波戸岡景太のレビュー一覧

  • スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想

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    初めてソンタグの名前を知ったのは、予備校の時(1985年?)。確か、工作舎か何かの関係で京都に来ていたとか。その後、大学生になってからやその後でも、ほんの少し著作に手を出したけれど、文章のスタイルがかっこいいとか、その程度しかわかっていなかったと思います。この本を読んで、少し理解が深まった気がしました。
     とてもとても微妙で、難しいソンタグという人間への批評(!?)を、とても丁寧に、良く考えられたアプローチで行なってくれています。文章も美しい。このようなガイドは、読書にとって、とてもありがたいです。お薦めします。

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    2023年11月09日
  • ネトフリ好きのためのアメリカ文化講座

    Posted by ブクログ

    やっぱり今まではただの娯楽としてしかNetflixは見ておらず、根底にあるアメリカ文化というのものをわかっていなかったんだな、わかった。この本を読んだからといってわかったわけではないけれど。

    テーマが9章に分かれています。その中で、薬物問題を扱ったパートがあるけれど、どうしても遠い国の話だと感じてしまって(日本にもあるけれど)読み飛ばしたが、
    『ホイットマンの衣鉢を継ぐものたち』『複雑化するアジア系アメリカ人のイメージ』『韓国ドラマとベトナム戦争』はおもしろかった。

    また、政権とかが変わった10年後とかに続編が出てほしい。

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    2026年09月16日
  • スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想

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    スーザン・ソンタグは、小説は読んでないが、翻訳された批評集は多分全部読んでいると思う。

    ソンタグの言っていることは、時期によって論調が変わって、以前とは矛盾することを書いていたりするのだが、それも彼女が無理やりの自己一致の連続性を維持することよりも、自分の変化をそのまま表現する誠実さのようなものだと思っていた。

    そんなことを思いながら、本書を読んでみた。

    目から鱗がたくさん落ちた。

    そう、ソンタグは、「カッコ良い」のだ。だから、つい読んでしまうのだ。そして、そのカッコよさは、時代が変化する中で、主流の言説がどのようなものかによって、それに抗う形でなされる批評は変わっていくのだ。その切り口の鋭さが、「カッコいい」というわけだ。

    とは言っても、彼女は、時代の変化の中で、カッコいいことを言えば良いと思っている物書きではない。

    その中心にあるのは、「脆さ」(ヴァルナラビリティ)にあがらうということだ。なるほど、ジュディス・バトラーの議論につながっていたのか。

    さて、わたしは、ソンタグは本を読むだけなので、ソンタグへのバッシングについては、初めて知った。2001年のテロに際しての「カッコいい」コメントが、アメリカでは反感を買うだろうことはそうだろうと思うが、それだけでなく、死後に私生活や性的な関係性などでスキャンダラスの話しが掘り起こされて、大変になっていたことは知らなかった。

    でも、読んでみれば、そういうこともあるだろうと思う話しで、どうしてそこまで大問題になってしまうのだろうか?

    つまり、「カッコいいこと」で批判された、批判されたと思った人が、本人の死後に批判をし始めたということなのかな?

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    2024年03月24日
  • スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想

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    ソンタグの写真についての考え方を知りたいというきっかけで手に取った。

    ソンタグの生き方とその時々の思想を知るには有用な本だと思う。ただその思想を現代社会を批評する目的で援用できるかというと「?」と思ってしまった。マイナスの意味ではなく、彼女の思想を読めばなおさら。
    故人を過去に閉じ込めたまま借り物にしてああだこうだと言うよりも、純粋にソンタグならこの状況を何というか知りたい、という感じ。

    ただ写真のところはよく理解できなかった。写真=「他者のヴァルネラビリティへな関与をやめない暴力的なツール」とあるが、その当否は被写体と撮影者の関係性によるのでは?写真がそれを固定してしまうということならまだ納得がいくが...とか思ってしまった。ので原典を読んでみようと思います

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    2024年01月15日
  • スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想

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    一番好きな批評家(思想家でもある?)

    自分の中にある複数のアイデンティティの間にある脆さに争う気持ちは少しわかる

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    2023年12月23日
  • スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想

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    わかるようなわからないようなところが面白い。ディコンストラクションとかフェミニズムとか、ときどき自分の解毒のように読むのだが、同じようなものを感じた。ソンタグ、読んでみようかな。

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    2023年11月17日
  • ネトフリ好きのためのアメリカ文化講座

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    思えばNetflixは設立当初から、積極的に「異文化」のコンテンツ化に取り組んできたのだということを認識させられた。豊富な資金力を生かして、世界中の各地で、監督脚本家俳優にじっくり作品づくりに取り組ませ、良作を生み出してきた。そうした作品は国境を超えて、世界中の視聴者に届き、世界を豊かにしてきたのだろう。映画やドラマは背景知識を知ることで、確実に理解が深まる。(逆に言うと背景知識なしでは極めて浅い理解しかできない)。まだ見ていない作品も多く取り上げられているので、これから一つずつ見ていきたい。

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    2026年09月21日
  • スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想

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    かっこ悪いからかっこいいを発見する感性=キャンプ趣味
    悪趣味だからこそ趣味がいいと言い切れる感性
    駄作であることをあえて人に言いたくなるような出来の悪い映画

    人間の脆さ(ヴァルネラビリティ)について
    あらゆる芸術(映画、写真、文学)はヴァルネラビリティを顕在化する
    写真を撮ることは他の誰かが抱える死すべき運命、ヴァルネラビリティ、移ろいやすさといったものに関与することである。
    カメラは銃を理想化したものであるから誰かを撮影することは、理想化された殺人

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    2025年10月16日