1997年―世界を変えた金融危機

1997年―世界を変えた金融危機

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作品内容

アジア通貨危機が地球を駆けめぐり、日本では山一証券など大手金融機関がバタバタと倒れた「1997年」。気鋭の国際経済学者がこの年に着目したのは、97年をきっかけに世界の資本の流れが一変したからだ。未曽有の金融危機は、なぜ起きたのか。過度の悲観主義が世界を覆った時、人間心理はどう動くのか。息詰まる「経済ドラマ」を注目の経済理論「ナイトの不確実性」を駆使して分析、失敗の原因を検証する。

1997年―世界を変えた金融危機 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月26日

    今(2014年)になって改めて1997年のアジア通貨危機の勉強をしようと思って本書を手に取りました。竹森さんの著作は数冊読んだことがあり、毎回感銘を受けていたので、竹森さんなら大丈夫だろうとは思っていましたが、予想以上にためになる本でした。まず本書が書かれたタイミングが2007年で、翌年にリーマンシ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月03日

    ナイトの不確実性。
    平常時は楽観的。危機発生時には悲観的。
    流動性の危機→担保見合いに、相応のプライスを付して、惜しみなく流動性を供給する。

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    Posted by ブクログ 2015年10月09日

    [内に外にと翻弄の年]日本国内では大型金融機関の相次ぐ破綻、海外に目を転じれば東アジアでの通貨危機と、金融関係で大きな変動を経験した1997年。なぜこの年に危機が集中したのか、そしてこの年を境にしてどのように金融の世界は変貌したのかを記しつつ、キーワードとなる考え方である「ナイトの不確実性」について...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    アジアの隼を読んで、
    アジア通貨危機に興味を持ったため。

    ナイトの不確実性とは、結果についての確率分布が未知なもの。
    人は不確実性を前にすると、過剰に悲観的になってしまい、流動性を選択する傾向がある。
    それが、1997年のアジア通貨危機、また今回のサブプライムの原因である。
    これの対処法としては、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    現在になって、経済学の分野で注目されるようになってきたフランク・ナイトの不確実性という概念に触れています。

    フランク・ナイトは、彼の著書「Risk,Unsernity and Profit(危険、不確実性及び利潤)」で、確率によって予測できる「危険」と、確率的事象ではない「不確実性」とを明確に区別...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    新書だから楽に読めると思ったら意外と難解だった。入門書のつもりで読むと面食らう。でもしっかり理解するとかなり勉強になる。1997年の通貨危機以来、世界は「不確実性」の時代に突入し、投資は冷え込み、危機の蔓延を防ぐために連銀は金融を思い切って緩和し、そしてそれが現在のサブプライム問題に…と金融史のパズ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月24日

    あのアジア金融危機は何だったのか?
    それを知ることができる有用な1冊。
    ま、私は当時は高校生で何をそんなに騒いでるの?って思ってましたが・・・。

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    Posted by ブクログ 2018年10月29日

    2007年秋頃(サブプライム問題発覚、安部首相辞任後)に書かれた本ですが、今日の金融危機へ至るメカニズムを見事に洞察しています。名著に推す人が多いのも頷けます。,後半の97年以降の世界経済安定化の内容が難解で読み返しましたが、非常に示唆に富みます。,,■ポイントとなるワード,・ナイトの不確実性,・エ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月21日

    世界的な貯蓄過剰状態にある。
    不確実性を負う傾向。
    中央銀行の最後の貸し手としての役割=バジェットルール=相手が望むだけ、高めの貸出金利をつけて、貸す。=自分がカネを持っていることを示すには、惜しみなく使う必要がある=最後の貸し手の役割を果たす
    IMFへの批判=最後の貸し手にならない。

    ナイトの不...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月07日

    1997年のアジア通貨危機や日本の金融機関の倒産を「ナイトの不確実性」をキーワードに分析しています。
    そして、話は、サブプライムローンにまで及びます(この本が書かれたのはリーマン前)。
    納得のいく話が多く面白かったです。
    特に、「ナイトの不確実性」についてよく理解できる良書だと思います。

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