竹森俊平のレビュー一覧

  • 通貨「円」の謎

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    いつもの事ながらわかりやすく為替と金融緩和、財政政策のことが解説してある。
    著者の主張も適度に入っているところが良い。
    自分の資産運用にも役立てたいと思っている。

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    2015年02月27日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    世界的な貯蓄過剰状態にある。
    不確実性を負う傾向。
    中央銀行の最後の貸し手としての役割=バジェットルール=相手が望むだけ、高めの貸出金利をつけて、貸す。=自分がカネを持っていることを示すには、惜しみなく使う必要がある=最後の貸し手の役割を果たす
    IMFへの批判=最後の貸し手にならない。

    ナイトの不確実性=確率分布の描けるリスクとそれ以外の不確実性=真の不確実性

    真の不確実性を前にすると臆病にも楽観的にもなれる。
    楽観的になった部分に企業収益がある。
    臆病の連鎖によって、バブルが弾ける

    フリードマン、サベージは主観的確率を考えることで、真の不確実性はないと考えた。その結果、経済が予測可能と

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    2014年05月21日
  • 通貨「円」の謎

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    通貨政策等、いろいろな立場が乱立しがちではあるものの、この人の解説する背景は初めて触れる視点でもあり興味深かった。時代考証が正確であれば、今までで一番納得のいく議論だったと思う。

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    2013年07月15日
  • ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った

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    ユーロ危機が深まるに連れ、つねづね一番の課題はドイツが歴史上初めてヨーロッパ圏の筆頭国になったこと、にもかかわらずその覚悟に欠けると見受けられることだった。筆頭国になる(帝国システムの担い手になる)のはいろいろ物質的、精神的に大変なのに、周囲の二番手国民あたりはそんなことも知らずに、あれこれイチャモンをつけてしまうわけである。というわけでドイツには同情を禁じ得ないが、そもそも英仏の覇権に挑戦して、筆頭国になるために二度も世界大戦を起こしたのはドイツ自身なんだから、こんなことになる前にもうちょっと心の準備をしておけよ、と指摘したい。ちなみに本書の結論はドイツが最終的に芋を引いてユーロが崩壊する、

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    2013年07月06日
  • ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った

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    内容が結構濃いのでページ数の割に読むのに時間がかかってしまった。
    共通通貨の問題点の分かる良書だと思います。

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    2013年01月11日
  • ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った

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    ユーロ危機について。
    想定しているよりもずっと深刻な問題が最初から最後まで続きます。

    ユーロ危機は劣等生のギリシャやポルトガルの財政危機によってもたらされた、のではなく、
    ユーロが抱える本質的な欠点がリーマンショックによって信用市場(超短期市場)が崩壊したことで全面に出てきたことで生じたというもの。

    ユーロ圏内の投資に国境を設けない取り組みを続ける一方で、優等生も劣等生も同じ通貨を使うようになったことで劣等生の為替リスクが消滅し資本が流入、リーマンショックによる短期市場の緊急停止により流入した資本が逆バブル的に流出したことでやばいーとなったと。

    つまり実力の違う国が同じ通貨使っちゃだめだ

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    2013年01月10日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    1997年のアジア通貨危機や日本の金融機関の倒産を「ナイトの不確実性」をキーワードに分析しています。
    そして、話は、サブプライムローンにまで及びます(この本が書かれたのはリーマン前)。
    納得のいく話が多く面白かったです。
    特に、「ナイトの不確実性」についてよく理解できる良書だと思います。

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    2011年05月07日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    ナイトの不確実性、経済というのは本来わからないものであり、客観的な予測の成り立つ領域は限られるという論理を元に、97年のアジア通過危機、日本の不良債権問題を解説した本。説明としては平易でわかりやすいが、この手のものを読むともっと詳しく突っ込んだ本当を読みたくなる。まあ最近忙しいのでちょっと置いときますが。

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    2010年09月30日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    [ 内容 ]
    アジア通貨危機が世界を襲い、日本の大手金融機関がバタバタと倒れた1997年。
    金融危機が深化したこの年を境に、世界のマネーの流れが大きく変わった。
    「不確実性」に支配された市場を、どうコントロールするか―。
    1997年の動きを検証し、次なる「危機」への処方箋を探る。

    [ 目次 ]
    プロローグ 「1997年」に何が起こったのか
    第1章 危機の内実―「質への逃避」を生んだ市場心理(日本の不良債権問題はなぜ深刻化したのか アジア危機を読み間違えたアメリカとIMF 絡み合う日本とアジア)
    第2章 危機を読み解く―「ナイトの不確実性」というブラック・ホール(世界経済を理解する鍵 ナイトの

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    2010年07月04日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    97年に日本とアジアで起こった経済危機をナイトの不確実性の理論をベースに解説し、今日の経済学における信頼性喪失の危険性を鋭く指摘した一冊。直接はあまり言及されていないが、サブプライムローン問題も根っこは同じ問題との指摘は非常に示唆に富む。専門的な本ではあるものの、難しいところはほとんど無いので、現代経済に興味のある方は是非。

