あらすじ
一九六五年、経済的に繁栄する日本からアフリカ中央の一小国ルワンダの中央銀行総裁として着任した著者を待つものは、財政と国際収支の恒常的赤字であった-。本書は物理的条件の不利に屈せず、様々の驚きや発見の連続のなかで、あくまで民情に即した経済改革を遂行した日本人総裁の記録である。今回、九四年のルワンダ動乱をめぐる一文を増補し、著者の業績をその後のアフリカ経済の推移のなかに位置づける。
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なろう系小説と聞いたので読んでみたら、ちゃんとなろう系だった(笑)。小説のような展開で、知識と経験を持った作者が、アフリカで冷静で公平な思考で経済を立て直してルワンダという小国が経済発展していくお話。作者も外国人という立場でありながら、「外国人」や「ルワンダ人」の固定観念にとらわれず、冷静に状況を分析してルワンダ人との対話から、ルワンダの人を理解しようと努め、何がルワンダ人のためになるのかを考えて本質を見失わずに役目を果たしていた。1960年代の日本人に、こんなにも素晴らしい人がいたのかと誇りに思ったし、日本人として、この精神は受け継がなければと思った。2026年の今読んでも、作者の考え方や言葉、人の動かし方、仕事の仕方はとても勉強になり、自分の仕事にもぜひ活かしていきたいと思った。予想以上におもしろくてためになる本で、仕事のバイブルにしようと思う。
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面白すぎた、、
まず服部さんのしごできメンタルつよつよ具合が好きすぎるし、常に本質(今回でいうルワンダ現地の声)を掴みにいく姿勢は尊敬に値する。交渉時に向こうの思考を辿るような言い方をするのもとってもうまい。服部さんの脳内を少し覗けてとっても楽しかった
間違いなく今年読んだ本ベスト10に入るだろう
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中央銀行の役割に興味を持って出会った本。日銀について調べていると高度で理解も追いつかない経済政策が取られておりいかがしたものかと思っていた。しかしこの本では中央銀行家としてキャリアのある服部氏がほぼイチから1国家の中央銀行運営を正常化されていた。
中央銀行の仕事とは。「国がどんな制度を作るとどんな人が利益を得るのか、どんな人のモチベーションを刺激して中長期的に何を得るのか」経済の何手先も読む将棋の試合のような仕事だった。
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めちゃくちゃよかった〜。リアルなろうとか言われてるのを見かけたので、どんなもんやね?と軽い気持ちで手に取ったけど、知性と自負を感じる文章にクラクラした!(そういう点では全然"なろう"らしくはない)
文体は読みやすく、時にユーモアがあり、正しく自信がある人にしかできない「他者に悪い評価下すこと」を惧れずやってのけ、一方で驕りを排除しようと己を律する態度に好感。
寡聞にして知らなかったのだが、当時の日本では「さん」より「君」をよりオフィシャルな敬称として使用するものらしく、本文でもほぼ全ての男の敬称が「君」でなんか良かった。
人間愛や自分がなんとかせねばという使命感・自負のために奮闘する男が、君付けで呼び合う相手と言葉で刺しあうの、インテリ臭が凄い。
色んな困難・苦難に淡々と耐え、先を見据えて手を打ち、常に目的を忘れず……そうして仕込んだ狙い通りに国が動いてゆくのは非常に爽快だが、その爽快パートすらもあっさりとした語り口で進んでいく。実りの部分をこうもサクサクと終わらせてゆくのも仕事人感。
大正生まれの方とのことで、読む前は時代による価値観の遅れなどが滲むこともあろうと想像していたが、本質的に誠実でかつ知能が高ければそうしたことは殆ど問題にならないと知れたのも収穫だった。
仕事に飽き、人生に倦んだ際に触れると、元気や勇気をもらえるかもしれない。
近頃は「仕事にやりがいなんていらない、金をくれ」的な言論が流行っていると感じるが、やはり人生の充実・手応えという意味ではやりがいも大切なんだろうと本作から間接的に感じた。素敵な人生だ。
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YouTubeで紹介されていたのを見て、久しぶりにノンフィクションの本を読んだ。
アフリカ途上国の構造、途上国民の性格や考えなど、この本から少しは感じ取ることができた。
物語のような著者の凄さを感じさせられる一冊。それだけに、その後の動乱については複雑な気持ちになる…
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非常に面白かった。立派な人がいたんだなぁ、と思う。人を、現場を、大切にする人。大統領との対話で作られた信頼関係があってルワンダのため、ルワンダ人のための仕事をしているのは最高のモチベーションになっていると思う。仕事というのはかくあるべし、と思う。
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服部氏の日銀総裁や世界銀行での経験からすれば端から可能なことだったかもしれないが、アフリカ内陸にあり経済的条件も良くない土地で、通貨改革や中央銀行、金融の組織化をやりきった姿を、仕事人として尊敬する。
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子どもが面白いから絶対読んだ方がいいと薦めてくれて読みました。めちゃくちゃ面白かった。
Noblesse obligeとしか言いようがない。
こんなにすごい日本人がいたなんて感動しました。
そしてもっと経済について勉強しないと、とも思いました。
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めちゃくちゃ面白かった。
中央銀行総裁の立場ではあるが、コンサルのような印象を受けた。
国を相手にしてさまざまな領域からアプローチできるのは非常に魅力的な仕事だったろうと思う。
他方で、現代社会の日本と照らし合わせると、当時のルワンダのように明確で規模の大きい課題が少ないのは当然のことということも理解しておきたい。
とにかく読んでいて、現在の仕組みを理解した上で、仕組みの外側から解決策を持ってくることに非常に長けていると感じた。
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ルワンダの中央銀行総裁として着任した服部総裁の記録。財政や国際収支の赤字や未熟な組織、物理的条件の不利など困難を極める中でルワンダ国民のために経済改革を行った。 人間としてとてもかっこいい。
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ぃやー!
