あらすじ
彼女との関係をあと一歩進められない会社員、ホームヘルパーの仕事に行き詰まる主婦、娘を亡くしてしまった夫婦、中学受験に失敗した優等生、家族との確執により結婚に踏み切れない女性……。きっかけはほんの些細でも、誰かが誰かを想った行動が、立ち止まっていた背中を優しく押して--。思いもよらない幸せのリンクに心が震える傑作長編小説。
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Posted by ブクログ
このお話しは映画の方を先に観ました。
本は登場人物が少しずつ被る連作短編。
中には涙しながら読んだものも…。
映画を観た後だと感動ご薄れると思っていましたが
そんなことは全然ありませんでした!
それにしても、この短編を映画では上手く繋げたな…
と、感心してしまいます。
Posted by ブクログ
短編集かと思いきや、どこかでつながっている・・・
その仕込みも楽しかった。
全編、優しい暖かさが流れていて、
読んでて幸せになった。
Posted by ブクログ
映画化や撮影場所の紹介で知り興味を持ち読む。
期待以上。黒木華だから間違いないとは思ったけど。こんなすてきな本が11年も前に出ていなたんて。
最近よく読む青山美智子さんの感じに似ていた。心が温まり、つかながってる感じ。
読んでから映画予告を見たけどちょっと変えてあるなー。表紙を見ながら、誰がどの役かな?って想像も楽しんだ。
1.帝国の王
これはなんか軽い感じでサラッと読めたけどなんか薄い。続きを読み進めるうちに繋がりがわかり深さに気づく。
電車を乗り過ごしそうになる、いつも見かける人を起こすために本を落として気づかせていた。
2.幸福の実
ヘルパー先で出会った90歳の元ピアニストの卵をピアノを弾く機会を再度与えるきっかけにつながる話。ヘルパーでやりがいを感じていたけど愚痴を家庭で子どもにして、子どもはもやもやが溜まっていた。親からの愚痴や辛い話から子に嫌な思いがたまらないようにはしているつもりだけど。大事だし気をつけようと思った。
3.夏の終わり
カメラマンの娘を亡くした両親が娘の交流先の児童養護施設から娘のことに気付き思う話。子を亡くす話は辛い。自分のエンディングノートが始めどきかと感じた。
4.ハートブレイクライダー
中学受験に失敗した男の子が偶然自転車の接触からひったくり犯からおばさんのカバンを救う。民生委員のおばさんとの会話から復活する男の子。まだまだ今から!頑張れ。お母さんがどう思うかとか、子どもは無条件に母を思う。なぜだろうか。
5.蔓草
父親に他に子どもができ母親と住んでいたおじいちゃんおばあちゃんの家から出た主人公。本人は夏には定期的に帰省。
おじいちゃんおばあちゃんがそれができるように守ってくれていた。
いつかは孫2人を繋げよう。おばあちゃんの温かいおもいからあ願いがかなう。腹違いの2人がいい感じに思い合えた。おばあちゃんと孫娘の気持ちに泣けた。
最近は、昔書いた読書感想文みたいに筆者が伝えたかったこととは違う箇所に共感したり感銘を受ける。それでいいと思う。何か前向きになれたり、違う考えに寄り添えたり。そんなことを得ていると思う。
Posted by ブクログ
5話収録。1話完結の短編集に見えるんだけど、微妙に各話が繋がってるという内容でした(カバーには「長編小説」と書かれてる)。
先に同名タイトルの映画を観ました。悲しい出来事が軸になっているんだけど、お涙頂戴というものではなく、観終わった後穏やかで清々しい気持ちになる不思議な映画でした。そこで原作があることを知り、読むに至ってます。
