住む地域に置き換えて考える示唆を与えてくれる。

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    2019年12月01日
  • 地域再生の失敗学

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    奇跡のようなまちづくりだけではなく、失敗したまちづくりもたくさんある。
    その失敗の理由や、目指すべきビジョン・方法論を様々な分野の専門家が語り合い深める。現実的で、夢のない話も多いが、勉強になる一冊

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    2019年02月02日
  • 地域再生の失敗学

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    結構前に読んだので内容はうる覚えだが、なんにせよ中央集権的な国家体制のまま地域を再生するのは無理筋、ということがよく分かる本だと思う。
    補助金の裏負担ができず、破綻という話しが大変具体的。
    地方自治体で仕事をしていてもこれはとても実感する。

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    2018年03月03日
  • 地域再生の失敗学

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    飯田泰之氏のファシリテートが適切で、対談者から多面的な視点での「地域再生」へのヒントが開陳されています。“失敗”の例示も「ゆるキャラ」や「B級グルメ」等を題材にせず、政策・施策ベースの検証・論考を行っているところが大いに参考になりました。

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    2018年02月27日
  • 地域再生の失敗学

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    過去のばらまき的な地方再生術がなんでうまくいかないのか、と言うことが書いてあり、うまくいくにはこんなアイデアがあるよ、という事が丁寧に書いてある本。著者が複数で視点も多岐にわたり、海外の都市との連携が必要だという話や、人が集まって知恵を出し合うカフェがあると良い等々、具体的なアイデアがたくさん書いてあり、なるほどなーと思った。ただ、特効薬的な話はないので、色んな施策を地域に併せて地味にやっていくしか成功への道は無いんだろうな、と感じた。

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    2017年09月20日
  • 地域再生の失敗学

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    序盤は辛口な批判が続いて読んでて不快でしたが、辛口なのは最初だけで、全体的には良書に感じました。
    普通は成功事例とかを載せて、『ウチはこのやり方で成功しました!他の地域の皆さんも是非試してみて!』みたいな喧伝が一般的ですが、本書は逆のアプローチで、今までのまちづくりの失敗から今後にどう活かすべきかを提供してくれる面白い本です。
    中山間地域の解散話はちょっと衝撃でした。村を存続できなくなったら、村民全員が村を出るという発想は昔からあったらしいのですが、いよいよ現実味を帯びてきたように思います。
    余談ですが、現在放送しているアニメ『サクラクエスト』というのが地域活性化の話で、主人公は観光大使として

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    2017年07月05日
  • 地域再生の失敗学

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    【メモ】
    ▼第1章
    ・中核企業を支援したいなら、撤廃してほしい規制を聞いて、そこを緩和する。規制緩和や許認可の手続きサポートをして、お金は自分で工面させる
    ・成果を上げたら税金を軽減するほうが実際に成果を出すのでいい
    ・多様な人に寛容な地域は、理由はよくわからないけど発展する(都市社会学者リチャード・フロリダ)
    ・多様性こそ可能性を引き出す。数を確保することが大事
    ・行政は、最良のシナリオから最悪のシナリオまでの幅をつくって、最悪を避けるようにマネジメントしなければならない

    ▼第2章
    ・日本経済、地域経済を考えるにあたっては、過去からの遺産(または負債)をどう使うのか、どう変えるのかという観

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    2016年09月11日
  • 地域再生の失敗学

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    5人の色々な専門分野の方から見た地域再生の在り方について考えさせられる本。
    30万人程度の地方都市、中山間地域などを抱える地域にはヒントになる事が多そう。
    私は1万人の村なのでどんぴしゃでは無かったけれどヒントになる事は多かった。

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    2016年09月03日
  • 地域再生の失敗学

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    地域再生にまつわる施策の歴史を検証すれば、失敗例が多々あったのではとの筆者の言葉。しかし今、その地域の再生の成否に、日本の未来がかかっていることには間違いない。
    そこで、従来の発想ではない新たな視点で取り組んでいる方々の講義と、筆者の対談という構成の本である。
    第1章 経営から見た「正しい地域再生」
     木下 斉 エリア・イノベーション・アライアンス代表
    第2章 官民連携の新しい戦略
     川崎 一泰 東洋大学経済学部教授
    第3章 フラット化しない地域経済
     入山 章栄 早稲田大学ビジネススクルール准教授
    第4章 人口減少社会の先進地としての過疎地域
     林 直樹 東京大学大学院農学生命科学研究科・特

