感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナ禍になって韓国ドラマ、映画をよく見るようになり、面白さに夢中になった。
この本では、なぜ今韓国エンタメが面白く、世界で受け入れられるようになったか、分かりやすく解説してくれている。
そして、日本のエンタメが韓国でどう受け止められているかも興味深かった。
最後に、日本のエンタメも日本の内需に満足せず、世界に発信して、受け入れてもらうにはどうしたら良いか、戦略を練って頑張って欲しいと思った。
Posted by ブクログ
BTSのプロモ戦略が非常に興味深かった。ここ数年ジェンダー問題が急速に可視化され、その象徴となってしまった韓国のアイドル・芸能人たち。毎年のように芸能人(特に女性)の自殺を耳にする一方で、日本よりもはるか先にジェンダー問題においては先を行っている感がある。著者もあとがきで書いているが、急激に変化する価値観(おそらく家父長的→リベラルな方向に向かっている)は、今後さらにどのような変化になるのか。着目したい点がいくつもある。
Posted by ブクログ
韓流を世界に広めようとした人たちの情熱と愛国心に感心してしまった。クールジャパンのようなゴリ押しではなく、「韓国の文化を世界に広めたい」という情熱の下、政府ではなく有志が韓国エンタメにじゃんじゃん投資してるのがいい。
韓国エンタメ業界にまつわる事件の章は、のんきにK-POPを聞いている自分がなんだか推しを搾取しているようで、申し訳なくなってしまった…。
BoAちゃんが日本デビューした頃、韓国にとって日本はたしかに追いつけ追いこせの憧れの国だったと思う。インタビューでも「行きたいところは?」て聞かれると、リップサービスもちょっとはあったにせよみんな日本と答えていた。
あれから20年。久々に韓流界隈に戻ってきたら、すっかり様子が変わってた。日本が、嫌韓だー反日許すまじーとやってるあいだに、すっかり見向きもされなくなってた過程が、これを読んでいたらよく分かる。
一方の韓国では、文化解放前には溢れていた反日の本が今はすっかり消えているという。日本で嫌韓本が増えているのはむしろ、もはや韓国に追いつかれているという危機感の表れなのかもねぇ。
Posted by ブクログ
いろいろな分野で「ファンを作る」というのは大事なことだけれど、韓国はエンタメを通じて、世界中に韓国という国のファンを作ることに成功したなと思う。エンタメから興味を持って韓国語や韓国の歴史、文化を学ぼうとする人はきっと多い(私も)。かつて日本がそういう対象であったように。
成功要因だけでなく、影の部分もきちんと書かれていて、凝縮された韓国エンタメの歴史を辿ることができて、面白かった。翻って、日本のエンタメについても考えてみたり。
日本の音楽事務所にも、YouTubeやSNSでの動向を分析する専門部署って、あるんだろうか?こういう分析について、もう少し知りたいなあ。
Posted by ブクログ
韓国の歴史から、エンタメに焦点が当たっていく変遷がわかりやすく書いてある本。インドのカーストを飛び越えるのがITだったように、韓国では明示的なカーストはないにせよ、エンタメだったんだろうなぁと思った。