鎌仲ひとみのレビュー一覧

  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    てっきり3.11後に出た本だと思ったら、2005年の本だった。今こそ読むべき。

    肥田さんは長期的な低線量の内部被曝について警鐘を鳴らし、「少しの放射線は体にいい」とか「遺伝的影響はない」とかいう最もらしい定説に異論を呈す。

    「原爆ぶらぶら病」は初めて知ったが余りに恐ろしい。被災地に人にも同じ症状が出てくるのではないか…。癌の発生率も高くなるん」だろうか…。

    プルトニウム工場や劣化ウラン兵器についての話も興味深い。被爆が原因で死んだ人が世界中に一千万人いるという信じがたい数字だ。

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    2011年11月11日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    むかしむかしの話で、「被爆国日本」という立場で日本人にとっては教訓として生きていきたかったのに・・・「今」現実としてわが身に降りかかる事態になってしまった。

    事実を受け入れて生きていかないとね。

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    2011年08月11日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    放射線の「内部被ばく」についての概説。著者の一人は医師であり、広島で原爆に被爆、直後の凄惨な現実を直接経験するが、その後、しはらくして直接被曝していない人が不自然になくなっていくことに不信を持ったことから、放射線の「内部被ばく」の脅威を追及することになる。この内部被ばくは、原爆に限らず、最近頻繁に使用されることになった劣化ウラン弾、また過去繰り返し行われた大気中の原爆実験、そして原子力発電所の周囲、と原子力があるところに可能性として間違いなく、内部被ばくを被る危険性があるという。少量だから安心というものではなく、少量であるがゆえに、遺伝子を傷つけ、細胞の突然変異を引き起こし、癌などを誘発する。

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    2011年06月06日
  • 今こそ、エネルギーシフト 原発と自然エネルギーと私達の暮らし

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    目次
    はじめに
    第一章福島第一原発事故をもたらしたもの
    第二章「安全」という神話
    第三章今こそエネルギーシフト
    (このブックレットは『世界』2011年5月号掲載の対談「自然エネルギーの社会へ再起しよう」に大幅加執したものです。)

    岩波ブックレット。54Pの薄い本です。対談形式でとても読みやすく、ページ数は少ないですが、纏まっていて、飯田氏特有の説得力もあります。
    分厚い本を読まなくても、これで、大体大まかな、原発の今昔の問題点、エネシフの流れが分かる感じではないでしょうか。(逆に細かな部分はありません。)

    前半で、政治や学者・マスコミの問題点語った上で、エネルギーシフトが必然。そしてその具

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    2011年06月02日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    内部被曝について、現在、危険であるとする「科学的根拠がない」、つまり危険であるという実証データがないから危険視する必要はないという論理がまかり通っているということに愕然とする。逆に安全であるという実証データもないのに、である。
    原子力が安全か危険か、原発は善か悪か。その結論を自分の中で導くためにも、原子力の科学的、病理学的、生理学的知見を押さえておかなくては、ただただ現象だけで右往左往し、問題の本質を見失ってしまうだろうと、考えさせられる論考。

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    2011年04月27日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    著者は広島原爆の被爆者で医師の肥田舜太郎氏と映像ジャーナリスト、映画監督の鎌仲ひとみ氏。

    鎌仲氏が劣化ウラン弾の話、肥田氏がヒロシマでの体験、内部被曝のメカニズムを解説。最後は鎌仲氏が肥田氏にインタビューする、という構成。

    内部被曝とは、放射性物質を体内にとりこみ、長時間にわたって身体の内側から放射線を浴びることで、内部被曝者は世界で1000万人にも及ぶとも言われる。

    内部被曝者は放射線被害問題で常に蚊帳の外におかれてきた。

    その理由は(1)医学的に不明な点が多いこと、(2)軍事秘密であったこと、(3)ICRP(国際放射線防護委員会)が「しきい値」以下の放射線の内部被曝は人体に無害と主

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    2011年04月19日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    広島、長崎の原爆とイラクの劣化ウラン弾の被爆者の被害状況から、劣化ウラン弾反対の立場から著された本

    「人は放射線になぜ弱いか」に対する反論も記載されていて、やはり放射線に閾値がないことを前提とする

    劣化ウラン弾の話がメインで、内部被曝の問題も空気中の放射性物質を吸うことによる場合の記載が中心となっている。食物に付着した放射性物質を摂取した場合も同じと考えていいのか、チェルノブイリ原発事故に関してドイツなどでの影響も書いてはあるが、分からない

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    2011年04月15日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    [ 内容 ]
    内部被曝とは、放射性物質を体内にとりこみ、長時間にわたって身体の内側から放射線を浴びることである。
    恒常的に被ばくすることで遺伝子が傷つけられ、癌などを誘発するといわれている。
    だが、このリスクを見極める研究は少なく、人体への影響をめぐっては議論百出だ。
    本書では、ヒロシマでの被ばく後、六十年にわたり内部被曝の研究を続けてきた医師・肥田舜太郎と、気鋭の社会派ジャーナリスト・鎌仲ひとみが、内部被曝のメカニズムを解き明かし、その脅威の実相に迫る。
    「劣化ウラン弾」などの大量使用により新たな様相を帯びる「核の脅威」に斬り込んだ、警世の書。

    [ 目次 ]
    第1章 世界に拡がる被ばくの脅

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    2014年10月30日
  • 今こそ、エネルギーシフト 原発と自然エネルギーと私達の暮らし

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    原発は維持をするのも、廃炉にするのもコストがかかる。そのかわり、自然エネルギーは技術革新とともにコストが下がる。折り合いはこの辺かな。

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    2017年01月09日
  • 今こそ、エネルギーシフト 原発と自然エネルギーと私達の暮らし

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    Command & Control から Info や Market を使った節電をすべきという考えに共感。
    原子力「ムラ」が復興を妨げている。
    せっかく日本が変われるチャンスだったのにデタラメな政治とデタラメな行政が国を滅ぼそうとしている。

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    2015年05月08日
  • 今こそ、エネルギーシフト 原発と自然エネルギーと私達の暮らし

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    今さらレビュー。

    鎌仲ひとみ監督の映画『ミツバチの羽音と地球の回転』を観たのが
    きっかけで、読みました。
    ページが薄いぶん、内容も沢山ではないので
    エネルギー・原発について考える導入として。

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    2011年08月26日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    6年前に上梓された本だが、今読むと一々納得してしまう。◆劣化ウラン弾がなぜ兵器として使われるのか、またその悪影響も身につまされる。◆少なくとも劣化ウラン弾は使用してはいけない武器だ。◆◆肥田先生の被爆患者の治療体験も改めて知ることばかりだ。◆一体、私は今まで何をやっていたのか。◆「一億人を犠牲にして五十億人が幸せになるという論理が間違っている」ということ。◆「科学テクノロジーは人間を幸せにするのか」◆「核を使ってはいけないという自覚が浅い」、そのために反核が伝わらない。◆これらのことを最終章で肥田、鎌仲両

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    2020年07月27日
  • 内部被曝の脅威 ――原爆から劣化ウラン弾まで

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    地震や原発、放射能のことばかり考えていたが、過去に戦争があった。それが今になってはじめてリアルに感じてる。

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    2011年07月09日