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    2016年09月07日
  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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    現役千葉市長による、バッシングでも擁護でもない、バランスのとれた公務員論。自らの実績紹介が多い気はするが、著者は若いが確かに見識のある政治家だと思う。公務員が住民のために力を発揮するためには、政治家のリーダーシップが重要であるということを感じた。

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    2016年07月22日
  • 地域再生の失敗学

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    出版前から気になって。
    ちらほらと論者によって言及されるのも聞く。

    地域経済、市場・民の力をどう使うか。

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    2017年03月12日
  • 地域再生の失敗学

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    木下斉氏、飯田泰之氏など”若手”に属する実務家、学者による現場から地域再生を考える話。経済面からか政治(厚生)からかどちらで評価するかそもそも考えましょう、というピンポイントな掴みにgoodだなと感じる。メモ。
    (1)予算というお金を使うのだから、リターンもお金で示すべきなのにそうではない。市民が楽しかったと言えばいいイベントになる。
    (2)サプライチェーンにはギュッと細くなるボトルネックが必ずあって、そこをにぎったひとが価格統制力を持つことが出来る。
    (3)販売先から逆算して考え、独自の生産・加工を行うからこそ利幅も大きくなり、適切に人も雇える。
    (4)戦略の基本は競争構造を理解したうえで戦

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    2016年06月18日
  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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    熊谷市長は、民間企業で身につけた考え方を市政に活かして千葉市を良くしていこうと考えていることがよく分かった。
    地方分権、さらには住民自治を目指して、市民が当事者意識をもって、身近な不便を減らすために物事を大局的に考えなければならないと思った。

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    2014年12月10日
  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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    現役千葉市長である、熊谷俊人氏による著書。
    当時全国最年少市長である著者は、財政の危機的状況である中、しかも前市長が汚職で逮捕されるというスタートという波乱の後に就任し、その信念をもって市長として職務にあたる姿が印象的です。
    民間企業に就職後、市議会議員を経て市長となった著者は、民間企業の経験をもとに、行政の考えの特異性、無駄のある部分を指摘しつつも、行政ならではの事情を理解しつつ対応策を論じている点は、単なる公務員批判本ではなく、建設的な主張だといえます。

    著書の中では大阪市の橋本市長との違いも指摘していますが、熊谷市長の考え方はより現実的かつ実践的であると思います。

    単なる公務員批判・

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    2014年05月18日
  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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    市民の立場に立ってみれば「私個人が抱えている不満を解消するのが公務員の仕事ではないですか」となるのですが、あくまで公務員は「全体の奉仕者」ですから、全体の公益に反する場合はここの要望に応えられないこともあります。当人からすれば当然だと思うことでも、全体から見ると無理筋ということはどの世界でもありますよ
    ね。(P.15)

    公務員は副市長や市役所の幹部であっても、市長・議会という取締役会の決定に従う立場にあり、経営責任は基本的に市長と議員にあると言えるわけです。私が市長になってから局長会議の場で「ここまで財政が悪化した以上、幹部は経営責任をとる必要があり、大幅カットが必要だ」と言ったところ、「私

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    2013年05月26日
  • 公務員ってなんだ? 最年少市長が見た地方行政の真実

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     現職千葉市長の著者と,橋下大阪市長と,中田元横浜市長を比べつつ読む。改革はするけど無駄に敵は作らない。著者はなかなかバランス感覚に優れた良い政治家だと感じた。もちろん公務員側にも意識改革は必要だけど,市民の側も,公務員バッシングの背景に報道の構造的な問題があることを認識して,自分たちは単なるユーザーではなく「株主」なんだという自覚をもたなくちゃ,とやんわり諭してくれる。まあ,正論だよねえ。

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    2013年03月11日