大野耐一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カンバン、ジャストインタイム、5 whys…そういったトヨタ生産方式のエッセンスについては平易に解説された書籍が数多発刊されている。
しかし大野耐一氏の情熱がこめられ、血の通った文章で綴られる本書はいつか読むべき一冊。社内でいかに変化を伝播させていくか、という奮闘記は泥臭く、同じようにチェンジエージェントとして変革を目論む向きの背中を押してくれる。
文中に何度もオイルショックが出てきたり、「スーパーマーケット」というものを特殊なものとしてあつかっていたりと時代を感じさせる部分は多々ある。であるがゆえに古びない本質が浮かび上がってきている。
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Posted by ブクログ
製造業に関わる仕事をしているため、日本一の企業に興味を持つべきだろうと思い手に取った第一弾。
1970年代の書籍にも関わらず、技術が発展した現代に読んでも変わらない重要なことを言語化されている点はすごいなと感心させられた。
つくづく思うが、日本人は1→10にすることが得意なのだと思う。車業界においても、フォードやGEのあとを追い、効率化(カイゼン)して現在の地位を得ているのだと思う。
古い日本語表現のため、現代人には読みづらい点もあるが、時間があれば製造業に携わる関係者は読むべき本なのだと思う。
↓刺さった言葉
”私が思うに、例えば一企業の中で、よく売れる部門を持たされるよりも、なかなか売れないで弱っているところに取り組んだ方が、それだけ差し迫った改善のニーズがあるだけに、やりがいがあるのではないかと考えるが、現実はそうでもないらしい。” -
Posted by ブクログ
ネタバレトヨタ本、本当に沢山の種類が出版されています。
『なぜ』を五回繰り返せとか、カンバン方式とか、トヨタ独特のカルチャーや方式については社会人が良く耳にすることと思います。また、トヨタのうわさについても、滅茶苦茶厳しいコストカットをするとか、とにかくケチとか、まあ色々聞くものです。
実状はどうであれ、その品質を維持した上での効率追求は、良く人口に膾炙するところだと思います。
この効率化の技術を自分の業務にもうまいこと適用できないかと企み書店へ行きましたが、数えきれないくらいの種類が平積みにされており、どれを読めばいいのかよくわからない。仕方がないので以前読んだ本で言及されていた本書を購入しました。
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結論から言うと、この本の中に、これはすぐに生かせるぞ!という内容はあまり見つけられませんでした。
とは言え、戦後日本の復興のため、決死の覚悟で生産改善に取り組んだ様子はドラマを見ているかのようでした。ある意味トヨタの生産現場の歴史物語・ドキュメンタリーのようでした。有名なカンバン方式やジャスト・イン・タイムをコツコツと試行錯誤して行い、本社工場や協力会社にまで広げて行く様子がよく描かれています。
また、元副社長にまで上り詰めた生産現場のリーダーであった大野氏が、米国流の大量生産から学び、更に一歩進めて、日本にままある多品種少量生産という効率化とは真逆の生産方式を”効率よく”行うための苦労が表現されます。
もしここから学ぶとすれば、考えること、でしょうか。多品種生産をより効率化する際に、品種を少なくするという誰でも分かるような効率化をせず、難しそうな状況にどうすれば相反することを並立させるのかをチャレンジする様は非常にインスパイアリングでした。
その他、『現状の能力=仕事+ムダ』と定義し、無駄を徹底的に排除する様子とか、とにかくそのストイックさには単純にすげえな、と思えました。
それから、本書にはいわゆる生産管理についての話が多く出てきます。IEとか段取り替えとか、お勤めの企業が製造業でなかったり事務職だったりするときっとちんぷんかんぷんかと思います。そうした、生産現場に遠い方で中小企業診断士を勉強される方にはよい参考書になるかもしれないと感じました。
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ということで、私のように現金にも仕事にすぐに生かしたいという輩にはあまり向きません。しかし、トヨタの考えを良く学びたい方や生産管理について概要を知りたいという方については、平易な本書は入門書として最適であると感じました。何しろトヨタイズムの親玉のような人の著作ですので、間違いないと思います。 -
Posted by ブクログ
大野耐一『トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして』ダイヤモンド社。
今からおよそ40年前に執筆された生産管理のバイブルと言える名著。初心忘れるべからず、という思いから再読。
豊田佐吉により産み出された『自働化』と豊田喜一郎により産み出された『ジャスト・イン・タイム』を二本柱とし、大野耐一により体系化されたトヨタ生産方式の源流と原理原則を理解する上では最良の書。但し、トヨタ生産方式の概念や思想、考え方が中心なので、トヨタ生産方式を実践する上では自分自身で具現化するための方策を検討するか、具現化手法の解説書に頼らざるを得ない。
今や年間1兆円という、とんでもない利益を創出する巨大企業に成長したトヨタ自動車であるが、先人たちの努力と決してぶれない強い意思があってこそのものだと思う。
従って、社長交替の都度、経営の方向性が変わるような電気メーカーがトヨタ生産方式を採用したところで、単なる模倣に過ぎず、根本的な収益力の改善にはならない。