服部正也のレビュー一覧

  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    めちゃくちゃよかった〜。リアルなろうとか言われてるのを見かけたので、どんなもんやね?と軽い気持ちで手に取ったけど、知性と自負を感じる文章にクラクラした!(そういう点では全然"なろう"らしくはない)

    文体は読みやすく、時にユーモアがあり、正しく自信がある人にしかできない「他者に悪い評価下すこと」を惧れずやってのけ、一方で驕りを排除しようと己を律する態度に好感。

    寡聞にして知らなかったのだが、当時の日本では「さん」より「君」をよりオフィシャルな敬称として使用するものらしく、本文でもほぼ全ての男の敬称が「君」でなんか良かった。
    人間愛や自分がなんとかせねばという使命感・自負の

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    2025年07月04日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    人をしっかりと見る、風説を疑う、任務に忠実であるということを徹底している人であったのだと思う。真摯に働くことの大きな力を感じた。

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    2025年03月12日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    ネタバレ

    YouTubeで紹介されていたのを見て、久しぶりにノンフィクションの本を読んだ。
    アフリカ途上国の構造、途上国民の性格や考えなど、この本から少しは感じ取ることができた。
    物語のような著者の凄さを感じさせられる一冊。それだけに、その後の動乱については複雑な気持ちになる…

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    2024年08月18日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    非常に面白かった。立派な人がいたんだなぁ、と思う。人を、現場を、大切にする人。大統領との対話で作られた信頼関係があってルワンダのため、ルワンダ人のための仕事をしているのは最高のモチベーションになっていると思う。仕事というのはかくあるべし、と思う。

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    2024年02月06日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    服部氏の日銀総裁や世界銀行での経験からすれば端から可能なことだったかもしれないが、アフリカ内陸にあり経済的条件も良くない土地で、通貨改革や中央銀行、金融の組織化をやりきった姿を、仕事人として尊敬する。

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    2024年01月29日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    子どもが面白いから絶対読んだ方がいいと薦めてくれて読みました。めちゃくちゃ面白かった。

    Noblesse obligeとしか言いようがない。
    こんなにすごい日本人がいたなんて感動しました。

    そしてもっと経済について勉強しないと、とも思いました。

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    2023年10月29日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    めちゃくちゃ面白かった。

    中央銀行総裁の立場ではあるが、コンサルのような印象を受けた。
    国を相手にしてさまざまな領域からアプローチできるのは非常に魅力的な仕事だったろうと思う。

    他方で、現代社会の日本と照らし合わせると、当時のルワンダのように明確で規模の大きい課題が少ないのは当然のことということも理解しておきたい。

    とにかく読んでいて、現在の仕組みを理解した上で、仕組みの外側から解決策を持ってくることに非常に長けていると感じた。

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    2023年08月19日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    ルワンダの中央銀行総裁として着任した服部総裁の記録。財政や国際収支の赤字や未熟な組織、物理的条件の不利など困難を極める中でルワンダ国民のために経済改革を行った。 人間としてとてもかっこいい。

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    2023年02月28日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    平積みになり、まさにリバイバルという形で、手に取ってみたら、やはりなかなかよかった。6年間で行った数々の規格が、今も生きているということだろう。人ができることは、大きく一国を変えていくこともあるということがわかる。良い仕事には愛情が伴うものだと思う。

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    2022年08月21日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    約50年も前のお仕事について書かれた本ではあるが、情報あふれるこの時代に示唆的な内容であると感じた。

    著者の方は、日本中央銀行で約20年、その後も国際的金融機関で輝かしいキャリアを積まれた方だが、人から聞いた話を鵜呑みにせず、ヨレヨレのランニングシャツを着たようなアフリカ小国の名もなき一般人とも直接お話をされる方であったようだ。ご本人の卓越した経験、スキルの力もあるだろうが、結果的に今まで誰もなし得なかった一国の経済を立て直す大仕事を成功されている。

    翻って今日の日本、自分が触れている情報は信用に足るものだろうか。人から聞いた、教えてもらった情報や考え方を鵜呑みにしてはいないだろうか。そっ

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    2022年08月15日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    ルワンダ経済再建の舞台裏を垣間見る事ができる貴重な本です
    経済の成長も阻害も人次第、そういう人材を育成する大切さを再確認させられました

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    2022年08月15日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    ぃやー!
    事実は小説よりも奇なり とは、よく言ったものですね!
    って感じ!!
    ぃやー、ノンフィクションなのに。血肉湧き踊りました。
    1国を一人で(もちろん、協力者はいろいろいるので、ほんとうに一人、と言うのは語弊があるけれども)がっつり再建する、そんなドラマにあふれた1冊。
    すげーっす。
    この時代、手紙ですべてやり取りする時代ですよ?
    そこでいきなり、ルワンダに単身渡り、一国の再建のために自身の人生をささげた彼の意気がすごい。
    この時代の、ルワンダの何もなさも、すごい。

