【感想・ネタバレ】トヨタ生産方式のレビュー

あらすじ

トヨタ生産方式は、いまや1世紀の伝統をもつフォード式生産方式を超えようとしている。逆転の発想によるケース中心の実践書。

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大野耐一さんのストイックさがよくわかる本

トヨタ生産方式を作った大野耐一さんですが、本を読んでいると日々の改善とトヨタ生産方式を作り上げるまでの苦労が書かれており、諦めずにやり切るストイックさがよくわかる一冊でした。

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2025年10月01日

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1978年の本であるが、製造業でなくてもトヨタ生産方式の考え方は大変参考になる。


トヨタ生産方式: 多種少量で安く作ることができる方法

徹底的な無駄の排除
1. ジャストインタイム: 後工程から必要な量を前工程に要求していく、前工程は引き取られた文を作るというやり方の追求。前工程への要求がカンバン(量、時期、方法、順序などを明示)
2. 自働化: 異常時に止まるようになっていて、不良品を量産しないし、異常時だけ入れば良い

なぜを5回繰り返し本当の原因に辿り着く

ムダの徹底的な摘出
1. 作りすぎの無駄: 仕事の進み過ぎによる在庫待ちの無駄に繋がり無駄として見えにくい
2. 手持ちの無駄
3. 運搬の無駄
4. 加工そのものの無駄
5. 在庫の無駄
6. 動作の無駄
7. 不良を作る無駄

ムダを見つけるために大切な現場作業の認識
作業とは
1. 付加価値のない作業: 移動や操作など、今の作業条件下ではやらないといけない、作業条件を減らさないと減らせない
2. 付加価値を高める賞味作業: 加工
2の比率を上げることが工数削減

標準作業表の3要素
1. サイクルタイム: 1個あたりの時間
2. 作業順序
3. 標準手持ち: これだけは必要という仕掛品

流れを作るのが基礎条件
・生産をなるべく平準化する、ロットを小さくして同じ製品を続けて流さない
・かんばんは一気にできない、トヨタ工場内だけでも10年かかった
・違う車種が流れるとプレスがきついが、段取り替えを徹底的に効率化し、3時間からついには3分まで縮んだ
・100%の良品を作るために不良品を出した自動的に知らされて工程が痛みを感じるシステムにしておけば良い

変化への対応
・流れてくる車のカンバンにより工程の作業が行われるため、微調整が効きやすく計画変更の柔軟性がある

余力
・余力を使うことは原価増加にならない。判断のために余力がどのくらいあるかを正しく認識しておくことは大事

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2024年12月30日

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量が減っても生産性を上げることが人間を目指す。
1978年当時にこのような考えを徹底していたことがすごい。
トヨタの底力を見せつけられました。

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2023年02月05日

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ネタバレ

知識創造企業と併読すると面白い。
知識〜は理論、トヨタ〜は実地。
トップダウンが案外必要。
かんばん=自律神経
計画だってある。計画があるから平準化できる。
つくりすぎのムダを戒める。
Jitと自働化は、スポーツでのチームワークと個人力、わかりやすい。
半分くらいの時点ではほぼjitについてのみ。自働化は後半で出てくるのだろうか?
Jitは情報システムありきでない。トヨタ生産方式はフレキシビリティーが最大の強みなので、情報システム化すると良さが失われる恐れあり。
省人化ではなく少人化。
在庫をもって安心するより予防を注力。
設備導入より作業改善が先。改善を考え抜く。
豊田佐吉、豊田喜一郎だけでなく、ヘンリーフォードやアルフレッドPスローンjrへの言及が印象的。
とくに前者はとにかく考え抜く人。何故綿でなければならないか疑問に思い、亜麻を使うというのが面白い。
巻末にトヨタ生産方式の用語まとめ、年表があり読み返しにも適。

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2022年05月08日

購入済み

現在でも通用する普遍的な書籍

高度成長後の低成長経済期に書かれたものであるが現在でも通用する内容。トヨタ経営の本質を知ることができる良書です!

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2021年09月26日

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トヨタ生産方式の2本柱
・ジャストインタイム
・にんべんの付いた自動化(自働化)
がいかに誕生したのか、
トヨタ生産方式の目指すべき終着点等が
分かりやすく大野耐一氏によって記載されている。

カンバン方式等が先行して知られがちであるトヨタ生産方式だがカンバン方式はあくまで目的達成の手段であり運用によっては毒にも薬にもなる事が説かれている。

オートメーション目覚ましい今だからこそ本当の『ムダ』は何なのか考えさせられる一冊!

エンジニア必読です!

