服部正也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日銀で20年勤めた銀行マンが、国際通貨基金の頼みでルワンダの中央銀行総裁になり、国の経済を立て直すノンフィクション
ノンフィクションにもかかわらず、異世界ものの内政チート俺TUEEE小説に思えてくる不思議
大統領との会話とか、特にそう感じる
IMFからはルワンダの通貨の安定化を指示されていたが、赴任してみると通貨の安定どころか、国家財政の赤字、コーヒーに依存した外貨獲得構造の崩壊、そもそも国に物がない、外国人が優遇されすぎていて国民には重税等々、本来の仕事よりも手を付けなければいけない事が満載
世界的にコーヒーが過剰供給されている中で、産業の中心はコーヒーが主流だが原産続き
内陸国のた -
Posted by ブクログ
すごい!自分自身は国際経済、開発経済学の知識は無いし、そもそもあまり興味がない分野だし、海外での業務経験も無いにも関わらず、著者の凄さは圧倒的に感じたし、様々な人がいる組織の中でお互いを理解し、働くという点では多くの学びがあった。
著者のすごいところは、もちろん元々の知識量の多さもあるのだろうが、それよりも、知識を机上の空論にせず、ルワンダ人と会話を重ねながら、外国人技術者達が作り上げた不平等かつ複雑怪奇なルールを撤廃し、ルワンダの現状に合ったルールをゼロベースで作り上げていく点にある。膨大な知識がベースにあっての、持続可能なシンプルなアウトプットというのが最強なんだと思う。
トラックの値決 -
Posted by ブクログ
・タイトルが勝ちすぎてる
・こんなんめっちゃ面白そうじゃん
・でも読んだら普通に難しくて半分くらいしか理解できなかった
・新書だったら金融について疎い人でも理解しやすいような解説とか乗ってるのかと思いきや、そんなことはなかった
・特に平価切下げあたりがなんのこっちゃわからんくなった
・服部さんの主義思考、なぜそのような選択をしたかについてはちゃんと書いてあるので理解できれば面白そう
・自分にはまだレベルが足りなかった
・でも急に独立直後で体制もままならない中央銀行で孤軍奮闘する服部さんの勤勉さや誠実さは凄い伝わってきたし尊敬する
・読んでいると机に向かって施策立案や電卓を叩くだけでなく、積極的 -
Posted by ブクログ
日本銀行員の服部さんがIMFからの依頼でルワンダの中央銀行総裁になり、奮闘する話です。
単に中央銀行内の話にとどまらず、ルワンダ社会の発展のために様々な制度を整備します。
整備するにあたり不平、不満を言い、策謀を巡らす勢力(既得権益層)が出てきますが、根回しや制度や法律を利用し、打ちまかしどんどん進めていきます。
面白い反面、ビジョンを持ち、論理立てて周囲を納得させながら進めていく様と自分の仕事ぶりを比較して、胃がキリキリする感じがする人もいるかも。
心に余裕がある時に読んだ方がいいと思います。
読む中で感じた大事な考え方は下記の通り。
①人は利害で物事を言うのだから、
何かをやる時 -
Posted by ブクログ
敗戦の記憶がまだ新しかったと思われる1968年にIMFからの要請によって、当時独立して間もないルワンダ中央銀行の総裁として赴任した日本人の著者による記録。著者自身も日銀職員であり、金融政策や実務についてはかなりの知見があることは書中にたくさん書かれている問題とそれに対する対応策に関する考察で読み取れる。
本書を手に取ったきっかけは、いわゆる発展途上国とのビジネスにおいて常に悩まされる、現地人の責任意識の低さや、スピードの遅さなどについて、何かヒントはないかと思ったことである。
ルワンダは、独立前には隣国のブルンジと併せてベルギーの植民地であったため、ベルギーとの貿易が多く、かつそれに伴うベ