中條ていのレビュー一覧

  • アイミタガイ

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    ネタバレ

    短編集だけど少し繋がっているところもある話。
    最後の話まで読んで、タイトルの意味はこういうことかぁ、と分かった。読み終えた時に感じるのは全体の優しい繋がりだった。とりあえず最初の彼の話を読み返したくなった。

    各話で出てくる人たちには、それぞれの持つ悲しみや寂しい、悔しい感情があって、でも少し希望みたいなものも見れて、じんわり心が動いた。もちろん、当の本人たちは、自分の行いが知らない人の何かに少し影響してるだなんて思ってもないけど、皆少しだけ、上向きになっている感じが、なんかいいな、現実にもそういう事があるかも知れないなぁ、と思えた。

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    2024年11月11日
  • アイミタガイ

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    何の予備知識もなく映画を観て、とても良かったので原作を、と普段の逆のパターン。
    5つの連作短編の本作でも気づいてないところでの人と人とのつながりがあったが、映画の脚本はそれを見事に組み替えて、より強いものに仕上げていた。叶海と両親とサンシャインハウスの章はそのまんま映画に取り込まれていて、思い出して泣けた。梓と叶海をつなげたことで、全部がひとつに繋がった感があって、映画の脚本に軍配を上げたい。小学6年生の中学受験の章は、映画では取り上げられなかったけれども、独立した話としても良かった。ひったくられたおばさんがあのお母さんで、自転車屋さんや栄光中学に合格した子らが最後の章に少し出てくるぐらい。

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    2024年11月10日
  • アイミタガイ

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    初めての作家さん。
    何となく繋がっているお話し。
    中学受験に失敗する少年の話しが良かった。民生委員のおばちゃんの関西弁と、明石くんの優しい気持ちにホッコリ。

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    2024年11月02日
  • アイミタガイ

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    何か気を抜いたら、
    知らずに泣いちゃいそうな良い話が、
    ずーっと繋がっていた。
    どれがいいとかじゃなく、皆いい。

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    2022年12月10日
  • アイミタガイ

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    心温まる短編集。
    読んでいて優しい気持ちになれる。

    それぞれのお話が少しずつリンクしているのも嬉しい。

    人と人との繋がりと、日常の描写。

    90歳のピアニストのこみちさんの話が一番心に残った。

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    2018年02月18日
  • アイミタガイ

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    初作家さん。
    どの話もじんわりと胸にくる。
    ほっこりとはまた違う、少し切ない、胸を少し締め付けるような「じんわり」だった。
    娘を亡くしたご夫婦の話とヘルパーさんの話がとても良かった。

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    2017年06月05日
  • アイミタガイ

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    お友達のレビューを見て、手にした一冊。

    色々考えさせられたり…
    心にしみて…

    素敵な本と出合えました。

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    2016年09月04日
  • アイミタガイ

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    毎朝同じ電車の同じ車両に乗る会社員の澄人、合格確実だった中学に落ちてしまった敦俊、トラブルメーカーのホームヘルパー範子、カメラマンの娘を事故で亡くした元学芸員の優作、そして9歳の時の両親の離婚が傷になり結婚に踏み切れない梓。見知らぬ人の思いが巡り巡って、硬く閉ざされた心の扉を小さく叩いたとき、彼らにもたらされたものは…。

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    2013年11月05日
  • アイミタガイ

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    “相見互い” の連作短編集。
    何気ない事がどこか繋がって、お互い様!になっている。
    話しのどこそかで登場人物が繋がっていて、あ~!と思わせられ面白い。
    テーマの違う5編だがベースに相身互いが流れ心地良かった。
    何かを返えしてもらおうなどと思わない事を幸せと思う、そんな5編の話しに胸が熱くなった。

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    2013年09月17日
  • アイミタガイ

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    どちらかと言えば非日常な人生のお話だけど、何気ない温かさが感じられる物語。いい感じなんだが、そのせいもあり少しだく物足りなかったかな。

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    2025年11月11日
  • アイミタガイ

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    昨年映画を観たので原作読んでみた。短編がゆるく繋がる小説。小説では亡くなったカメラマンだった娘の話「夏の終わり」が良かった。

