勝部真長のレビュー一覧
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目から鱗
日本が滅びつつある昨今、腐敗の極みの肥満格闘技が国技とか道とか自称して憚らぬのを残念に思い、日本に於ける道とは如何なるものであったかを追いかけてみると、陳腐ではあるが武士道に行き着く。では武士道とは何かというと、もはや完膚なきまでに失われていて学ぶ術はない。だが最後のサムライが資本主義に移行する時代に我々に遺したメッセージがあった。もう遅きに失したかもしれないが、滅びの旅路のよすがとしておすすめします。
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購入済み
時事放談的なw
晩年の勝海舟=勝安芳伯爵による幕末明治維新の回顧や人物評。現代語訳されていて読みやすいです。
当時の政治、外交、社会を論じているのが、やはりさすが幕府の幕引きを取り仕切った人の言葉だけあってリアリティがあるのですが、雰囲気というかノリがほとんど時事放談というかジジイの自慢話的なところもあって、読み物として面白いです。
巻末の「勝海舟伝」もコンパクトにまとまっていてわかり易くグッドです。 -
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山岡鉄舟晩年の口述を筆記した「山岡先生武士道講話記録」がもとになったとされる「武士道」それを再編し発行されたものに、さらに著者が解説をつける。
幕末の志士と言われる連中は剣の道で人間修行の第一歩をふみだす。鉄舟もその一人。剣で大悟を得る。数え年53歳で坐禅のまま大往生。
鉄舟の講話では、武士道の発覚所として「四恩」などを説明。(四恩とは、父母の恩、衆生の恩、国王の恩、三宝の恩)
そして勝海舟が山岡鉄舟を評論する。無血開城前の西郷隆盛とのやりとりは活き活きとしていて眼に浮かぶよう。
●人のこの世に処するには必ず大道を履行しなければならない。ゆえにその道の淵源を理解しなければならない。無我の境に -
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勝海舟の父である勝小吉の自伝
知る人ぞ知る豪傑のエピソードが盛りだくさんでした。昔の文体であるため、正直、理解できたのは7割程度でしたが、それでも有り余るエネルギーを感じることができます。また、飾りがない語り口のため、当時の習俗を身近に感じることができることも本書の醍醐味だと思います。
私の祖父母の幼少期には、まだ江戸生まれの御年寄が沢山おられたと考えると、別世界の様に思われていた、勝小吉が闊歩していた時代と今にそれ程の距離はないのかもしれません。改めてそう思わされるほど、当時の生の風景が、小吉の生活と共に写し出されていたように思います。 -
Posted by ブクログ
表紙(蓬田やすひろ 画)のインパクトが強く購入。内容は西郷隆盛 の通史を「情」と「死の願望」から整理。
著者は 勝海舟の著作も多く、勝海舟と西郷隆盛の親好の記述を期待したが、記述は少なかった
著者の西郷像は 江藤淳や内村鑑三の西郷像(英雄性、国家観)より 引き下げられている
*西郷は 情にもろいため、情で滅んだ
*西南戦争は 西郷と大久保の私闘にすぎない
本筋以外で面白かった点
*江戸時代の豪商が先祖伝来の のれん を持ちこたえたのは 養子制度を取り入れたから
*河井継之助の「地下百尺の心」
人間は いったん死んで地下百尺のところに埋められてから 現生を観察しないと 本当の仕事はできな