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2021年05月09日

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トヨタのカンバン(JIT)は、無駄な製品在庫、仕掛品、材料を持たないが原則
・工業簿記と連動して考えれば理解がはやい
・B/Sの製品、仕掛品、材料を出荷予定、製造予定、ライン上の在庫のみに割り当てることにより小さくする
・すると、資金や、在庫を小さくすることができるので、P/L上の支払利息、倉庫費用や、給料等の労務費用等を小さくできる。
・結果ムダがなくなるので、資本等の回転率や、資金の回収率、回収サイクルが高くなるので、C/Fを含めて、経営の安全性を高めることができる。
・ただし、在庫を小さくすると、背反事象である、発注回数が多くなるので、購買の発注回数に応じて、システムを大きくする必要がある。
・QCDを管理するためには、各工程等の状況を把握(見える化)するため、多くの項目を、ロットや単品管理を行う必要がでてくるため、精緻な生産管理システムが必要となる。

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2021年04月01日

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もう少し早く読めばよかった。ものづくりに直接関わらなくとも、トヨタ生産方式は理解する価値がある。今まで営業の現場で時折感じた事達を論理的に繋げてくれような本。先に読んでおけば、もっと効率よく提案できたかな。

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2021年01月19日

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【星:5.0】
トヨタ生産方式の基礎を築いたといわれる本人が、トヨタ生産方式の何たるかを著述した本。

40年以上も前に書かれた本であるが、ムダの排除、生産性向上などなどその考え方は、変化の極めて速い現在においても十分に通用するものであると感じる。
40年以上も前に、現在まで通用するような普遍的な考え方にたどり着き、その考えを常に実践し続けるトヨタという会社のすごさを感じる学びの多い1冊であった。

トヨタが日本の中でも別格の企業力を持つ理由がよく分かった。

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2020年11月22日

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1978年の本書で述べられるトヨタ生産方式について。

量とスピードを追求するあまり、いたずらにロスを生み出すマスプロダクションとマスセールスへのアンチテーゼは、2020年における情報化社会に最適化を追求して、幸福度を犠牲にするビジネスパーソンにも考え直させる機会を与えてくれる。

ムダとは何か。効率とは何か。
産業化の真意とは、人々に幸福をもたらすこと。
と言った視点を与えてくれる

オリジナルを追求したトヨタの原点の話は、生産性向上が課題である現代日本が考えるべきことを教えてくれる

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2020年10月18日

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ただの製造業の改善ではなく完成車を目標、組織を自分と考えると個人単位でも応用できると思った
作者が言っているようにこれは大量生産の現場にはあっておらず、そもそも強力なトップダウン式があって可能になるものではないか?ベンチャーでは無理そう(偏見)
ムダムラムリはバイト先がそうだから耳の痛い話

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2025年11月16日

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難解 アナログだったりわりと強情に推し進められてたりと現代との乖離を多少感じるが、今もなお根付いてるのはシンプルすごいと思う もう一度読み直す

2025.05.16

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2025年05月17日

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言いたいことは理解できました。しかし、これは言葉だけ受け取って利用されてしまうことで、トヨタ生産方式という強い根拠で他の違う理論も曲り通ってしまうんだなって思いました。
ムダを省く、原価を抑えろなど、センテンスや単語だけなく全体を通して読む必要があると思います。これに関しては、本全般に言えることです

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2025年03月17日

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ネタバレ

まさに基本の徹底。
仕事でもスポーツでも勉強でも基本が出来てないと応用が効かないということが勉強になりました。
●七つの無駄(ディオみたいw)
●なぜ×5回
●時間差は動作手順の差
●少人数の方がかえって勝つ
●ブレーキの重要性

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2025年02月11日

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トヨタ生産方式をちゃんと理解する1冊。
コンピュータ管理が主流ではない時代に最適化されてたんでしょうね。

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2024年12月20日

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1978年に書かれた本が今でも読まれていることにびっくり。
トヨタ自動車はいろんなことが徹底されているなと感じた。
ムリ、ムダ、ムラを無くす取り組みだったりかんばん方式だったり。

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2023年08月12日

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上司のお薦めで読む。

1978年に書かれたとは思えない!
今読んでもとても学ぶことが多い本でした。

●設備投資の前に作業手順の見直しを
人がいないから雇う前に作業手順の見直し、標準化すべしと心得ました

●ムダの排除
作りすぎは在庫だけでなくその管理にもムダが生じる。ムダを徹底的に排除すべしと心得ました

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2022年09月04日

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言わずと知れたトヨタ生産方式のおそらく原点の本。
メーカに勤めている人なら、トヨタを教科書に「カイゼン」「カンバン」などのキーワードは聞いたことあると思うが、
会社の研修でもやり方や概念は説明しても、なぜそれを思いついたのか。
そもそも、なぜそのような仕組みが要求される背景については思いのほか教えられることは無い。