映画の内容と似てはいるけど、大まかな流れだけ一緒って感じ。小説版は各話に主人公がそれぞれいて、その主人公の周りの人が別のお話の主人公になっていたり、少しだけ絡んでたり。
2話めの「夏の終わり」が良かった。映画でも同じ設定だったんだけど、施設のトイレの個室で写真展示しようというくだり、理由が入所児童のためだけでなく その親に向けての意味も兼ねているというとこが印象的だった。入所に至った原因を作った親に向けてか…そこには思い至らなかったから…叶海さん…惜しい方を亡くしたもんだね。。
あと4話め「ハートブレイク・ライダー」、これだけ映画化にはなってないのだけど、このお話が今の私にはグッと来ました。ちょうどNetflixのTimeleszProjectに夢中になっているので、なんで僕が落ちてあの子が受かったんだろうと…という内容が、、切ない(;_;) 中学受験とアイドルのオーディションでは色々と違うんだけど。星野のおばさんの「せっかく落ちた」のポジティブ発言、物は考えようかとも思ったり、なかなかそうは思えないよなとも思ったりで、夜中に涙しながら思いを馳せながら読みました。夜中に読むもんじゃなかったね(*^^*)
Posted by ブクログ
涙腺がゆるむストーリーが 多く
通勤電車の中で 読むので ちょっと困りました。
「ハートブレイク・ライダー」では
-ここで転け方覚えやなあかん-
「蔓草」
祖母のはからいで 義理姉と義理弟の交流が始まります。
いろいろな感情がうごめきますが
人間 いいものです。
そんな事を 思った次第
匿名
相見互い、小さな助け合いが呼ぶ幸せの輪が織りなす短編集、のようで、実はところどころで繋がっています。
他のお話で出てきた繋がり探しが楽しくて、2周してしまいました。
特に娘に先立たれた両親の静かな悲しみを描くお話は、なかなか会えない両親を思って涙しました。
ささやかな毎日の中で、小さな思いやりが、実は大きな救いになっている。
そう思えた温かい作品でした。
また何周かしたいです。
Posted by ブクログ
2018/4/9
相身互い。
短編集かとおもいきや、長編小説。
心洗われた。
毎日の通勤電車で会う人との妙な空気。分かるなぁ。
定刻の王/幸福の実/夏の終わり/ハートブレイク•ライダー/蔓草
Posted by ブクログ
2018.2.7
初めての作家さんやったけど、この感じ好きやなあ。さくさく一気読み。短編のようで実はつながってて。
『定刻の王』
毎日電車通勤してると、なんとなく覚える人が出てくるの分かる!おんなじ時間にみんな働きに出てるんやなあって。どこで何の仕事をしてるか勝手に想像してみたりして。
『ハートブレイク・ライダー』
中学受験って、それまで必死にやってきた小学生からするととても大きなことなんやろうな。朝早くとか遅くにでも、塾の鞄を背負った子供たちをよく見かける。ああ、なんて熾烈な闘いなんやろう。親も一緒に成長する機会なんやろうな。ここで転け方覚えなあかん、っていうおばさんのセリフが 耳に残った。
全体的にハートウォーミング。登場人物たちの名前が印象的。
アイミタガイ=相身互い、が、じわじわくる。
Posted by ブクログ
何度も泣かされた短編集。
各短編の隠された繋がりを見つけて温かい気持ちになる。
様々な理由で一歩を踏み出せず立ち止まる主人公達。
周りの人達との繋がりや奇跡により最後はみんなが笑顔になる!
アイミタガイ…初めて知ったこの言葉は日本らしい素敵な意味を持ち、物語を明るく照らす。
特に「幸福の実」の90歳のピアニストこみちさん!
