【感想・ネタバレ】就活のバカヤロー~企業・大学・学生が演じる茶番劇~のレビュー

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Posted by ブクログ 2014年10月13日

超話題の一冊だったが、遅ればせながらようやく読むことができた。
今まで気になっていたことを気持ち良くスッパスッパと斬ってくれている。
しかし、見方や立場によってはバッシングを受ける可能性も。
悪循環はどこかで断たないといけない。この一冊がそのきっかけになってくれることを願わずにはいられない。

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Posted by ブクログ 2013年07月04日

面白くてあっという間に読んでしまいました。
就活の仕組みや構造を知りつつ、かつ就活に対するモチベーションを落としてくれるような内容です。

僕も漠然と抱いていた「就活のくそくらえ」ってことを、現在の就職活動の現状を調べた上で大いに語っていると思いました。

改めて「就活の気持ち悪さ」を思いました。
...続きを読む
なんて言って実は自分も就活に踊らされている一人…。

みなさんもどうぞムカつきましょう。

社会人が良く言う「社会に出たら」がなんぼのもんじゃい

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Posted by ブクログ 2012年10月11日

ちょうど就活生のあすキャンにとったら…
ある意味、情報の宝庫でした笑

学生の視点
人事の視点
大学の視点

この3つから書かれているものですが…
誰が悪いのかなんて、答えは出ません

学生も内定取ろうと必死なんです。
人事もいい学生と得ようと必死なんです。
大学も講義あるけど就職...続きを読む率もあるし、必死なんです。

就活で莫大なお金が入るナビ会社はすごいね

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Posted by ブクログ 2013年02月04日

就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇・目次

 はじめに 就職活動は大いなる茶番劇

第1章 就活生はイタすぎる
 ・「こんな漢字も書けないのか」
 ・学生の「自己分析」はイタすぎる
 ・何人いるんだ?「私はテニスサークルの代表でした」人間
 ・納豆人間にはウンザリだ
 ・「勝利の方程式...続きを読む」は惨敗への近道
 ・99%の学生にとって、資格は無意味
 ・「浪人」「留年」が有利に働くことも
 ・人事が悩む「学生のトホホ質問」
 ・「みんなの就職活動日記」でみんな失敗
 ・一発芸は宴会でやってくれ
 ・苦労したのは君じゃない
 ・「好き」だけで一点突破しようとする学生たち
 ・「体育会は有利」神話
 ・帰国子女? だから?
 ・「最後に何か質問は?」にどう答えるべきか

第2章 大学にとって「就活はいい迷惑」
 ・現在の大学が抱える「ジレンマ」
 ・徹底支援、熱血支援と言うけれど……
 ・就活は大学1年から「始めさせられる」
 ・「うちの就職課は使えねえ」
 ・学歴差別はわざとか、それとも結果論か
 ・「学歴じゃんけん」に負けていじける低偏差値学生
 ・慶応・理工系大の「無意識下の就活」
 ・法政大のスパルタ講座「ペットボトルをしまいなさい」
 ・難関大への学歴「逆差別」

第3章 企業の「採活」真相はこうだ
 ・新卒採用担当者のお仕事
 ・企業の採用戦略はこうやって決まる
 ・「求める人物像」を知ってどうするの?
 ・就職人気ランキング「あそこには負けられない」
 ・学生に嫌われたら、さようなら
 ・すべては「広告」である
 ・採用広告「このNGワードに騙されるな」
 ・出てくる社員は「会社が用意した人材」
 ・企業のウソを見抜く方法
 ・OB・OG訪問は「見られている」
 ・エントリーシート全員通過企業の本音
 ・面接官はアマチュアだらけ
 ・学生はお客様!? 過保護な「学生フォロー」
 ・ついに企業説明会に親が参戦
 ・新卒採用担当者も悩んでいる

第4章 インターンなんてやりたくない
 ・いつの間にか就活の一部となった「インターンシップ」
 ・企業の本音は「やらざるをえない」
 ・企業がひねりだした「1日インターン」
 ・俺ってもしかしてアルバイト?
 ・そんなに他社を妨害したいのか!
 ・インターンに参加すれば有利、は本当か?
 ・インターンに難関大生が集う理由

第5章 マッチポンプで儲ける就職情報会社
 ・就職情報会社の顔ぶれ
 ・就活、採活を牛耳る「陰の支配者」
 ・ナビサイトはドル箱商品
 ・フェスティバル化する合同企業説明会
 ・リクルートの牙城を崩せるか?
 ・不人気企業は搾取される
 ・電通のナビサイトがシンプルな理由
 ・就職情報会社は本当に悪なのか?