それに対して本書は、なぜその仕組みを導入せざるを得なかったのか、そして導入しえたかについて、実際に発案・導入を指揮した著者の言葉が語られているので、頭に入ってくる。

特に重要だと思ったのは、一般的にトヨタ生産方式は良いとされているが、全工程実行まで漕ぎつけないと効果はないが背負うリスクは非常に大きく、やると決めることも厳しいということ。

だから、簡単にまねは出来ないが、それでも学ぶところは大であると思い、読み進めた。

時代が変わっても戦略的思考には普遍的な物があると感じられた。

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2022年05月02日

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古典的な教科書なんだと思います。
ベーシックな考え方が前半にあり、豊田佐吉・豊田喜一郎らの哲学、フォード、低成長な今後の社会を生き延びていくためにはと続きます。

正直、ベーシックな考え方は一発じゃ理解しきれんかったのでまた折を見て読み返そうと思います…

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2022年03月26日

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リーンの基となったトヨタ生産方式を全く知らなかったので、リーンをより理解するために読んだ本。
トヨタ生産方式の実践本ではなくて、トヨタ生産方式の根本となる考え方について語られていて、全ての仕事に通ずる話だと感じた。
仕事をする上での根幹の考え方として叩き込みたい内容。
本の中で出てくるフォード1世についても知りたくなった

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2022年02月16日

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「かんばん方式」が知りたくて買いました。小学生にもわかるように買いてあったので、文系の自分でも概要を掴むことは出来ました。
 
 その他にも、「なぜ」を5回繰り返してみる、ビジネスはチームワークだ、など例え話を加えて論じられており、読み物としても大変面白かったです。

 名著と言えるのではないでしょうか。就活生には、強く一読をお勧めしたいです。

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2021年12月22日

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カンバン、ジャストインタイム、5 whys…そういったトヨタ生産方式のエッセンスについては平易に解説された書籍が数多発刊されている。
しかし大野耐一氏の情熱がこめられ、血の通った文章で綴られる本書はいつか読むべき一冊。社内でいかに変化を伝播させていくか、という奮闘記は泥臭く、同じようにチェンジエージェントとして変革を目論む向きの背中を押してくれる。
文中に何度もオイルショックが出てきたり、「スーパーマーケット」というものを特殊なものとしてあつかっていたりと時代を感じさせる部分は多々ある。であるがゆえに古びない本質が浮かび上がってきている。

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2021年09月09日

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以前読んだザ・ゴールに近い内容(こちらの方が古い)。トヨタ生産方式とは何ぞやが根本の考え方や系譜、具体的なオペレーションまで幅広く書いてある。血の通ったチームワークを大切にしつつ、本当の能率アップのためにどう動くべきか、わかりやすい。

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2021年05月08日

Posted by ブクログ

ソフトウェア開発に従事しています。
上司のすすめで読むことにしました。
トヨタ生産方式の知見はソフトウェア開発のシーンに置き換えて適用可能であり、そして効果的でした。

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2021年03月15日

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『リーン・スタートアップ』から興味を持って読み繋いだ。

「3年でアメリカに追い付け」を本気で追求したからこそのコペルニクス的偉業。大野氏の偉大さはもちろんだが、絶妙なゴールを設定した豊田喜一郎氏の凄みも伝わってくる。

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2021年02月02日

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「徹底した無駄の排除」を志向し生まれた世界に誇るオペレーション・エクセレンス。

「かんばん」などはその代表的手法でよく知られるが、小手先のハウツーに意味などなく、重要なのは組織であり、思想であり、文化であることがわかる。

特に「流れをつくる」という独特の言語と、また無駄の排除が従業員の「働きがい」につながるという思想が痺れた。大して新しい概念でもないし、当り前のことなんだけど、ハウツーから行き当たっているからこそ、大事なのはハウツーじゃねえよと、ビンタを喰らったようなハッとした心地になりました。  

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2021年02月14日

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製造業に関わる仕事をしているため、日本一の企業に興味を持つべきだろうと思い手に取った第一弾。

1970年代の書籍にも関わらず、技術が発展した現代に読んでも変わらない重要なことを言語化されている点はすごいなと感心させられた。

つくづく思うが、日本人は1→10にすることが得意なのだと思う。車業界においても、フォードやGEのあとを追い、効率化(カイゼン)して現在の地位を得ているのだと思う。

