菅野朋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ韓流を世界に広めようとした人たちの情熱と愛国心に感心してしまった。クールジャパンのようなゴリ押しではなく、「韓国の文化を世界に広めたい」という情熱の下、政府ではなく有志が韓国エンタメにじゃんじゃん投資してるのがいい。
韓国エンタメ業界にまつわる事件の章は、のんきにK-POPを聞いている自分がなんだか推しを搾取しているようで、申し訳なくなってしまった…。
BoAちゃんが日本デビューした頃、韓国にとって日本はたしかに追いつけ追いこせの憧れの国だったと思う。インタビューでも「行きたいところは?」て聞かれると、リップサービスもちょっとはあったにせよみんな日本と答えていた。
あれから20年。久々に韓流 -
Posted by ブクログ
いろいろな分野で「ファンを作る」というのは大事なことだけれど、韓国はエンタメを通じて、世界中に韓国という国のファンを作ることに成功したなと思う。エンタメから興味を持って韓国語や韓国の歴史、文化を学ぼうとする人はきっと多い(私も)。かつて日本がそういう対象であったように。
成功要因だけでなく、影の部分もきちんと書かれていて、凝縮された韓国エンタメの歴史を辿ることができて、面白かった。翻って、日本のエンタメについても考えてみたり。
日本の音楽事務所にも、YouTubeやSNSでの動向を分析する専門部署って、あるんだろうか?こういう分析について、もう少し知りたいなあ。 -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
時折、各地の寺社から仏像や経典などの骨董品が盗まれたと云うニュースを見ることがあるが其れら盗品は何処へ行くのだろうか?とかねがね疑問に思っていた。ほとぼりが冷めてから密かに収集家に売られるのかな、とか勝手に想像をしていた。それに対する一つの回答例が韓国への持ち出しというのだ。
韓国で日本から盗まれた高麗時代の仏教美術品が水面から顔を出し、韓国国宝に指定されるという騒ぎが起きたことから韓国美術界に取材を行い、終にはその窃盗の実行犯であろうと強く推測される人物にまで迫るというノンフィクションが本書である。
そもそも高麗時代の仏教美術は日本に数多く所蔵されており、日本渡来の経緯は別としてそれを窃