 おわりに バカヤローは誰なのか?

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Posted by ブクログ 2023年11月17日

無意識下の就活。たとえインカレで他大学の人と話す、といった些細なことでさえ面接では有利に働く。慣れの問題である。
就活で目にする企業情報がただの「広告」であることを理解するだけで、少し心の荷が下りるのではないか。どこも結局は商売としてやっていて、失望というよりはむしろ安心する。
結局バカヤローはバカ...続きを読むヤローって言ってる奴なんだね。でも、踊らされていることをわかっててもなお、踊り続けるしかない現状を変えないと無理だよね。俯瞰して就活を見るのには最適な本だった。

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Posted by ブクログ 2020年10月03日

就活中の大学生や大学教職員、企業の人事の人たちに徹底取材し、現代の就活事情を解説した本。

それぞれの立場から見た「就活」の舞台裏を知ることで、日本の「就活」の問題点が浮き彫りになっています。本書を読めば、就活というイベントを冷静にながめることができます。

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Posted by ブクログ 2020年03月17日

氷河期の再来…
世界大不況により経済が悪化する中、就活が厳しくなっている現在。
新入社員を早く得るためにどんどん就活の時期が早まっている。
そんな状況下、『就活のバカヤロー』と叫びたくなるような事態が進んでいるらしい。

学生、大学、企業、就活支援企業のそれぞれの観点から就活のア然とする実態を暴く。...続きを読む
下手に就活マニュアルを見る前にこれを見ておくと勉強になる、らしい。

これから就活を行う大学生は見ておくと参考になる一冊だと思います。

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Posted by ブクログ 2014年05月15日

今までの選択に理由なんてなかった。
何にも考えずに過ごしてきた。
そこに軸はない。

だから無理するのはやめた。

「ありのままの自分を出せ」
なんとなくわかった気がする。

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Posted by ブクログ 2014年01月02日

次女の小学校の担任が、参観日に
「最近、お勧めの本」として、紹介していた。

働く、会社として欲しい人材って、そうだよね。
と、思う本。

「大学2年の姪(旦那の姉の娘)に、あげようかな?」と、言うと…
「余計な御世話だろう」と、旦那に言われた。
そうかな?

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Posted by ブクログ 2013年10月26日

ちょうどこれから就活を始めようとしている時期に本屋で見つけた本.

学生からすれば就活は学生が中心にいると思うが,もちろん採用するのは企業だし,就職情報サイトとして利用するリクナビやマイナビだって企業が運営しているサイトであるから,就活に関わっているのは学生だけではない.また,大学も最近は卒業生の就...続きを読む職先の如何によって大学を受ける受験生に影響を与えてしまうそうなので,大学生の就職活動を積極的にサポートしているらしい.

就職活動における企業・大学・学生それぞれの立場がわかる本である.リクナビやマイナビだってビジネスで運営されているサイトなのである.就活生は無料で登録できるが,決して学生のためのボランティアなサイトではないのである.

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Posted by ブクログ 2013年05月28日

気持ちいい一冊。
ただひたすらにイタい就活生をdisるのではなく、その背景というか彼らを取り巻く環境全体(具体的には大学、企業、就活情報会社)の文脈を捉えた上で就活自体をdisっているのがたまらなく気持ちいい。
おわりに の「就活は気持ち悪い」という頁は秀逸。

