片岡剛士のレビュー一覧

  • 日本経済はなぜ浮上しないのか アベノミクス第2ステージへの論点

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    日銀審議委員に就任される著者による、2014年時点でのアベノミクスの評価と消費税が8%に増税された影響について、かなり詳細に記されています。第二次安倍政権でのアベノミクス効果は良かったものの、消費税増税による影響が景気回復の腰折れにつながったとのことです。強く同意するとともに、著者の審議委員としてのご活躍も期待したいところです。

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    2017年07月24日
  • 日本経済はなぜ浮上しないのか アベノミクス第2ステージへの論点

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    何故アベノミクスが今現在、上手くいかないのか。またその原因は何か。
    非常に簡潔明瞭に、そして普通の人が読むのに負担にならない程度のグラフや数値を示して説明されている。
    やはり消費税増税したことが、景気を腰折れさせてしまったことだと主張されています。
    また貿易赤字黒字の誤解についても、巻末の解説に書かれており、是非読んだ欲しい。

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    2015年01月02日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    ポイントとなる点は繰り返し説明されるなど、説得力ある(が小さくて読みにくい)グラフと合わせて、非常に理解しやすく書かれている。
    これは新書なので、コスパは非常に良いと思う。

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    2013年06月29日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    経済学の観点から、国際為替相場における円高の問題と日本経済の立て直しについて語った本。新書にあるまじき重厚な内容で、原因と結果を混同しがちな経済と円高の関係性について俯瞰的に理解できた。

    実質為替レートで言えば、円高はさほど進んでいないようにも見える。ただしそれは分母である物価上昇率が、デフレ化において停滞しているからであり、世界各国の通貨から見ても総合的に円高は進行している。

    これは中央銀行の金融政策の失敗であり、アメリカやヨーロッパで拡大する量的緩和に比べて、日銀の対応が不十分であるということを示している。

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    2012年11月08日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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     早稲田大学経済学部の若田部正澄教授が円高のメカニズムを理解するための3冊のうちのひとつにあげているのが本書。円高の状況、その原因と弊害、政府・日銀の対応について、理論、歴史、データに基づいて、丁寧な分析を行っています。本書を十分に理解すれば日々の為替の動きや金融政策に対して、新聞の論説やエコノミストのコメントの確からしさを見極めたり、自分なりの考えを述べることが十分に可能となるでしょう。

     本書の内容で、特に私が興味をひかれたのは、円高がどの程度進行すれば弊害が生じる「過度な円高」と言えるのかの基準を示すところです。それに照らすと、リーマン・ショック後(2008年→2012年在)の110円

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    2012年09月16日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    日本経済の長期にわたる停滞の要因は何か。このテーマで書かれた本はきわめて多いが、本書は経済理論の枠組みを踏まえるとともに、可能な限りデータの裏付けを取りながら議論を進めたきわめて手堅い本である。著者の筆遣いはきわめて慎重であり、ついつい結論を急ぎたくなるところも、一歩一歩に議論を進めてゆく。類書ではあまり利用されない歴史データを用いているところも特徴だ。

    経済理論というと、きわめて難解なイメージがあるが、本書でもっとも重要なのは「国際金融のトリレンマ」という考え方(p.85)。すなわち、為替レートの安定化、国際資本移動の自由化、独立した金融政策の3つの中で、同時に達成できるのは2つまでという

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    2012年05月25日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    ネタバレ

    現状の政府・日銀の政策に対して批判的であり、円安や円高が自然現象ではないことを述べられている。

    リフレ政策を勉強している自分にとって量的緩和政策を更に深く知ることができました。

    大まかに言えば金融政策によってデフレと円高を克服できるということ。

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    2012年08月07日
  • アベノミクスのゆくえ~現在・過去・未来の視点から考える~

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    アベノミクスに関する書籍の中では、本書が一番バランスが取れていると思う。3つのフレームワークは、かえってわかりにくくしている印象を受けたが、おおむね理解しやすかった。

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    2013年12月01日
  • アベノミクスのゆくえ~現在・過去・未来の視点から考える~

