鎌仲ひとみのレビュー一覧
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放射線の「内部被ばく」についての概説。著者の一人は医師であり、広島で原爆に被爆、直後の凄惨な現実を直接経験するが、その後、しはらくして直接被曝していない人が不自然になくなっていくことに不信を持ったことから、放射線の「内部被ばく」の脅威を追及することになる。この内部被ばくは、原爆に限らず、最近頻繁に使用されることになった劣化ウラン弾、また過去繰り返し行われた大気中の原爆実験、そして原子力発電所の周囲、と原子力があるところに可能性として間違いなく、内部被ばくを被る危険性があるという。少量だから安心というものではなく、少量であるがゆえに、遺伝子を傷つけ、細胞の突然変異を引き起こし、癌などを誘発する。政治権力(特に米国)はこのことをけっして認めようとしないという。さもありなんである。
私たちのまわりの被曝可能性はほぼ日常化している。内橋克人氏も指摘している「スローデス」の現実化である。 -
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目次
はじめに
第一章福島第一原発事故をもたらしたもの
第二章「安全」という神話
第三章今こそエネルギーシフト
(このブックレットは『世界』2011年5月号掲載の対談「自然エネルギーの社会へ再起しよう」に大幅加執したものです。)
岩波ブックレット。54Pの薄い本です。対談形式でとても読みやすく、ページ数は少ないですが、纏まっていて、飯田氏特有の説得力もあります。
分厚い本を読まなくても、これで、大体大まかな、原発の今昔の問題点、エネシフの流れが分かる感じではないでしょうか。(逆に細かな部分はありません。)
前半で、政治や学者・マスコミの問題点語った上で、エネルギーシフトが必然。そしてその具体例や今後の展望などが語られる。
後半ではそれを踏まえて、日本のエネルギーシフトの必然が語られる。
自然エネルギーについて、具体的な祝島の例や日本の地域に沿った具体的な例も提案されているので、興味深かく、
また飯田氏に加えて、鎌仲氏の映画監督視点でのお話が挟まれているのが、理論理論の本でなく、個人的には好きでした。
現在の原発依存型の社会に絶望している者としては、再生可能エネルギーの未来的展望など、読後、とても希望を感させてくれる本です。
対談型の編集(字も大きい^^)なので、非常に読みやすいと思います。
逆に、詳しい方にとっては、物足りない内容かもしれません。
難しい話がだめな私でも、内容が分かりやすかったので、そういう方に特におすすめです。 -
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著者は広島原爆の被爆者で医師の肥田舜太郎氏と映像ジャーナリスト、映画監督の鎌仲ひとみ氏。
鎌仲氏が劣化ウラン弾の話、肥田氏がヒロシマでの体験、内部被曝のメカニズムを解説。最後は鎌仲氏が肥田氏にインタビューする、という構成。
内部被曝とは、放射性物質を体内にとりこみ、長時間にわたって身体の内側から放射線を浴びることで、内部被曝者は世界で1000万人にも及ぶとも言われる。
内部被曝者は放射線被害問題で常に蚊帳の外におかれてきた。
その理由は(1)医学的に不明な点が多いこと、(2)軍事秘密であったこと、(3)ICRP(国際放射線防護委員会)が「しきい値」以下の放射線の内部被曝は人体に無害と主張してきたこと、だった。
昨今、イラク戦争における「劣化ウラン弾」による健康被害が指摘され、内部被曝の恐ろしさが広く知られるようになった。
劣化ウラン弾は本来、放射性廃棄物であり、1950年代にミサイルとしての有用性が認められ、米軍ミサイルの20%に配備されている。3000-4000度の高熱を出し、分厚い鉄板を貫通する。
米国は、劣化ウラン弾による放射性物質は短期間で体外に排出されると否定しているが、アントワネット・M・ガッティ博士によれば、2.5ミクロン以下の粒子を吸い込むと、血液に循環する、と指摘している。
また、放射時間を延ばせば延ばすほど、低線量放射線を照射する方が、高線量放射線を瞬時放射するよりも細胞膜は破壊されるという。(ペトカワ効果)
この内部被曝の危機は福島第一原発の事故により、より現実の問題になってきた。ある環境団体が六カ所村再処理工場の排水口に一万枚の葉書を投入したら、東京湾の入り口まで漂着したという。微量放射線は食物連鎖による生体濃縮され、数百倍にも高まる、という。
しかし、この生体濃縮についても、はっきりした裏付けはない。
肥田氏は指摘する。
”功利主義的な考え方に基づき、放射能汚染に目をつぶってきた。しかし、放射能の影響は誰も逃れられない。人間は科学的な裏付けがなされない限り、安全を信じたがる。特に権力はそういう考えに立つので、反対運動は自然と少数になる。医者でさえ、脅威を具体的には実感していない”
放射能問題を考える上で、大きなきっかけになる一冊。 -
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[ 内容 ]
内部被曝とは、放射性物質を体内にとりこみ、長時間にわたって身体の内側から放射線を浴びることである。
恒常的に被ばくすることで遺伝子が傷つけられ、癌などを誘発するといわれている。
だが、このリスクを見極める研究は少なく、人体への影響をめぐっては議論百出だ。
本書では、ヒロシマでの被ばく後、六十年にわたり内部被曝の研究を続けてきた医師・肥田舜太郎と、気鋭の社会派ジャーナリスト・鎌仲ひとみが、内部被曝のメカニズムを解き明かし、その脅威の実相に迫る。
「劣化ウラン弾」などの大量使用により新たな様相を帯びる「核の脅威」に斬り込んだ、警世の書。
[ 目次 ]
第1章 世界に拡がる被ばくの脅威(被ばくの論点;イラクの被ばく者たち)
第2章 爆心地からもういちど考える(爆心地の風景;内部被曝で死んでゆく人々;被ばく者特有の症状とは何か)
第3章 内部被曝のメカニズム(放射線の基礎知識;内部被曝の危険について;内部被爆の症状)
第4章 被ばくは私たちに何をもたらすか(アメリカの被ばく者たち;劣化ウラン弾は何をもたらすか)
第5章 被ばく体験を受け継ぐ
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]