安田節子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どんな情報でも、一方からの情報からだけで判断するのはよくないが、関連の書籍は多く、色々読んでいくと全体としてはやはり、かなり世界中でとんでもないことが起きているなという認識になってくる。この本はかなり辛口。非常に広範囲に様々な情報を集めてき、苦労して編まれていて読み応えはたっぷりある。
アグロバイオ企業に関する章では、本書のタイトルにもなっている、次世代のタネを残さず、農家が毎年タネを買い続けるビジネスモデルが登場する。「ターミネーター」と聞くと真っ先に「シュワちゃん」のイメージが浮かぶが、まさにハリウッド映画並みに分かりやすい、とんでもない技術だ。また、特定の病気にだけ「弱い」タネを作り出 -
Posted by ブクログ
「自殺する種子」を開発したのは、アメリカのミズーリ州セントルイスに本社を置く多国籍バイオ化学メーカーの“モンサント”社。農薬メーカーとしても有名で、ベトナム戦争で使われた悪魔の「枯葉剤」が同社製だったのは周知のことだ。「自殺する種子」はターミネーター技術によって生れた。
「自殺する種子」とは米国モンサント・カンパニーが開発したターミネーター種子の事である。遺伝子操作により植物の有用性を増しながらも不稔性を付加された植物の種で、作物としては数々の利点があるものの種子ができないので農家は毎年種苗会社から種子を購入する必要がある。
「自殺する種子」をキータームに、本書では米国企業がいかに遺伝子技術を -
Posted by ブクログ
3.11以来、放射能のことは、ずっと知りたくて(知らなくちゃいけなくて)
でもなかなか、手を伸ばせない類のものでした。
偶然、この本の著者のお話を聴く機会があって、
それで読んでみました。
テレビの情報についていけなかった私にとっては
ヨウ素やセシウムってどんなもので、どんな影響を体にあたえるのか。
放射線の影響を極力減らすにはどうしたらいいのか。
すごく分かりやすい本でした。
逆にもっと深く、濃く、知りたい人は物足りないかもしれません。
本のタイトルには「わが子からはじまる〜」とありますが、
お子さんのいない方が読んでもよいと思います。