品があってしゃんとしていて、でもお茶目な面もある素敵な女性。
こみちさんの物語が一番泣けた。
幸せは日々の果実…日々の苦労や努力が養分となり、こぼした涙で実は熟す。
背中を優しく押してくれる物語だった。
Posted by ブクログ
読み終わって、そのまま最初に戻って今2周目。
そんな読み方が楽しめる作品。
途中、うっかり外で読んでて号泣モード。外で読んじゃダメなやつだった。
Posted by ブクログ
がつーん!と大きな感動ではないけれど、
「ええ話やん」と素直に優しい気持ちにしてくれる一冊。
ヘルパーさんの話が一番好きだったな。
中條ていさん、初読みでした。
Posted by ブクログ
◾️サマリー
・お互い様、持ちつ持たれつがテーマ
・短編同士が繋がっている
・世間の狭さと温かさを感じさせる
◾️所感
『相身互い』をネットで調べて見た。
聞いたことはあるが、恥ずかしながら意味をよく理解できていなかった。
相身互いとは…
誰かを思ってした行為が巡り巡って自分に返ってきたり、見知らぬ誰かを救ったりすることを示し、「お互い様」という気持ちに近いニュアンスを持つ言葉。
私は『恩送り』という言葉が好きである。
誰かに良いことをしたら、その人が他の誰がに良いことをし、どんどん伝播していく。
それにとても近しい言葉であり、親近感を覚えた。
この小説は、5つの短編で構成されていて、それぞれに出てくる登場人物が繋がりを持っているという、よくある私の好きな構成である。
現実においても、世間は狭いなと感じる時が時折ある。
星が一つ減った理由は、ハート・ブレイク・ライダーのパートに出てくる主人公の小学6年生の樋口くん。
物分かりが良過ぎる。こういう子もいるかもしれないが、ちょっと大人びていて現実味がない感じがした。
◾️心に残った箇所
蔓草より
「でもさ、誰からもなにもしてもらわない人っているのかしら。この世のすべてが見通せてる人なんていやしないんだから、知らないだけで、いろんな助けや思いがめぐって、きっと自分のところにも届いているのよ。おばあちゃんはそう思うな」
Posted by ブクログ
五つのお話が無理なくつながっていて世界観が温かく、入り込みやすい話だった。
アイミタガイは、おたがいさまという意味なんだなぁ。知らないだけで、いろんな助けや思いがめぐって、自分にも届いている、というおばあちゃんの言葉がよかった。何度もウルッときた。
Posted by ブクログ
相身互いって書くのね。
私好みの連作ものだった。
梓の腹違いの弟圭吾のパートが(おばあちゃんちでふたりが初めて会うとこお互い最初は気まずいけどお隣さんのボヤ消しをして距離が近くなって梓が印をつけた絵本の話しになっていくくだり)好きだった。
あとひとりだけ確実って言われていたのに中学受験に失敗した「ハートブレイク・ライダー」
Posted by ブクログ
映画に感動して、原作を手に取りました。映画と原作は少し違っていましたが、大筋では同じで、映画の温かい感動が蘇って来ました。登場人物があちこちで繋がっていて、視点が違うと捉え方も変わるところが面白くて一気に読んでしまいました。いい人しか出てこない物語は癒しです。
Posted by ブクログ
短編集だけど少し繋がっているところもある話。
最後の話まで読んで、タイトルの意味はこういうことかぁ、と分かった。読み終えた時に感じるのは全体の優しい繋がりだった。とりあえず最初の彼の話を読み返したくなった。
各話で出てくる人たちには、それぞれの持つ悲しみや寂しい、悔しい感情があって、でも少し希望みたいなものも見れて、じんわり心が動いた。もちろん、当の本人たちは、自分の行いが知らない人の何かに少し影響してるだなんて思ってもないけど、皆少しだけ、上向きになっている感じが、なんかいいな、現実にもそういう事があるかも知れないなぁ、と思えた。
Posted by ブクログ
何の予備知識もなく映画を観て、とても良かったので原作を、と普段の逆のパターン。
5つの連作短編の本作でも気づいてないところでの人と人とのつながりがあったが、映画の脚本はそれを見事に組み替えて、より強いものに仕上げていた。叶海と両親とサンシャインハウスの章はそのまんま映画に取り込まれていて、思い出して泣けた。梓と叶海をつなげたことで、全部がひとつに繋がった感があって、映画の脚本に軍配を上げたい。小学6年生の中学受験の章は、映画では取り上げられなかったけれども、独立した話としても良かった。ひったくられたおばさんがあのお母さんで、自転車屋さんや栄光中学に合格した子らが最後の章に少し出てくるぐらい。
