大沢仁のレビュー一覧
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就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇・目次
はじめに 就職活動は大いなる茶番劇
第1章 就活生はイタすぎる
・「こんな漢字も書けないのか」
・学生の「自己分析」はイタすぎる
・何人いるんだ?「私はテニスサークルの代表でした」人間
・納豆人間にはウンザリだ
・「勝利の方程式」は惨敗への近道
・99%の学生にとって、資格は無意味
・「浪人」「留年」が有利に働くことも
・人事が悩む「学生のトホホ質問」
・「みんなの就職活動日記」でみんな失敗
・一発芸は宴会でやってくれ
・苦労したのは君じゃない
・「好き」だけで一点突破しようとする学生たち
・「体育会は有利 -
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ちょうどこれから就活を始めようとしている時期に本屋で見つけた本.
学生からすれば就活は学生が中心にいると思うが,もちろん採用するのは企業だし,就職情報サイトとして利用するリクナビやマイナビだって企業が運営しているサイトであるから,就活に関わっているのは学生だけではない.また,大学も最近は卒業生の就職先の如何によって大学を受ける受験生に影響を与えてしまうそうなので,大学生の就職活動を積極的にサポートしているらしい.
就職活動における企業・大学・学生それぞれの立場がわかる本である.リクナビやマイナビだってビジネスで運営されているサイトなのである.就活生は無料で登録できるが,決して学生のためのボ -
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就活だけでなく採活(採用活動)についても書かれていて、就活してる本人と その親と 学校側と 採活してる企業側と、そしてそれらを食い物にしている就職情報会社の、奇妙な関係と不健全なバランスが見えてくる。不景気によって各企業とも採用者数を絞った事で就職率が低下。だが他社より先に優秀な学生を得たいがために、他社より早く採活を始めてしまったので、やはり学生達も周りからの遅れを恐れて学業やプライベートより就活を優先させてしまう。就職率が低下しているので保護者達は就職率が低い所には受験させない。学校側はそれらに翻弄されて就活を疎ましく感じているが強く言えない。一番タチが悪い就職情報会社は、うちの合同起業説
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学生・企業・大学・就活情報会社の4つの視点から、就活・採活(採用活動)の実態について、茶番劇や中身のなさを軸に読み解く。
・企業の求める人物像に自分を作る学生
・大学の評価を上げるために就活に力を入れていると謳う大学
・魅力度ランキングの向上、都合の悪い情報のポジションな言い換え、人事部と会社内部の意思の乖離など、問題点だらけの企業
・学生・大学・企業全てを手玉に取り踊らせながら、自身も市場の状況にコントロールされる就職情報会社
「就活のバカヤロー」と叫びたくなる気持ちを全員が抑え込んでいる。それを根拠をもって示している。
逆に言うと、誰もがなんとなく分かっているであろうことをただ長々と -
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「就活」に関わる企業・大学・学生それぞれが演じている・演じざるをえない悲喜劇を描いたレポート。
★☆ ★☆ ★☆
4章欄外の「ハミダシ情報」。「学生の言いやすい、だけどダメな質問やひと言」と、それに対する「採用担当者の心の叫び」は抱腹絶倒。
「今日の私を見て、どんな感想を持ちましたか?」
答えずれえなあ。それとも、うちの会社の面接は練習か? こっちは大迷惑だ。
(p196)
「今後の就活の参考までに、なぜ落ちたのか教えてください」
教えられるわけないだろ。てめえで考えろ! そんな貴様が大嫌いだ!
(p197)
どちらの質問も自分のことしか考えていなくて、まわりの見えてなさが