南場智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んだのは10年ほど前です。
今回、整理のために読み返して一番驚いたのは、本の内容ではなく自分の記憶のほうでした。
ずっと南場さんの言葉だと思っていた一節があります。
「“選択”に正しいも誤りもなく、選択を正しかったものにする行動があるかどうかだけだと信じています」
これ、南場さんのセリフじゃなかったんですね。
なんか、DeNAを去っていく社員が最後に残した挨拶の一節だったわけです。10年かけて、自分の中で勝手に「創業者の哲学」に書き換わっていました(今に至るまで座右の銘にしていました)。
ただ、取り違えたことがそこまで恥ずかしくないのは、この言葉が結局DeNAの言葉だったからだと思います。
誰が言ったか分からなくなるくらい、組織に染み込んでいた…ってことで。 -
Posted by ブクログ
素晴らしい本でした。
今は日本を代表する企業になったDeNAが、1999年に立ち上がった際にはこんな苦労があったのか、そしてそれ以降も、信じられないようなトラブルに見舞われ続けたのかと、驚きの連続でした。
このような本では、自らの成功談や自分の考えをツラツラと書き綴られたものも多いと思いますが、南場会長は、失敗談、それも自分自身の過ちや当時の心境なども隠さずに書かれていて、とても好感が持てました。
得てしてそういった本の方が学びがあるものです。
現在は自社のYouTubeチャンネルもあり、そこで発信されている内容とこの本に書かれているような社風に相違はなく、こんな会社で働いてみたかったな、と思わせられるものでした。 -
Posted by ブクログ
起業、ベンチャー、ビジネスの大事なことが泥臭くポップに語られている一冊。
南場さんのユニークさがところどころに溢れていて、この人、この会社にいたら本当に楽しいんだろうなとワクワクしながら、1人でくすくすしながら読んでいた。
ビジネス書は「ドヤァ!」「こうあるべき!」「これできてなかったらヤバい!」みたいなものばかりで読みながら擦り減ってしまうけれど、不格好経営は本質的なことが書いてあるのに一つの物語としてするする読めてすごく良い本だった!
定期的に読み直すとハッとさせられたり、力んでいた肩が落ちたりそんな本なんだろう。またしばらくしたら読んでみよう。 -
Posted by ブクログ
南場さんのパワーにひきつけられこういうリーダーでありたいなと思った1冊
以下私も心に留めておきたい言葉を引用
・管理職かメンバーかは上下関係ではなく役割の違い
・今日明日のあなたの仕事ぶり、仕事に向かう姿勢こそが人脈を引き寄せる
・事業リーダーにとって、「正しい選択肢を選ぶ」ことは当然重要だが、それと同等以上に「選んだ選択肢を正しくする」ということが重要
・自分が接している情報が断片的であるという自覚を失わない
・はじめからデキるスーパースターばかりに頼るのではなく、人の力を信じて引き出せる会社にしていきたい
毎日の仕事ぶり、姿勢が自分の将来につながり、
私のライフテーマでもある 人の可能性を信じてその人の力をいかに引き出すか
を改めて自分の中で再確認できた -
Posted by ブクログ
起業に関するノウハウ本を読むより本書を読む方がよっぽどタメになる。国内最高の起業のバイブルと言っていい。
DeNAを起業した南場さん。これまで思っていた人物像をひっくり返された。マッキンゼーのパートナーにまでなり、ハーバードビジネススクールMBAといった肩書から想像されるのは日本トップクラスの秀才だが、本書で書かれているエピソードはそうしたイメージを覆すような泥臭さ、そして胆力に富んだ優れた起業家という実像である。
書中、経営をアドバイスするコンサルタントと実際の経営の違いについて度々書かれているが、その両方を知る著者だからこそ書ける内容である。タイトルにもあるように、実際の起業と経営は決してスマートなものではなく予期せぬ事態に幾度となく直面する。賢いコンサル出身の著者ですら創業当初からそうした波乱続きであり、何度と無く訪れる危機を何とか乗り越えてきた事が描かれている。通常はこうした自伝は成功談が中心となり自慢話のような本になりがちだが、そうした要素は殆ど書かれておらず、冒頭の序文に書かれている「失敗のフルコース」という言葉がしっくりくるドタバタ劇が赤裸々に綴られている。こうした話は普通はなかなか世に出ることがないので、起業を志す人であれば絶対に読んだほうがいいだろう。
印象的だったのは、起業当初に外部に委託したプログラムが全く制作されていなかった事態に直面した話。著者も自身の経営者としての責任を早々に認めているが、このような詐欺のような業者にあたることはスタートアップでは珍しい話ではない事は評者も経験しているのでよく分かる。嘘やデマカセでスタートアップ企業をカモにする会社は沢山存在するものである。
また、起業当初からパートナーとなってくれたソニーからも手痛い仕打ちを受けている。資金繰りを何とかするために南場さんが個人で会社に融資をした事がデューデリジェンスに書かれている事と反するなどと先方の法務担当者に言いがかりをつけられたという。よくある話で、大枠の合意がなされたあとは大企業の社員があとからやってきて事務作業に取り掛かるが、面倒な言いがかりをつけてきて合意そのものを破たんに追いやろうとするような動きも出てくる。同じく評者にも身に覚えのある話である。世の中、ウソを付くやつや足を引っ張るやつで溢れているのが実情であり、資金力やリソース乏しいスタートアップはそうした勢力に対抗するには非力なのである。
また、南場さんから社長を引き継いだ守安氏が何かのパーティーのスピーチで上場準備をしていた時期の金融機関の連中は皆クソだと言っていた事が紹介されていたが、これも大いに分かるし共感する。