井上理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■任天堂の戦略
・岩田が社長になってからまずゲーム業界に何が起こっているのか分析した
→ハードは売れるがソフトは売れないという現象
(業界全体で、ハードは2倍売れているが、ソフトは11%現象)
→ゲームが高度でリッチになった結果時間がかかるものに。そしてライトユーザーのゲーム離れしたことが原因では?
(売れていたハードはPS2。これはDVD視聴ができるので、家電ユーザーを取り込んだ結果)
→ゲーム人口の拡大、という戦略が決まる
■任天堂の文化
○ちゃぶ台返し
・良いものができるなら、ほぼ完成していてもいとわずやり直しにする
そのために既に注文が入っていたりしていても関係なし -
Posted by ブクログ
◾︎要約
世界的にも「Nintendo 」として知られる任天堂が、どのようにして発展してきたかを述べる一冊。その成長に貢献した山内、岩田、横井、宮本らのエピソードを交えながら、ファミコンからDSまで、ヒット商品を生み出していく企業文化を解いていく。
◾︎学び
・本質を見極める
山内、岩田ともにタイプは違えど経営者としての判断力、先見力が突出している。山内はいわゆる独裁的経営をしいていたが、その決断がズバズバ当たる。それも、「面白いものを出せば売れる」という娯楽の本質を貫いたからだ。一方で、岩田はバリバリの技術者上がりなのでより技術的な点も踏まえて経営に踏み出せる。両者とも、「ゲームが飽きられ -
Posted by ブクログ
任天堂の社歴はもちろんのこと、ゲーム業界全体が辿ってきた歴史についても振り返ることができる本です。
ゲームやその業界に興味がなくても、任天堂という会社のサービス精神というか、徹底してユーザーのことを考え抜く姿勢。
これはどの業界の人にとっても大切なことだと思います。
そんなわけで、任天堂の経営から何かしらの教訓を得ようと思って読むのも、たいへんよろしいかと思います。
同時に、あのゲーム機はどういうふうにできたの?とか、マリオやカービィってどこから出てきたの?
などという任天堂に関する純粋な疑問をことごとく霧散してくれる内容でもあります。
ありがたい本ですね。 -
Posted by ブクログ
ゲーム界を代表する企業任天堂の2009年までの軌跡を書いた一冊。
花札からゲームに転換したことは知ってましたが、それまでに全く娯楽とは関係ない事業もしていたことや高品質を求める業界のなかでいかに家族受けするかを考えて作られたWiiやが開発された背景や耐久性へのこだわりなどは本書を読んで知りました。
任天堂はまさに山内元社長や岩田社長、宮本氏や横井氏といった方が飽くなき探求心とこだわりによって培われてきた文化やソフト体質といわれるエンターテイメントを大事にした志向が今の地位をあるのだと本書を読んで感じました。
企業理念をもたない会社で花札、トランプそしてゲームと娯楽で第一線を走ってきて、今