事実は小説よりも奇なり とは、よく言ったものですね!
って感じ!!
ぃやー、ノンフィクションなのに。血肉湧き踊りました。
1国を一人で(もちろん、協力者はいろいろいるので、ほんとうに一人、と言うのは語弊があるけれども)がっつり再建する、そんなドラマにあふれた1冊。
すげーっす。
この時代、手紙ですべてやり取りする時代ですよ?
そこでいきなり、ルワンダに単身渡り、一国の再建のために自身の人生をささげた彼の意気がすごい。
この時代の、ルワンダの何もなさも、すごい。
専門家の真髄を見た、って感じ。
彼ほど、良く知っていれば、本当に役にも立つよね。尊敬もされるよね。
当時の人は、政府のオーナーシップとか特段気にすることなく、もはやこの服部氏自体が中央銀行総裁だったことは、さすがに時代背景なんだろうけど、でも、すごいなぁ。。
すごい、小説読んでる気分になりました。
城戸さんとか思い出しつつ。笑 男子の本懐?笑
ちなみに、精神論は、今も全く変わっていないと思うし、今も昔も当てはまること、いっぱいあったと思う。
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昔の文体や専門用語が多いのでわかりにくい部分もあるが、そのスケールや困難に立ち向かうメンタリティに圧倒される。総裁であっても大事なのは一人一人と膝を突き合わせて話すこと。
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「国の財政を立て直す」のは何も最高権力者や大臣ではなく、中央銀行総裁という立場も大いに関わってくる。その国がどうやって自分の国以外と取引をして豊かになっていくか、自分たちの強みは何なのか、弊害は何なのかというのを1つずつ解明して解決していくのがとてもよくわかる。経済の基礎知識があったうえで読む前提なので「平価切下」などがわかっていて読む方がよい(調べながら読むことにはなる)。
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当時(1965年)アフリカ最貧国であったルワンダの中央銀行総裁として着任し、通貨改革、国家予算策定、農業振興、鉱業再興など八面六臂の活躍をされた服部正也氏の行動録。
経済金融制度を一からデザインするに際し、科学的エビデンスを尊ぶことから逸脱せず、旧弊を断つ仕事ぶりが超人的である。それゆえ自分事として読み進めることはかなり困難。しかし本書は、金融や経済施策のみに限定されることなく、人間観察や大衆心理についても学びとることの多い一冊だと感じる。
Posted by ブクログ
ルワンダの発展の歴史に関心があり読んだ。
金融には疎いので具体的な金融政策の説明などは難しく感じたが、一人の日本人がルワンダ中央銀行の総裁としてルワンダの発展のため異文化の中で奮闘する光景が浮かんできた。
何よりも『人』が大切であるという筆者の想いを強く感じた。
Posted by ブクログ
どこで話題になっていたんだったか、異世界転生モノみたいで面白いと評判だったので読んでみた。
50年以上前のできごと。
「たれ」=誰という表記に時代を感じる。
ルワンダといえば1994年の大虐殺の印象がどうしても強いけど、当時の報道に対する筆者の考えも後年増補されており読み応え抜群。
終始淡々とした筆致なのに、最終章「ルワンダを去る」の締めくくりは感動的。最終ページに名言が詰まっておる…
服部氏の胆力、どこかで見覚えが…と思ったら去年読んだ(もう一年経ってた)尾身先生の「WHOをゆく」とどこか通じるものがあるなぁと。
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先日初めて喜多川泰さんの講演会に行きました。
講演の中で必読の一冊と紹介があったので読みました。
日本は今、太平洋戦争以来の国家危機を迎えているのだと思います。
2度も国の存続が不可能と思われたところから立ち直り、発展を遂げてきた私たちの国の未来はどうなるのでしょうか。
喜多川さんはとても良い国の良い時代に生まれてきたと思うこと、伝えることの大切さを語っていました。
私には何ができるのだろう。
Although the barrier to preventing from country’s development is people, the main reason for development is people too.