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    2025年11月01日
  • アイミタガイ

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    映画の方が面白かった。
    映画は、いくつかのストーリーがもっとかさなっていくから。

    人と人の出会いって、気付かないだけで、いろんなところでいろんな意味を持っているんだと思う。相見互いって、言葉、知らなかったんだけど、いい言葉だと思う。

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    2025年06月28日
  • アイミタガイ

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    【アイミタガイ】とは、この世は持ちつもたれつお互い様。巡り巡ってなんでも自分に返ってくるという意味。ずっと、なにかがどこかで繋がっている優しい物語。

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    2025年06月20日
  • アイミタガイ

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    人の縁とはとても不思議で、生きて行く上でとても複雑に、だけど必然的に絡み合っていると思えた一冊でした
    ちょっとしたきっかけが、ある人には重大な出来事であり、将来忘れやれない事柄となっている
    またある人は、少しのきっかけと勇気が、ずっとしまい込んでいた心の痛みを浄化されるような
    人生の再出発は突然やってくる
    なんとも言えない幸せな気持ちになれた一冊でした

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    2025年05月18日
  • アイミタガイ

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    映画館で予告を見て気になったので購入(映画は未視聴)。ハートフルな繋がる話。
    青山美智子さんの作品が好きな人は好きかも、と思いました。

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    2025年01月31日
  • アイミタガイ

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    人それぞれ抱えていることがあるが、他人からみたらわからないだろう。
    ただ誠実に生きていれば、辛いことがあったとしても、自分にも誠実になれる。
    他人に向ける誠実さや優しさは、報われなくとも、自分を信じられる。
    そして、相身互い。
    お互い様とでも言うのだろうか?
    相手の立場、逆の立場にたってみる。
    そうなんだよな~
    優しい物語は、忙しい日々のなか沁みて、少しだけほっこりした。

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    2024年12月21日
  • 太陽の小箱

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    不登校少女・イオが、盗まれた自転車を引き取りに行った商店街事務所(念力研究所)で、中年男・オショさんと引き取りの署名を書いてくれとのやりとりをしている最中に11歳の少年・カオルが、弟がどこで死んだのか知りたいとやってくる。
    念力でどうなるものでもなく…話を聞いてみるとなかなかの訳ありで。
    弟が最後に暮らしていた廃屋へ3人で行くことになる。

    謎なオショさんだが、子ども相手にもなかなか刺さることを言う。
    廃屋で見つけたものは物だけではなく、見えないけれど心に刺さるものだったのだろう。
    大人になったカオルが、オショさんに会いにいきイオの現在を知ることもできたのだが、それ以上にその場所で出会ったリリ

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    2024年12月14日
  • アイミタガイ

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    映画観てみたいと思い慌てて読みました(^^)
    映像化した方がスッキリするのかなぁ?
    黒木華ちゃんは好きですね♡

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    2024年11月02日
  • アイミタガイ

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    うーん…好きなタイプの話ではあるんだけど、どうしても心情的に納得できないところも多くて、ちょっともやもやが残る作品。私のおかれた環境とは違いすぎるから、同じような立場の人なら、分かる!となるのかもしれないけど、どうしても苛立ちの方が強くなってしまって、最後の一編以外は良かったんだけどなぁ。

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    2024年10月26日
  • アイミタガイ

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    黒木華さん主演で映画化されるとのことで、偶々その予告編を目にしたご縁で、原作の本書を手に取りました。

    こちらは五話の短編が収録されておりまして、一見それぞれ独立した話かと思いきや、二話目、三話目と読み進めていくと、実はそれぞれがちょっとずつリンクし合っていることに気付きます。

    正直、ちょっと展開が地味だなー・・と思って読んだ第一話「定刻の王」が、第三話「夏の終わり」で思わぬ繋がりを見せてきて、これには心震えちゃいました。
    なので、もし一話目だけ読んで“なんかイマイチかも・・・?”と、思いそうになったあなた!(←誰?)“とりま、三話目まで読んでみて!”と、言いたいですw。
    個人的に好きだった

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    2024年09月13日