是非、就活を終えた学生も今後就活を控...続きを読むえてる学生も彼らの保護者も就活関係者も、皆に一読してもらいたい一冊。

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Posted by ブクログ 2013年05月07日

「就活のバカヤロー」自分自身就活を体験してきて、感じたことがそのまま活字になっている。わかりきったことだが、改めて文章で書かれると客観的に見られる。
情報があふれているばかりに、学生は皆「~でないといけない」と自分を縛り付けて、結果同じ人の大量生産になる。マニュアルを参考にするのではなく、マニュアル...続きを読むと同じになってしまっている。
それに気づき、軸を持つのがどれだけ早くできるかが大事だと感じた。
今のままでは、笑うのは就職情報会社だけで、企業も学生も不幸だ。

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Posted by ブクログ 2013年05月04日

ジャーナリストが大学生の就職活動を取り巻く環境について、赤裸々に真実を書いています。読み終えた時に「作者は各業界から、叩かれないのだろうか…」と心配したほど。こういった本を読んでいれば、余計な情報に振り回されることを減らせるでしょう。貴重な『新卒』というチャンスを大切にするためにも、ぜひ読んでおいて...続きを読むください。

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Posted by ブクログ 2014年05月14日

就活だけでなく採活(採用活動)についても書かれていて、就活してる本人と その親と 学校側と 採活してる企業側と、そしてそれらを食い物にしている就職情報会社の、奇妙な関係と不健全なバランスが見えてくる。不景気によって各企業とも採用者数を絞った事で就職率が低下。だが他社より先に優秀な学生を得たいがために...続きを読む、他社より早く採活を始めてしまったので、やはり学生達も周りからの遅れを恐れて学業やプライベートより就活を優先させてしまう。就職率が低下しているので保護者達は就職率が低い所には受験させない。学校側はそれらに翻弄されて就活を疎ましく感じているが強く言えない。一番タチが悪い就職情報会社は、うちの合同起業説明会に参加しないと・うちの紹介サイトに載せないと学生からの人気や知名度は下がり優秀な学生は得られないよ とのたまう。救いようが無い話だが今は早過ぎる就活・採活が禁止され始めたとの事…。
学業も夢もプライベートも中途半端なまま、周りからの遅れを恐れて早い段階で就活を始めて、学生時代に頑張った事や自分の強みを聞かれても薄っぺらになり、挙句に確認せず誤字のまま出し 常識を知らずに地雷的な質問を発し、イタイ自己分析と自己PRをする就活生が多いなんて悲し過ぎる。
学業が手薄になれば折角の自分の専門性を高める為の機会と費用を無駄にしている事になるし、プライベートを充実させなければ感性も磨けず経験も積めず人との出会いも減り、最も求められるコミュニケーション力など磨ける筈が無いし、夢と向き合わなければ就職後のヴィジョンが持てず 「何の為に」という自分の核が無いままなので一番悩まない筈の志望動機になんかに最も悩む結果となり、就職出来ても目的意識と向上心が無いので続かない結果となる。
企業は就職情報会社に振り回されない姿勢と、優秀な学生を得る事より 社員を優秀に育てていく事に力を注いで欲しいし
学生は周りに振り回されずに自分を持って、やりたい事をどんどんやって 自分の強みを見つけて磨いて、選ばれる側から自分を活かせる場を選ぶ側になって欲しい。

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Posted by ブクログ 2013年02月24日

タイトルはかなり前から知っていて、ずっと読みたかったけど今まで読めてなかった本。
学生、大学、企業、就職情報会社のそれぞれの視点から就活というもののどうしようもなさを描いている。
ちょっと皮肉っぽく書かれていて、事実が誇張されていたりもあるんやろうけど、頷けることが多い。
就活って、ほんまに理不尽が...続きを読む積み重なってる部分やと思う。それでも闘っていかへんとあかんのはわかるけども。
自分自身就活中の身なので、こういう本はこういうときに読むに限りますね。おもしろかった。

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Posted by ブクログ 2013年01月26日

冒頭の、「そもそも今まで何も考えずに生きてきたバカ学生に自己分析をしろと言っても無理がある。「バカでした!」という答えしか出てこないではないか。」そして、最後の学生も企業も大学も就活も「気持ちが悪い」という記述、真然り。

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Posted by ブクログ 2021年12月31日

学生時代は遥か昔だが、人事目線でもためになる。
何が一番いいかといえば、こんな馬鹿馬鹿しいお祭りもどきにまだまだ学生に企業は踊らされるという現実を知らしめてくれることにある。

