塩野干支郎次のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「バレスターなんていらなかったんや! 最初からイケメンとの対決の方がメインやったんや!」
……そんな一言で語れてしまう、第7巻。!(;ω;`(○≡(^ω^#)
いや。実際の内容はいつものように丁寧に描かれていて本当に面白いんだけど、やはり「ライバル登場」というのは良いですね。
理解者も少しずつ増えてきているし、それにまさかの「ゲランペンさん復活」は素直に嬉しい。
あのまま死なせるにはあまりにもインパクトが強すぎるし。
さて。復讐の方も順調に進んではいるものの、このまま何事もなく進むはずがなく……一つの区切りを迎えた今巻。次回が非常に気になります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ復讐のため、かつての戦友にして今ではすっかり「ゴミ悪役」「紛うことなく『やられ役』」に成り下がってしまったシュテムヴェレヒを撃つべく城へ潜入するが、そこで見た驚愕の真実にケインツェルたちは――という内容。
ようやく一匹――じゃない。一人倒したのは良いけれど、やはりまだまだ「身体がついて行かない」状態であることが露見してしまいましたねぇ。
加えていくら「復讐」とはいえ、結果的にはその裏で行われていた残虐非道な行いを止めたのに、その真実は決して表に出ることなく、あくまでも「英雄」として葬られたシュテムヴェレヒ――ちょいと待遇良すぎませんかね。
なんにせよ、面白かった!
そして、再び読 -
Posted by ブクログ
いよいよ「壁」を超えて、復讐の対象者である「七英雄」――グレンの目の前まで迫りながら、惜しくも失敗に終わったケインツェル。
そればかりか憎い相手に「赦される」という屈辱まで味わい、途方に暮れるものの傷心する間もなく、新たな騒動に巻き込まれようとしていた――
相変わらずクオリティの高い傑作ファンタジー。
一方で、ただただ復讐にのみ心を囚われていたケインツェルが「失敗」するのはある意味において「予定調和」というか、ストーリー上絶対に必要なことなんだけどね。
それでもはっきりと「面白い」と言える力強さと魅力がこの作品にはある。
ホント、面白い。オススメです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ待ってました。長かった。けど出ました。うれしい。
前巻のケインツェルがあの状態で引いていたので、余計に続きが気になってました。
が、なんとか復活。またちっこくなってましたが(笑)
長い時間を隔てて師と再会した際の会話には、思わずじわっと胸熱。相手がケインツェルの本当の姿を、アシェリートだと知らないからこその、けれんみのない言葉が響きます。裏切りの槍と呼ばれているものの、師は決してそう考えていないことが言葉の端から分かります。
ケインツェルと剣を交わすことで、精神面に大きな変化がおきたイクフェスが、今後自分の「正道」と「世界の動向」との間でどう動いてくれるのかも楽しみ。
ストーリーはとても満 -
Posted by ブクログ
「七英雄」によって闇の異邦(ヴィシュテヒ)が封じられ、帝国に束の間の平和が訪れてから20年後……。 辺境伯領近くの国境で、新たな騒乱が起ころうとしていた。 辺境の英雄として現れた剣士ケインツェルは、巨大な黒い剣を操り悪を打ちのめしていく。彼の正体は、20年前、闇の異邦の封印に成功しながら、七英雄によって、反逆者の汚名を着せられ暗殺された4人の「裏切りの槍」の1人、アシェリートであった。 彼の果たす目的はただひとつ。自分と仲間をあざ笑いながら切り刻み、闇の異邦の封印という手柄を奪った真の裏切り者=七英雄への復讐である。しかし時が経ち、帝国は七英雄の威光と統治によって安定した平和な世界となっていた