肥田舜太郎のレビュー一覧

  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

    Posted by ブクログ

    著者は広島原爆の被爆者で医師の肥田舜太郎氏と映像ジャーナリスト、映画監督の鎌仲ひとみ氏。

    鎌仲氏が劣化ウラン弾の話、肥田氏がヒロシマでの体験、内部被曝のメカニズムを解説。最後は鎌仲氏が肥田氏にインタビューする、という構成。

    内部被曝とは、放射性物質を体内にとりこみ、長時間にわたって身体の内側から放射線を浴びることで、内部被曝者は世界で1000万人にも及ぶとも言われる。

    内部被曝者は放射線被害問題で常に蚊帳の外におかれてきた。

    その理由は(1)医学的に不明な点が多いこと、(2)軍事秘密であったこと、(3)ICRP(国際放射線防護委員会)が「しきい値」以下の放射線の内部被曝は人体に無害と主

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    2011年04月19日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

    Posted by ブクログ

    広島、長崎の原爆とイラクの劣化ウラン弾の被爆者の被害状況から、劣化ウラン弾反対の立場から著された本

    「人は放射線になぜ弱いか」に対する反論も記載されていて、やはり放射線に閾値がないことを前提とする

    劣化ウラン弾の話がメインで、内部被曝の問題も空気中の放射性物質を吸うことによる場合の記載が中心となっている。食物に付着した放射性物質を摂取した場合も同じと考えていいのか、チェルノブイリ原発事故に関してドイツなどでの影響も書いてはあるが、分からない

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    2011年04月15日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    内部被曝とは、放射性物質を体内にとりこみ、長時間にわたって身体の内側から放射線を浴びることである。
    恒常的に被ばくすることで遺伝子が傷つけられ、癌などを誘発するといわれている。
    だが、このリスクを見極める研究は少なく、人体への影響をめぐっては議論百出だ。
    本書では、ヒロシマでの被ばく後、六十年にわたり内部被曝の研究を続けてきた医師・肥田舜太郎と、気鋭の社会派ジャーナリスト・鎌仲ひとみが、内部被曝のメカニズムを解き明かし、その脅威の実相に迫る。
    「劣化ウラン弾」などの大量使用により新たな様相を帯びる「核の脅威」に斬り込んだ、警世の書。

    [ 目次 ]
    第1章 世界に拡がる被ばくの脅

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    2014年10月30日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

    Posted by ブクログ

    6年前に上梓された本だが、今読むと一々納得してしまう。◆劣化ウラン弾がなぜ兵器として使われるのか、またその悪影響も身につまされる。◆少なくとも劣化ウラン弾は使用してはいけない武器だ。◆◆肥田先生の被爆患者の治療体験も改めて知ることばかりだ。◆一体、私は今まで何をやっていたのか。◆「一億人を犠牲にして五十億人が幸せになるという論理が間違っている」ということ。◆「科学テクノロジーは人間を幸せにするのか」◆「核を使ってはいけないという自覚が浅い」、そのために反核が伝わらない。◆これらのことを最終章で肥田、鎌仲両

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    2020年07月27日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

    Posted by ブクログ

    地震や原発、放射能のことばかり考えていたが、過去に戦争があった。それが今になってはじめてリアルに感じてる。

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    2011年07月09日