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1965年、日本銀行員の服部(著者)は、46歳でルワンダの中央銀行総裁に突然任命される。ルワンダは遅れているアフリカ諸国のなかでも特に遅れていて、3年前にベルギーからの独立が正式に認められたばかりだ。主要産品はコーヒー(先日この本を片手に飲んでみたがとても美味しかった)だが、海から離れているため輸出入に1,800kmの陸上輸送が必要であり、この点も発展の足かせになっていた。
ルワンダの首都キガリに飛行機で降り立つとそこに空港ビルはなく、代わりに電話ボックスのような小屋が2つあった。それが検疫と入国管理の事務所だった。キガリの街は驚くほど静かでどこの家も小さく、ホテルは1軒しかない。中央銀行もめちゃくちゃで、財政赤字が続いて外貨も底をつき、これからコーヒーの収穫期で現金が要るというのに、中央銀行の金庫に自国通貨はほとんどなかった。前総裁は銀行家ではなく、スタッフが進言しても不要と判断されてそのままになっていたらしい。
前年の理事会の議事録読むと、金融政策の議論はされておらず、理事会と総裁はどちらが上かというくだらない議論ばかりされて、蔵相からいい加減に仕事しろと怒られる有様。副総裁は銀行のことを知らないし、職場を見てもおしゃべりしている人に居眠りしている人、どこかへ行ってしまった人と散々な状態で、帳簿もミスだらけ。いったい、どこから手をつけたものか。
通貨制度の問題として、二重為替相場制度があった。政府の取引、輸出、必需物資、外国人俸給送金など承認された取引には1ドル=50ルワンダフランの政府相場、その他の取引には1ドル=約100ルワンダフランの自由相場が適用される。これを使って外国人労働者や輸入業者が儲けることができた。給料のうち100ルワンダフランを政府相場で送金すれば2ドルになるが、それを自由相場で戻せば200ルワンダフランになる。輸入業者も本来1ドルの商品価格を2ドルと偽って輸入すれば、100ルワンダフランで政府相場で支払って、余った1ドルを自由相場で戻せばタダで輸入できる。そんなの、めちゃくちゃだよ。
大統領に通貨制度の改革を進言するのだが、通貨制度の改革は、財政改革とセットでなければ結局うまくいかない。それならば、ということで、服部は経済再建計画の答申作成も任されることとなった。しかも外国や他の大臣などに邪魔されないように、これは1人で極秘でやるようにとのことだった。こうして、中央銀行総裁の仕事にとどまらず、人口300万人の一国の再建を任されてしまう。
さまざまな困難に直面するが、相互理解を深めながら少しずつ仲間を増やし、国を再生していく。本書は初版が1972年であるにも関わらず、近年「異世界転生モノの現実版」としてSNSでも話題になったそうだが、それも頷ける内容だ。
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新書で教養を深めたい、政治や経済について知識が欲しいなと思ったときに、書店で見かけて手に取った。「日記」とあるので著者の私生活や感情の動きも書かれてると、普通の経済の本より読みやすいのでは…と期待して買ってみた。期待通り、面白く読めた。通貨の理屈や国際機関の色々は完全に理解できたわけではないけど、服部さんの熱意と信念でルワンダの経済再建を進めて行く様子は読んでいて爽快だった
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行きつけの店で買ったルワンダのコーヒー豆の味に感動していた時期に書店でルワンダという題に目にとまり読んでみました。貧困や独立、内戦といったうっすらとしたワードの知識しかなかったので50年以上前にルワンダにわたり経済発展を牽引した日本人がいたことに驚きました。金融や為替など普段馴染みのないジャンルなので読むのに時間がかかりましたが著者が不屈の精神でルワンダの再建そして発展に導く姿勢にひきこまれました。
Posted by ブクログ
・タイトルが勝ちすぎてる
・こんなんめっちゃ面白そうじゃん
・でも読んだら普通に難しくて半分くらいしか理解できなかった
・新書だったら金融について疎い人でも理解しやすいような解説とか乗ってるのかと思いきや、そんなことはなかった
・特に平価切下げあたりがなんのこっちゃわからんくなった
・服部さんの主義思考、なぜそのような選択をしたかについてはちゃんと書いてあるので理解できれば面白そう
・自分にはまだレベルが足りなかった
・でも急に独立直後で体制もままならない中央銀行で孤軍奮闘する服部さんの勤勉さや誠実さは凄い伝わってきたし尊敬する
