田沢恭子のレビュー一覧

  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下
    科学者の戦争 科学は平時には人類に属し、戦時には祖国に属する

    トルーマンの人種差別意識、皆殺しも辞さぬ反日感情

    原爆の使用は、壮大な見せ物、 ソ連への牽制
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史2 ケネディと世界存亡の危機
    アメリカの別の視点からの歴史、2巻目。東南アジアや南米の人々の歴史が、第二次世界大戦とその後に、アメリカの政治家達による軽視や自己保身によって振り回された様子が書かれてあります。かなり気分の悪くなる内容でした。あまりに極端な内容なので全部を鵜呑みにするわけにはいかないと思いますが、一面に本当もあるの...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏
    三巻目はフォード大統領から最近のオバマ大統領まで。カーター大統領あたりからなんとなく記憶があるので生々しく読めた。これまでのほほんと生きてきたけど、核戦争直前の危機が何度もあったとわかって改めて驚愕。しかも概ね米国が悪いとらしい。中でもレーガンとブッシュ ジュニアが危な過ぎ。よく人類生きてるな。

    ...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下
    さすがオリバーストーン。米国の暗部に向ける視線は鋭い。とは言え、米国人以外が読むとわりとありそうな話ばかりとも言える。
  • 人生が変わる宇宙講座
    訳者後書きにあるように、薄い小冊子ながら知識の細切れというよりは著者のユーモアも交えながら天文学の歴史を感じることができた。

    一貫して著者の念頭にあったのは
    「地球でのふつうは宇宙でのふつうではない」
    という言葉に集約できるだろう。

    ただ、最終章には著者の想いが強く出てしまったのだろう。読んでい...続きを読む
  • 人生が変わる宇宙講座
    単行本『忙しすぎる人のための宇宙講座』から改題されたそうだけど、元のタイトルの方が良かったんじゃないか?しつこくつっこむなら「忙しい人のための」が。
    確かに最後の部分は、価値観というか近視眼的なものの見方の変革を迫る感はあるけど、そこに辿り着くまでは、どうにもタイトルへの違和感がつきまとう。
    このレ...続きを読む
  • なぜデータ主義は失敗するのか? 人文科学的思考のすすめ
    「問い」の重要性に関する本。
    適切な問いにたどり着くためには、人文科学的アプローチによって顧客の立場に立ち、商品(店舗)などはその文化的コンテクストの中でどのように存在しているかを理解する必要がある。
    デフォルト思考(いわゆるデータ分析)ではいつまでも自社のドメインレイヤーを変えることができない。
    ...続きを読む
  • バイオハッキング テクノロジーで知覚を拡張する
    コンピュータの技術革新により、AIの進歩が目覚ましい。

    AIが進歩してくると、それをハコの中だけに閉じておくなんてことはもったいないわけで、当然人間に応用したくなるわけである。



    本書は、人間が持つ五感をどう「ハッキング」していくか、という各分野の試みの最新ルポ。
    とはいえ、原書は2015年な...続きを読む
  • ダーウィンの覗き穴――性的器官はいかに進化したか
    各所の評判に違わぬ面白さ。
    雄と雌で化かし合いをしているけれど、雌の方がやや優勢って感じですかね?(^^;
    研究としてはそれこそどうやって繁殖しているのかという大事なところなのに、ちょっと本道から外れているような扱いになっている(なっていた)ところが気の毒ですね。(^^;
    一般教育における性教育で学...続きを読む
  • バッテリーウォーズ 次世代電池開発競争の最前線
    シカゴ近郊のアルゴンヌ国立研究所のバッテリー・ガイたち。電池のスタートアップ企業園ビアの歩み。モバイル機器、電気自動車とともに重要度が増す電池開発競争。

    進んでいる日本の遅れている米国とか、外国人研究者家族が日本で暮らす困難とか、さりげに出てくる日本の描写が、新鮮でした。
  • バッテリーウォーズ 次世代電池開発競争の最前線
    超絶読みにくい。電池産業と電気自動車に興味があればお読みください。
    しかし米国の電池産業では、日本は技術泥棒で韓国はパートナー扱いなのね。
  • 重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち
    アインシュタイン最後の宿題を成し遂げるための科学者たちの苦闘の歴史。重力波発見を巡る悪しき前例を乗り越えるべき開発した装置(LIGO)でも科学者たちが対立し軋轢を高めてゆく。それが約50年も続き、ようやくLIGOが稼働した直後に重力波を検出できたのは奇跡的だったのかもしれない。
    今後、日本のKAGR...続きを読む
  • 重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち
    『重力波は歌う』、タイトルがいい。

    アインシュタインが存在を予言し、2016年2月にその存在が確認された、ブラックホール同士の衝突で発生するエネルギー波。宇宙の遥か彼方で起こる極微な波をどう捉えるか、LIGOチームを追ったドキュメンタリー。

    但し内容はサイモンシンのような本格的科学ドキュメンタリ...続きを読む
  • 重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち
    重力波の解説ではなく、それを巡る人間ドラマでした。
    純粋さ、野心、欲望などなど同じ目的ではあるけれども、色んな人の思惑が錯綜するまさに”Rasyomon”。
    STAP細胞もある程度はこういう感じだったのだろうが、如何せん科学的説明がなされなかった点が致命的に違う。もしかすると存命中は何ともならんかも...続きを読む
  • 重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち
    LIGOのプロジェクトの話。比較的、技術的・物理的な内容にも触れられていたが、こちらも人間関係の描写が主。個性の強い物理学者がお互いに衝突しながら巨大プロジェクトを進める。仕事のトラブルを思い出して、あまり読んでて嬉しくならない。ただし、LIGOの重力波発見前の、LHO、LLOが巨大プロジェクトとし...続きを読む
  • なぜデータ主義は失敗するのか? 人文科学的思考のすすめ
    「企業がきわめて不確実で日透明な状況に置かれている場合、あらゆるものを無理やり定量化すれば逆効果になることもある。すでに手元にあるデータだけに立脚してしまえば、まさに今、実際に起きていることについての洞察は全く得られない。」として、レゴやインテルの事例を交え、どういった形で分析や企業の戦略検討を進め...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏
    アメリカ史の、冷戦終了後から、現在まで。
    イラク戦争、フセイン、タリバン他テロリストに対する、アメリカ政府の対応が、一部の人々のために行われてきた、その側面を語っています。そしてそれを引き継いだオバマ政権が、何も出来ていない現実。非常に衝撃を受ける内容です。
    どんな人々、政権にも、良い面と悪い面があ...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史1 2つの世界大戦と原爆投下
    オリバーストーン監督による輝かしいアメリカ史の裏側。冷静な目でそのときアメリカはどうだったのかについて書かれています。この1巻では2つの世界大戦と原爆について。冷静なアメリカ人の目線の内容があり、今までの日本人としての目線で見ていたものに新しい気づきを与えていただけました。とはいえ、おおよそ想像のつ...続きを読む
  • オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏
    「オリバーストーンが語る…」全三巻を読み通した。
    第一次世界大戦から始まる二十世紀=戦争の世紀から二十一世紀のオバマ政権まで、世界においてアメリカの果たした役割でありながら、アメリカ国内における歴史認識とはいささか異なる面を語る。

    日本人にとってわかりやすいのは、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下の話だ...続きを読む