Posted by ブクログ
初めての作家さん。
何となく繋がっているお話し。
中学受験に失敗する少年の話しが良かった。民生委員のおばちゃんの関西弁と、明石くんの優しい気持ちにホッコリ。
Posted by ブクログ
心温まる短編集。
読んでいて優しい気持ちになれる。
それぞれのお話が少しずつリンクしているのも嬉しい。
人と人との繋がりと、日常の描写。
90歳のピアニストのこみちさんの話が一番心に残った。
Posted by ブクログ
初作家さん。
どの話もじんわりと胸にくる。
ほっこりとはまた違う、少し切ない、胸を少し締め付けるような「じんわり」だった。
娘を亡くしたご夫婦の話とヘルパーさんの話がとても良かった。
Posted by ブクログ
『定刻の王』が好きだなー。
毎朝同じ電車に乗り合わせる人との何ともリアルな距離感。情景が浮かんでにやにやしてしまった。
その後に出てくる『夏の終わり』のお父さん。あのあとがこんなふうに繋がっていたなんて。
相身互い(アイミタガイ)。
「自分たちはよくも悪くも他人のちょっとした行動の影響や恩恵を受けて生きている」
まさにそういう事。
人との繋がりって面白いなぁ。
Posted by ブクログ
映画の方が面白かった。
映画は、いくつかのストーリーがもっとかさなっていくから。
人と人の出会いって、気付かないだけで、いろんなところでいろんな意味を持っているんだと思う。相見互いって、言葉、知らなかったんだけど、いい言葉だと思う。
Posted by ブクログ
人の縁とはとても不思議で、生きて行く上でとても複雑に、だけど必然的に絡み合っていると思えた一冊でした
ちょっとしたきっかけが、ある人には重大な出来事であり、将来忘れやれない事柄となっている
またある人は、少しのきっかけと勇気が、ずっとしまい込んでいた心の痛みを浄化されるような
人生の再出発は突然やってくる
なんとも言えない幸せな気持ちになれた一冊でした
Posted by ブクログ
人それぞれ抱えていることがあるが、他人からみたらわからないだろう。
ただ誠実に生きていれば、辛いことがあったとしても、自分にも誠実になれる。
他人に向ける誠実さや優しさは、報われなくとも、自分を信じられる。
そして、相身互い。
お互い様とでも言うのだろうか?
相手の立場、逆の立場にたってみる。
そうなんだよな~
優しい物語は、忙しい日々のなか沁みて、少しだけほっこりした。
Posted by ブクログ
黒木華さん主演で映画化されるとのことで、偶々その予告編を目にしたご縁で、原作の本書を手に取りました。
こちらは五話の短編が収録されておりまして、一見それぞれ独立した話かと思いきや、二話目、三話目と読み進めていくと、実はそれぞれがちょっとずつリンクし合っていることに気付きます。
正直、ちょっと展開が地味だなー・・と思って読んだ第一話「定刻の王」が、第三話「夏の終わり」で思わぬ繋がりを見せてきて、これには心震えちゃいました。
なので、もし一話目だけ読んで“なんかイマイチかも・・・?”と、思いそうになったあなた!(←誰?)“とりま、三話目まで読んでみて!”と、言いたいですw。
個人的に好きだったのは、娘さんを亡くしてしまった夫婦と生前に彼女が関わっていた児童施設との縁を描いた前出の第三話「夏の終わり」と、塾の仲間の中で自分だけ中学受験に失敗してしまった男の子を描いた第四話「ハートブレイク・ライダー」ですね。
各話に登場するキャラが、別の話で思わぬ関わり方を見せてくるのも面白くて、それを見つける楽しさも味わえます。
で、タイトルにもなっている「相見互い」というのが、本書の根底にあるテーマともいえる訳でして。
それは、第五話「蔓草」に登場するおばあちゃんの
「・・知らないだけで、いろんな助け合いや思いが巡って、きっと自分のところにも届いている・・」
という台詞にもあるように、人と人とのちょっとした出会いが知らず知らず誰かに影響を与えているかもしれない・・そんな素敵な繋がりが描かれた、読んだ後は優しい気持ちになれる一冊でございます。
何となくですが、小野寺史宜さんの『奇跡集』を彷彿とさせるかも・・と思いました(私見)。
因みに、映画は11月に公開予定とのこと。
内容は映画版にアレンジされている印象ですが、黒木華さんが主題歌も歌われていることもあって、こちらはこちらで素敵な仕上がりになっていそうですね~。