藤野眞功のレビュー一覧

  • 犠牲(いけにえ)にあらず

    Posted by ブクログ

    ある殺人事件の被害者と加害者,週刊誌の記者がそれぞれの思いで動きまわる.刑期を終えた健一のしたたかな生き方は読んでいて面白かった.政治ゴロの山岡の存在が特異だ.

    0
    2012年06月02日
  • 憂国始末

    Posted by ブクログ

    重厚感と凄み。
    空手のある流派を巡って歴史と現在の織り成す先にある「始末」の話。
    描写が特に優れているという類の小説ではないと感じたので個人的な趣味の問題で☆3つ。作中では何が正義という風に押し付けがましくないあたりに好感をもった。(読み様によっては、押し付けがましいのかもしれない。)
    ああ、「『憂国』始末」か、ということに読んでいるうちに気付かされる。

    0
    2012年12月18日
  • 犠牲(いけにえ)にあらず

    Posted by 読むコレ

    作者の方の前歴にはルポルタージュや文芸評論などを
    されていた...などと書かれていますがまさにその通りで
    作者の言いたい事、思想が小説という手法でギッチリ
    詰まった作品。
    マスコミ報道の在り方、環境問題、経済、政治、家族、
    父親とは...そして被害者遺族と加害者遺族について...多岐に
    渡って作者の持論のようなものが展開される。
    それを読まされてる感がビンビンに伝わってくる作品。

    途中で挫折しようとしたんですが意地もあって
    最後までは読みましたが...ストーリーを楽しんだり
    所謂小説を読む高揚感は皆無。すみません...全く肌が
    合わない作品でした。
    呑み屋で声高に、

    0
    2013年03月19日