根本橘夫のレビュー一覧
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外的価値より内的価値に重きを置いて、自己肯定感を高める。
自分が存在することに価値があるのかと思ってしまう人がいる。 そのような人はなぜ出てくるのか、どんな傾向があるのか、価値を見出すために何をすれば/考えれば良いかを、主に心理学的観点からまとめている。
無価値観を持ってしまうのは、子供の頃の親などとの関わり方の影響が大きいというイメージを持っていたが、実際は親との関わりに問題はなくてもなってしまうことがあるというのは、ちょっとした驚きだった。
終盤の心がけの点は特別な要素はないが、こうしたことを意識できず悩んでいる方からすると、大切な要素だと感じた。
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ネタバレまるで、この数年間の試行錯誤を答え合わせしているかのようだった。
私の模索は間違っていなかった、正しい道のりだったのだ、と。それが分かった途端、読んでいて救われた気持ちになった。
無価値感に苛まれていると、とにかく早く、この世から去って楽になりたい気持ちになるかもしれない。けど、自分の人生からは逃れられないし、結局は生きるしかない。だから、短くていいから、人生設計をする。どうしたら到達できるか、なりたい自分になれるか、逆算して日々を淡々と生きる。自分自身に呪いではなく、励ましや労いの言葉をかける。難しいけど、これを毎日試行錯誤しながら繰り返すこと。これが一番の近道。
思い描く自分になるまで時 -
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親のしつけは子供の心配を利用したもの、という主張は初めて目にしました。確かにそういわれてみれば、そうかもと思い至る点は多くあります。曰く、
・●●していると▲▲になっちゃうよ!
・■■しないとおいてくよ!
・そんな子は知りません!
・そんなふうに育てた覚えはありません!
とかとか、親が子供に向かってなにげなく、また親自身も子供のころに言われていたセリフを自分の子供にもそのまま向けてしまっているのでしょう、確かに著者のいうように無意識のうちに子供の不安をあおる内容になっていますね。
こういうことってもはや日本人の”文化”にまで昇華してしまっているんでしょうね、今日明日ですぐにでもなおるものではな -
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自己価値観のある人はどのくらいいるんだろうか。
裕福なアメリカ人のイメージ。
そして日本人では勉強も運動も友人関係も充実して、明るく元気で、でも嫌味な感じ全くない人がたまにいるけど、そんな人のイメージ。
多かれ少なかれ、自己無価値観を持つ人の方が多い気がする。
もしも生きにくいと思うなら、この本を読むとその根本原因が少しわかるかもしれない。
自分がもし褒められた時に「ありがとう」ではなく「すみません」とか「そんなことないです」と言ってしまうのなら、「ありがとう」それだけを言ってみるようにする。
自分の感覚や感情、自分の言葉に自信を失っているのなら、自分を抑えずに言葉に出してみる。他の人の -
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昔から「根拠のない自信を持っているやつ」が嫌いだった。自信とは、努力に裏付けられたものであるはずと考えていたからである。しかし、最近になって、根拠のない自信って意外と普通の人が持っているものかもしれないと思うことが多くなってきた。そもそも自信とはなんだろうか。そんなことを考えるようになった折、偶然本屋で見つけた。
「自分に価値があるという感覚」のことを「自己価値観」、自分が無価値であるという感覚を「自己無価値観」とし、幼児期から青年期の養育環境によって、自己価値観人間と自己無価値人間に大別されるという。もちろん遺伝的要素もあるし、大別されるといっても、多くの人はその間にいるのだと思うが、いずれ -
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どんな状況にいても自信がある人は「自己価値観のある人」。
周囲から賞賛されるが、ちょっとしたことで不安感や焦燥感に襲われてしまう人は「自己無価値観の人」。
この二つのことを述べているのがこの本。
私はどちらかというと「自己無価値観の人」に該当する。
でも、「自己価値観のある人」にも該当する。
絶対的に「自己価値観のある人」っていうのは、いまの世の中、一般には少ない気がしてしまう。
おそらく、ほとんどの人が二つの側面を持っている。
世界的にみて、日本人は、絶対的な自己価値観人間にはなれる人がとりわけ少ない気がする。
それは、この本の中にも書いてあるが「謙虚さ」が推奨されるから。
だから、表面では