悩ましき分類学の本。
日頃余り馴染みのない学問ではあるが、誰でも日常生活を送る中で、常に何かを分類しながら生きている。
その以外に身近な場所から出発している学問の過去を辿り現在についてまで、分類学者たちの悩みと論争を丁寧に追っていく。
文章そのものは難しくはないが、専門的な用語や知識が散見し、全く馴染みのない者には少々理解しにくいところもある。
読みやすい本とは言えないが、「分類する」という考え方のプロセスそのものにハッとするような面白さもあるので、時間のある時などにじっくり読んでみるのもお勧め。