根本橘夫のレビュー一覧
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息子の口ぐせでひっかかったのが「自分には価値がない」という言葉。きちんと親として向き合えなかった自分が、なんとか少しでもいい親でありたい、少しでも子供に寄り添い理解したいという気持ちと、自己肯定感や自分の価値を認められる人になるのがどういう状態なのか、規範的にどうあらねばならないという順守する規則・ルールというよりも、なんとか肯定的な生き方をできればと答えや希望を見出したくて読んだ本
私が一番共感したところは、「不幸は自分で選び取った作品である」というところだ。妻も息子も行動をせずして自分は不幸だと感じていたり、夫、父の私にやらせるか金で解決すりゃあいいみたいなところも無きにしも非ずである。無価値観、自己肯定感がない、無気力感と自分に対する価値観や自己信頼は、親の過保護・過干渉、環境要因、学校など家庭とことなる社会環境要因などが絡み合った結果のはずだ。だとすれば、どこか一つでも自分で変えることができれば(一番簡単だが実行し難いのは自分の解釈を変えることだが)、多少なりとも不幸感を脱することができるかもしれない。しかし、行動をしない選択をしたのだから招いた結果を自ずと受け入れるしかないのである。 私も自信がないと思うことが多いので、偉そうなことは言えないが。
子供との関係で問題を抱える親には、親が自分の親との関係性の問題を解決していない人も少なくないようだ。私もその一人だし、妻も明らかに義父母とのやりとりを見てそう感じる。私の父と私の関係、母との関係もそう思う。その結果、15、16のころは自分は親から愛されていないと感じていた時期があった。でも今は社会人になってから親から認められてきたと感じ、親から感謝の言葉をもらうようにすらなったのだから、よかったと思う。親にも未熟さはあるということを受け入れて前に進んだ子供は、自己否定や不幸感から抜け出せるのではないかと思う。抜け出したときに次の行動を確実するためのものが、筆者が述べたような「人生設計」だろう。計画性の良さよりも、自分の未来に希望を見出せるかが重要なんだろうと思う。
結婚やさらに老後まで10代で計画できたらそれはすごいことだが、そうでなくてもどのような仕事について生計を立てていくのかくらいまでの設計ができれば、生きていけそうだと思えるのなら、それで十分なのではないかと思う。人生設計とともに大事なのは自分の評価尺度に基づいて生きることなんだと思った。流されて生きている、という人生にしないためにはどうしたらよいだろう・・・。これは改めて考えたい。
自分の解釈・行動によって打開するというのは非常に腑に落ちる内容だった。手探りでもがきながらでも自分なりに人生設計をして舵を手放すことなく生きていきたいものだと思った。 -
Posted by ブクログ
第一章では、自己無価値感の説明が書かれている。ここに出てくる具体的なエピソードや言葉が、「自分のことが書いてあるのか?」と思い込んでしまうほど刺さる。おそらく多くの人が感じたことのある「自分には価値がないのでは」という感覚を、ここまで綺麗に言葉にしたものを見たことがない。
それ以降、
・不幸せは自分で選び取っている
・大切なことに見抜け
・長期目標を立てよ、そして行動せよ
といったパワー系の内容が温かな言葉で書かれている。
さらには、具体的にどのような行動を取れば良いのか?といったことや、思考法的なことまできちんと書かれている部分に、著者の誠実さを感じた。
アドラー心理学と重なる部分もあり、たまたま嫌われる勇気を再読した私にとっては読みやすかった。
素晴らしい本だと思うが、個人的に真新しい発見があったわけではなかったために、星4としたい。 -
Posted by ブクログ
外的価値より内的価値に重きを置いて、自己肯定感を高める。
自分が存在することに価値があるのかと思ってしまう人がいる。 そのような人はなぜ出てくるのか、どんな傾向があるのか、価値を見出すために何をすれば/考えれば良いかを、主に心理学的観点からまとめている。
無価値観を持ってしまうのは、子供の頃の親などとの関わり方の影響が大きいというイメージを持っていたが、実際は親との関わりに問題はなくてもなってしまうことがあるというのは、ちょっとした驚きだった。
終盤の心がけの点は特別な要素はないが、こうしたことを意識できず悩んでいる方からすると、大切な要素だと感じた。
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Posted by ブクログ
ネタバレまるで、この数年間の試行錯誤を答え合わせしているかのようだった。
私の模索は間違っていなかった、正しい道のりだったのだ、と。それが分かった途端、読んでいて救われた気持ちになった。
無価値感に苛まれていると、とにかく早く、この世から去って楽になりたい気持ちになるかもしれない。けど、自分の人生からは逃れられないし、結局は生きるしかない。だから、短くていいから、人生設計をする。どうしたら到達できるか、なりたい自分になれるか、逆算して日々を淡々と生きる。自分自身に呪いではなく、励ましや労いの言葉をかける。難しいけど、これを毎日試行錯誤しながら繰り返すこと。これが一番の近道。
思い描く自分になるまで時間がちっとも足りない。そう思えたら、それは無価値感から抜け出す兆しだ。
当事者だからこそ、著者の語りかけはすっと心に入ってきた。同じ悩みを抱える人に、是非一読してもらいたい。生きていて辛いことは山ほどあるけど、少し気楽になれるかもしれない。 -
Posted by ブクログ
親のしつけは子供の心配を利用したもの、という主張は初めて目にしました。確かにそういわれてみれば、そうかもと思い至る点は多くあります。曰く、
・●●していると▲▲になっちゃうよ!
・■■しないとおいてくよ!
・そんな子は知りません!
・そんなふうに育てた覚えはありません!
とかとか、親が子供に向かってなにげなく、また親自身も子供のころに言われていたセリフを自分の子供にもそのまま向けてしまっているのでしょう、確かに著者のいうように無意識のうちに子供の不安をあおる内容になっていますね。
こういうことってもはや日本人の”文化”にまで昇華してしまっているんでしょうね、今日明日ですぐにでもなおるものではなく、なおるにしても相当の年月が必要なのでしょう。
最終章では心配性との付き合い方、不安の消し方について説明されています。まずは不安があっても心配があっても、そんな自分でもありのままの自分を受け入れることが重要ですね(心配性な人ほど難しいのでしょうかれども…)。
タイトルでは~が消える心理学となっていますので、最終章の内容が重要って気もしますが、個人的には本作の価値はやはり親のしつけと心配性の関係を説いている部分にあると思います。心配性の人は自己肯定感が低かったり、自分をダメだと思い込んでしまうでしょうから、心配性のルーツがわかるだけでもいくぶん安心材料になる、ありのままの自分を受け入れやすくなる、という結果につながるんじゃないか、そんな期待を持ちました。