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    1985年の「プラザ合意」によって、日本は国際通貨基軸であるドルの安定化のために、国内経済を安定を犠牲にせざるをえなかった。

    急激な円高による国内は円高不況となり、政策当局は公定歩合の引き下げと内需拡大(投資の促進)によって乗り切ろうとした。

    ところが、これがバブルを産む結果となる。

    バブルによる地価高騰が社会問題になったことで、日銀が行ったのが急激な公定歩合引き上げ。1989年に2.5%だった公定歩合は、1990年に6%となる。

    これは日銀の意図的なバブル潰しによって、株価の下落と地価下落という混乱の中でバブルは崩壊した。
    その後,2000年のITバブルで一旦盛り上がりそうになった日

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    2013年08月30日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    「円高の正体」と重なる内容が多い。ただこちらの方がページ数が多く、内容もよりしっかり書かれている印象。とくに、金本位制から現代までの歴史について書かれた3、4章が良かった。著者の主張は「円高の正体」と同様、日銀による金融緩和がデフレと円高脱出のための唯一の策、というマネタリストのそれ。

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    2013年01月05日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    為替変動は自然現象でなく人為的に(ある程度は)操作できるものであり、今の日本はそれを放棄していると強い主張で語る。
    主に為替に関する多くの論点を並べ、それぞれにどういう根拠かあるか(または無いか)を丁寧に解説していて、短期的な為替の変動や目前のメリットデメリットに目を奪われないで考える知見が書かれている。

    マクロ経済学の知識をある程度もっていることが前提であり、難しいところほど解説が少ない(と私は思う)ので入門書としては辛い部分はあるが、金融政策や為替に関して考えるには適した内容なので多くの人にぜひ読んでほしい本だと思う。

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    2012年08月14日
  • 日本経済はなぜ浮上しないのか アベノミクス第2ステージへの論点

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    大胆な金融政策と機動的な財政政策の実施により、2013年の日本経済は円安・株高が進み、実質GDPの成長率は1.5%の結果を出している。物価上昇率は上がり失業率も改善が進み着実に実体経済にも好影響を及ぼした。しかしながら消費税の増税は2014年の日本経済に想定外の落ち込みを記録させるに至った。著者の主張は再増税の延期であり、現実は主張どおりとなっているが、いまだ深刻な日本経済の落ち込みは慰撫されていない。数値の高い経済指標に酔いしれるのもいいが、いまだ景気の恩恵に浴していない大多数の庶民が巷にあふれている。現実というものをしっかり見つめてほしい。

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    2015年05月20日
  • アベノミクスのゆくえ~現在・過去・未来の視点から考える~

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    日本のデフレの原因や、現政府の取り組みを知ることができた。
    経済にあかるくないと読み進めるのが難しい。

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    2014年07月11日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    円高は人災であり、だから施策次第で克服できる、という本で、まさに今(ちょっと前?)のアベノミクスの手法を推奨している本。
    実際に円はめちゃめちゃ安くなったからねえ。経済学には完全な門外漢なんで理論的に正しいかどうかはよくわからないし、あの円安株高は一過性のブームかもしれないんだけど、にしてもこれだけの変化をもたらしたってのは、金融政策の威力はかなりあるって考えざるを得ないんじゃないかな。

    ああ、景気良くなってほしいなあ。
    著者の主張が正しいことが証明されてほしいなあ、とそっと祈らされた一冊。

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    2013年06月16日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    デフレに伴う経済停滞は人災である、とういう意見

    これを、為替レートから証明している

    ただ、知識不足であることと、丁寧な説明を理解する力が足りなかったので、気になる場所を拾い読みって感じにはなってしまった

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    2012年11月22日
  • 円のゆくえを問いなおす ――実証的・歴史的にみた日本経済

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    金本位制からプレトンウッズ体制、そして変動相場制への移行から現在までをコンパクトに俯瞰し、円高が及ぼす悪影響と採るべき財政・金融政策まで言及した好著。かなり欲張りな内容ながら、一貫した論旨で為替相場と世界経済の問題点が把握できる。

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    2012年09月30日