・読んでいると机に向かって施策立案や電卓を叩くだけでなく、積極的にルワンダの人と交流してその文化や考え方を理解するという対人能力もある
・もう少し金融について理解を深められたらまた読み返したい
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日本銀行員の服部さんがIMFからの依頼でルワンダの中央銀行総裁になり、奮闘する話です。
単に中央銀行内の話にとどまらず、ルワンダ社会の発展のために様々な制度を整備します。
整備するにあたり不平、不満を言い、策謀を巡らす勢力(既得権益層)が出てきますが、根回しや制度や法律を利用し、打ちまかしどんどん進めていきます。
面白い反面、ビジョンを持ち、論理立てて周囲を納得させながら進めていく様と自分の仕事ぶりを比較して、胃がキリキリする感じがする人もいるかも。
心に余裕がある時に読んだ方がいいと思います。
読む中で感じた大事な考え方は下記の通り。
①人は利害で物事を言うのだから、
何かをやる時は伝聞に頼るのではなく、
直接その対象を見にいくべき。
②最終的なゴールを見据えて物事をやるべき。自分の職務はここまで、これはできないと区切るのではなく、ゴールを達成するために何をすべきか考える
③偏見や差別的な言論は無視して、
目の前の現象から論理立てて考える。
当たり前のようでいてできてない人も多いと思います。私も上の3つは意識していこうと思いました。
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日銀のやり手銀行マンが、ある日突然ルワンダ中央銀行総裁に任命され、赴任地で大無双するというノンフィクション。ルワンダの大統領からは、金融政策のみならず国民経済全体の再建を託される。服部さんが一人でとにかく動き回り、日本銀行で培った知識をもとに破綻寸前の経済を立て直していく様子が読んでいて爽快。経済の専門知識を持たない自分でも楽しめた。
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この本のここがお気に入り
「私は、過去は将来への準備以外には意味はなく、過去を語るようになったら、それは将来への意欲を失った時だ、と考えている。そして自分のした仕事について書くことは、自分の進歩の墓標を書くような気がするのである」
Posted by ブクログ
敗戦の記憶がまだ新しかったと思われる1968年にIMFからの要請によって、当時独立して間もないルワンダ中央銀行の総裁として赴任した日本人の著者による記録。著者自身も日銀職員であり、金融政策や実務についてはかなりの知見があることは書中にたくさん書かれている問題とそれに対する対応策に関する考察で読み取れる。
本書を手に取ったきっかけは、いわゆる発展途上国とのビジネスにおいて常に悩まされる、現地人の責任意識の低さや、スピードの遅さなどについて、何かヒントはないかと思ったことである。
ルワンダは、独立前には隣国のブルンジと併せてベルギーの植民地であったため、ベルギーとの貿易が多く、かつそれに伴うベルギー企業やそれを支援するベルギーの民間銀行によるルワンダ経済への影響力が極めて大きかった。それを著者は赴任して目の当たりにする。ルワンダの政治・経済における問題の多くはこれに起因するものが多く、実質的に同国の運営はベルギーからきているアドバイザー達によって行われていたということである。更に問題だったのは、ルワンダ人の政治家や役人達の経済製作や実務に対する知識が乏しく、更には意欲と責任感を欠いてる中、ベルギー人達の言いなりになっていたという事だった。
結局、こうしたアフリカ諸国が現在に至っても先進国や国連からの援助に依存しているという構図は変わっておらず、そもそもだからこそ植民地として搾取された歴史を持っているとも言える。
著者はそのような状況の中、ルワンダ中央銀行と、それにとどまらずルワンダ経済の改革を行う事となるのである。結果的に改革は成功する事になるが、その最大の理由は著者が私利私欲や出身国の日本の利害を一切排除しルワンダのため、ルワンダ国民のための政策を実行した事によるものである。植民地の宗主国体質が抜けないベルギーの企業や銀行では到底出来ない事であり、日本人だからこそ出来たのではないかと思える。
Posted by ブクログ
現代のサラリーマンとして、年収上げたいとかFireとかでは赴任する意志はないであろう。使命を感じて仕事をするって素晴らしくて憧れた印象です。ただ、やはり事務が全然馴染みがないので仕事の大変さが共感できず。