    専門家の真髄を見た、って感じ。
    彼ほど、良く知っていれば、本当に役にも立つよね。尊敬もされるよね。

    当時の人は、政府のオ

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    2023年10月23日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    当時(1965年)アフリカ最貧国であったルワンダの中央銀行総裁として着任し、通貨改革、国家予算策定、農業振興、鉱業再興など八面六臂の活躍をされた服部正也氏の行動録。

    経済金融制度を一からデザインするに際し、科学的エビデンスを尊ぶことから逸脱せず、旧弊を断つ仕事ぶりが超人的である。それゆえ自分事として読み進めることはかなり困難。しかし本書は、金融や経済施策のみに限定されることなく、人間観察や大衆心理についても学びとることの多い一冊だと感じる。

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    2025年05月25日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    ルワンダの発展の歴史に関心があり読んだ。
    金融には疎いので具体的な金融政策の説明などは難しく感じたが、一人の日本人がルワンダ中央銀行の総裁としてルワンダの発展のため異文化の中で奮闘する光景が浮かんできた。
    何よりも『人』が大切であるという筆者の想いを強く感じた。

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    2025年01月01日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    この小説をなろう系小説だと評価することは言いえて妙ですね。
    確かに、敏腕主人公があれこれ揉まれて、愚痴をまき散らしながらも大仕事をやってのける姿は、現代で働いている私たちを勇気づけるものとなっています。
    結局この主人公は銀行の総裁という役割を超えて、産業の勃興や貿易の活性化なども成し遂げてしまっているのですから、そりゃ最強系主人公と言いたくなるのも分かります(笑)

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    2024年09月06日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    どこで話題になっていたんだったか、異世界転生モノみたいで面白いと評判だったので読んでみた。
    50年以上前のできごと。
    「たれ」=誰という表記に時代を感じる。

    ルワンダといえば1994年の大虐殺の印象がどうしても強いけど、当時の報道に対する筆者の考えも後年増補されており読み応え抜群。
    終始淡々とした筆致なのに、最終章「ルワンダを去る」の締めくくりは感動的。最終ページに名言が詰まっておる…

    服部氏の胆力、どこかで見覚えが…と思ったら去年読んだ(もう一年経ってた)尾身先生の「WHOをゆく」とどこか通じるものがあるなぁと。

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    2024年05月15日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    先日初めて喜多川泰さんの講演会に行きました。
    講演の中で必読の一冊と紹介があったので読みました。

    日本は今、太平洋戦争以来の国家危機を迎えているのだと思います。
    2度も国の存続が不可能と思われたところから立ち直り、発展を遂げてきた私たちの国の未来はどうなるのでしょうか。

    喜多川さんはとても良い国の良い時代に生まれてきたと思うこと、伝えることの大切さを語っていました。
    私には何ができるのだろう。


    Although the barrier to preventing from country’s development is people, the main reason for deve

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    2023年10月13日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    1965年、日本銀行員の服部(著者)は、46歳でルワンダの中央銀行総裁に突然任命される。ルワンダは遅れているアフリカ諸国のなかでも特に遅れていて、3年前にベルギーからの独立が正式に認められたばかりだ。主要産品はコーヒー(先日この本を片手に飲んでみたがとても美味しかった)だが、海から離れているため輸出入に1,800kmの陸上輸送が必要であり、この点も発展の足かせになっていた。

    ルワンダの首都キガリに飛行機で降り立つとそこに空港ビルはなく、代わりに電話ボックスのような小屋が2つあった。それが検疫と入国管理の事務所だった。キガリの街は驚くほど静かでどこの家も小さく、ホテルは1軒しかない。中央銀行も

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    2023年07月29日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    新書で教養を深めたい、政治や経済について知識が欲しいなと思ったときに、書店で見かけて手に取った。「日記」とあるので著者の私生活や感情の動きも書かれてると、普通の経済の本より読みやすいのでは…と期待して買ってみた。期待通り、面白く読めた。通貨の理屈や国際機関の色々は完全に理解できたわけではないけど、服部さんの熱意と信念でルワンダの経済再建を進めて行く様子は読んでいて爽快だった

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    2023年06月23日
  • ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]

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    行きつけの店で買ったルワンダのコーヒー豆の味に感動していた時期に書店でルワンダという題に目にとまり読んでみました。貧困や独立、内戦といったうっすらとしたワードの知識しかなかったので50年以上前にルワンダにわたり経済発展を牽引した日本人がいたことに驚きました。金融や為替など普段馴染みのないジャンルなので読むのに時間がかかりましたが著者が不屈の精神でルワンダの再建そして発展に導く姿勢にひきこまれました。

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    2023年03月18日