【感想・ネタバレ】好きになってはいけない国。 韓国発！日本へのまなざしのレビュー

菅野朋子

「ヨン様より、カン・ドンウォンでしょ」「日本の文化は好きだけど、日本は好きになってはいけない国」「『シュリ』の成功が僕たちを変えた」。韓国のジャニーズファンや熱血アムラーたち。彼らの抱く日本への複雑な思いが、ヨン様現象の裏表から９７年ＩＭＦ支援以降に激変した韓国の経済事情、大胆に変わった性意識までを、鮮明に浮かび上がらせる。不登校や援助交際まで、日本に酷似しているようにみえる韓国。新しい日韓関係の可能性を描いた興奮の一冊！

[ブクログ · ★★★★☆]

2000年～2004年ぐらいの話。日本でのいわゆる「ヨン様ブーム」と、日本のアイドル歌手に熱狂する韓国のティーンエイジャーの実態についてルポした本。ただ、状況はかなり変わっているのではないかと思う。

IMFショック後の韓国社会の変化についても書かれているが、年功序列が崩壊し、実力主義になったという。今や流れは逆向きになっているのであり、これからは韓国で起こっていることが日本で起こる、という時代になるのではないか。