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    2009年10月04日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    「ナイトの不確実性」についてを中心に、1997年の危機とその後についてが詳しく書かれていた。
    若干難しく読みやすい本ではないけど、中身はしっかりしていて最後まで面白く読めた。

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    2009年10月07日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    竹森俊平の新書版。1997年のタイから生まれた通貨危機、思わぬ通貨の暴落があったが、この「危機」について「返済能力危機」の欠如あるいは、「流動性の危機」と認識するかによって対処の仕方が変わってくるとして「論述」しているが、これでは、ドルペッグという固定相場制、しかも資本の移転を禁止しない固定相場制と変動相場制の「質」的な差という理論的な視点が全く欠如したマクロ認識となってしまう。竹森はあえてその理論的な「差」を無視しているのだろうが、それが何故なのかは筆者には解からない。
     貯蓄と投資のバランスから米国経済から世界経済についての「資金」がありあまっているという展開は、竹森ならではのマクロ的類

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    2009年10月04日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    「不確実性」を用いて97年以降、目下サブプライム問題までの金融の混乱を捉えてゆく。ただ、ちょっぴりタイトルが大げさで、羊頭狗肉な感はある。

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    2009年10月04日
  • ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った

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    2012年出版。問いかけの後にすぐに回答を明示してくれない書き口も合わさって、EUの前提知識ゼロで読むにはやや難解。

    金融と通貨について少しずつ理解が進んできたつもりであったが、
    改めてユーロについて問われると、何もわかっていなかったのだと気付かされる。
    そもそも、国ごとの経済力の差を為替や金利で埋めていたとすれば、
    経済状況が異なる国々が単一通貨で共通の金融政策をとるときに、どのような調整が必要となるのか。

    例えばある国で財政危機となり通貨の信用が失われれば、そこからの資本流出は加速する。
    特にユーロ圏内であれば、共通通貨特有の流動性により、安全性の差がわずかであっても高い箇所に一極集中

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    2021年07月31日
  • ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った

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    経済学の専門家によるユーロ危機に関する本。ユーロの現状について詳しく述べ、将来を予想している。ドイツのように経済的に強い国とギリシアのように弱い国とが同じ通貨を使うことの不具合がよくわかった。このままでは、ドイツが一人勝ちになり、富の分配が進まなければユーロは成り立たないことを理解した。
    「経済のダイナミズムが失われていない中国では、日本と違い、金融緩和はインフレと住宅価格の上昇につながる」p21
    「経済的国際競争力の格差は為替レートの変化、つまり国際競争力に劣る国の為替レート減価によって調整することができる。ところが各国が同一の通貨を使用するなら、そのような調整は不可能となり、最も優れた国

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    2018年10月23日
  • 通貨「円」の謎

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    日本が経済危機や災害などの困難な状況に陥ったとき、なぜ円が高くなるのかの分析をはじめとして、少々私には難解な部分もあったが、ためになった。
    ただ、日本の復活やアベノミクスの成功は、世界及びアメリカの政治や経済の動向に大きく依存しているとういことで、輸出を中心とした他力本願となってしまう。

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    2013年08月18日
  • ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った

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    難しい。ただ、ユーロのメリットやデメリットはわかりやすく書かれている。円高になった理由がなんとなくわかった。

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    2013年03月02日
  • 1997年―世界を変えた金融危機

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    小宮さんの本に紹介されていて読破。
    知識があれば、もっと深く読めただろう1冊。
    古本屋で見つけたときはうれしかったなぁ。

    「ナイトの不確実性」のところは、いま読んでいる経済の入門系を一通り読んでからまた読み返したい。

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    2013年02月09日
  • ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った

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    知らないことが多すぎた。

    ドイツの経済力はユーロ圏では圧倒的

    経済が成熟した社会では製造業は銀行から金を借りず
    社債などによって調達する。
    そのためドイツの銀行はリスクのある
    他の国の製造業に貸さざるを得ない。

    同じユーロ圏でもインフレ率に差があるため、
    通貨が同じになると
    インフレ率が高い国(南欧)の物が高くなるため
    国際競争力が落ちる。

    GIIPS(ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スペイン)が破綻しないのは、
    自国でユーロを印刷できるから

    破綻しかけの国でユーロを使いまくったツケは
    自国では返済できるはずもなく
    最終的にはドイツが間接的に負わなければならない。

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    2013年01月15日
  • ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った

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    ユーロの構造上の問題点をわかりやすく解説している。解決には実は程遠いこと、結局はドイツがどうするか(つまり一国の意志に委ねられるという点でEUの精神に反する)みたいなことも合わせて理解。僕みたいなマクロ経済専門に学んだことがない人間にもよね。わかる。

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    2012年12月03日