古い日本語表現のため、現代人には読みづらい点もあるが、時間があれば製造業に携わる関係者は読むべき本なのだと思う。

↓刺さった言葉
”私が思うに、例えば一企業の中で、よく売れる部門を持たされるよりも、なかなか売れないで弱っているところに取り組んだ方が、それだけ差し迫った改善のニーズがあるだけに、やりがいがあるのではないかと考えるが、現実はそうでもないらしい。”

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2024年09月23日

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トヨタの生産方式である「ジャストインタイム」のための”かんばん方式”と「自働化」について理解。
大企業こそ反射神経良く、なぜを5回繰り返す(車は安全性を求められるので真因を突き止める)が大事。
大野さんのブレない芯と努力がすごいです。

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2024年01月22日

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ネタバレ

 トヨタ本、本当に沢山の種類が出版されています。
 『なぜ』を五回繰り返せとか、カンバン方式とか、トヨタ独特のカルチャーや方式については社会人が良く耳にすることと思います。また、トヨタのうわさについても、滅茶苦茶厳しいコストカットをするとか、とにかくケチとか、まあ色々聞くものです。
 実状はどうであれ、その品質を維持した上での効率追求は、良く人口に膾炙するところだと思います。

 この効率化の技術を自分の業務にもうまいこと適用できないかと企み書店へ行きましたが、数えきれないくらいの種類が平積みにされており、どれを読めばいいのかよくわからない。仕方がないので以前読んだ本で言及されていた本書を購入しました。

・・・

 結論から言うと、この本の中に、これはすぐに生かせるぞ!という内容はあまり見つけられませんでした。

 とは言え、戦後日本の復興のため、決死の覚悟で生産改善に取り組んだ様子はドラマを見ているかのようでした。ある意味トヨタの生産現場の歴史物語・ドキュメンタリーのようでした。有名なカンバン方式やジャスト・イン・タイムをコツコツと試行錯誤して行い、本社工場や協力会社にまで広げて行く様子がよく描かれています。
 また、元副社長にまで上り詰めた生産現場のリーダーであった大野氏が、米国流の大量生産から学び、更に一歩進めて、日本にままある多品種少量生産という効率化とは真逆の生産方式を”効率よく”行うための苦労が表現されます。

 もしここから学ぶとすれば、考えること、でしょうか。多品種生産をより効率化する際に、品種を少なくするという誰でも分かるような効率化をせず、難しそうな状況にどうすれば相反することを並立させるのかをチャレンジする様は非常にインスパイアリングでした。

 その他、『現状の能力=仕事+ムダ』と定義し、無駄を徹底的に排除する様子とか、とにかくそのストイックさには単純にすげえな、と思えました。

 それから、本書にはいわゆる生産管理についての話が多く出てきます。IEとか段取り替えとか、お勤めの企業が製造業でなかったり事務職だったりするときっとちんぷんかんぷんかと思います。そうした、生産現場に遠い方で中小企業診断士を勉強される方にはよい参考書になるかもしれないと感じました。

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 ということで、私のように現金にも仕事にすぐに生かしたいという輩にはあまり向きません。しかし、トヨタの考えを良く学びたい方や生産管理について概要を知りたいという方については、平易な本書は入門書として最適であると感じました。何しろトヨタイズムの親玉のような人の著作ですので、間違いないと思います。

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2021年06月05日

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真の生産性とは?世界のTOYOTAがTOPになる為に拘り抜いた生産方式。ムダとは何かを0から考える。

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2021年03月15日

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大野耐一『トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして』ダイヤモンド社。

今からおよそ40年前に執筆された生産管理のバイブルと言える名著。初心忘れるべからず、という思いから再読。

豊田佐吉により産み出された『自働化』と豊田喜一郎により産み出された『ジャスト・イン・タイム』を二本柱とし、大野耐一により体系化されたトヨタ生産方式の源流と原理原則を理解する上では最良の書。但し、トヨタ生産方式の概念や思想、考え方が中心なので、トヨタ生産方式を実践する上では自分自身で具現化するための方策を検討するか、具現化手法の解説書に頼らざるを得ない。

今や年間1兆円という、とんでもない利益を創出する巨大企業に成長したトヨタ自動車であるが、先人たちの努力と決してぶれない強い意思があってこそのものだと思う。

従って、社長交替の都度、経営の方向性が変わるような電気メーカーがトヨタ生産方式を採用したところで、単なる模倣に過ぎず、根本的な収益力の改善にはならない。

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2021年06月29日

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