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Posted by ブクログ 2020年09月14日

日本独自?の新卒一括採用を始めとした就活事情。学生、大学、企業それぞれに対する取材から、全体像を説く。

結局自分は就活もせず大学を卒業したが、その時にどういうつもりか一応読んでいた。

10年経ったが、当時と就活事情は変わったのだろうか。有名企業に一極集中という時代はではないのだろうとは思う。

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Posted by ブクログ 2018年10月06日

「就活」に関わる企業・大学・学生それぞれが演じている・演じざるをえない悲喜劇を描いたレポート。

     ★☆ ★☆ ★☆

4章欄外の「ハミダシ情報」。「学生の言いやすい、だけどダメな質問やひと言」と、それに対する「採用担当者の心の叫び」は抱腹絶倒。

「今日の私を見て、どんな感想を持ちましたか...続きを読む?」
答えずれえなあ。それとも、うちの会社の面接は練習か? こっちは大迷惑だ。
(p196)

「今後の就活の参考までに、なぜ落ちたのか教えてください」
教えられるわけないだろ。てめえで考えろ! そんな貴様が大嫌いだ!
(p197)

どちらの質問も自分のことしか考えていなくて、まわりの見えてなさが顕著。
こういう人たちはいても足手まといにしかならず、一緒に働きたくないタイプ、と面接官は判断するから、まず落ちるだろうな。

それにこの手の質問をする人たちって、自分の欠点になかなか気づかないタイプが多いような気がする。だから社員としての教育にも余計時間がかかるコスト高の人たち。

「あの、仕事は楽しいですか?」
あのさあ、どう答えろって言うんだよ。
そともなにか、楽しくないように見えたか?
(p198)

担当者の反応はわかるなあ(笑)
常識はずれの質問。

「御社の選考では、本当の自分と御社が求める自分、どっちを出すべきだと思いますか?」
そういう質問をするバカはいらん。
(p199)

「ぶっちゃけ、お給料はいくらですか?」
株式報告書見りゃ一発だろ。彼女にも明かしていない秘密を聞くんじゃねえ。
(p200)

「夏休みはどう過ごすべきですか?」
知らないよ、そんなの。一夏かけて、そのセコい発想を変える努力をしてくれよ。
(p206)

「大学院に行こうかどうか悩んでいます」
勝手に悩め。ここは職員室でも家族会議の場でもないし、神父の小部屋でもない。
(p207)

「転勤とかありますか?」
あるに決まってんだろ! 転勤がイヤなら転勤のない職種か契約社員にでもなりな。あと、「とか」って日本語やめろ!
(p215)

「営業ってつらいですか?」
つらいに決まってんだろ! 営業にかぎらず、どんな仕事でもつらいときがあるのはあたりまえじゃ、ボケ!
(p216)

「私はクリエイティブな仕事が向いていると思います」
どの仕事もクリエイティブだよ。広報や企画の仕事をクリエイティブと決めつける感性は貧しすぎるだろ。
(p219)

だいぶ創作も入っていると思うけれども、こんな質問がほんとうにたくさんあるとすると、採用担当者はけっこう大変だ。

企業が求めている最低限のラインは、社会人としてオトナであることだろう。
上記の質問はどれもこれもコドモの質問。

私は採用面接はしたことがないけれども、ここに書いてある採用担当者の反応は、会社の人間としてはどれもこれも標準的なものだ。

もしこんな質問をする新人を部下として配属するがどうかといわれたら、みんな断るだろうな。私もご免こうむりたい。コドモのお守りはしたくない。忙しいし時間の無駄。そりゃあ本当にこんな質問されたらニコニコして愛想良く答えるけれどもね。でもアッチにいってもらいたい。

こういった質問がオカシイかどうかに気づくのは社会人としての常識があるかどうかということなんだろうけど、本書でも言われているように、新卒学生はそれまで親や同年代との交流しかなくて、急に一般社会と接するわけだから、こういう未熟で甘ったるい質問が出てくるのも、ある意味当然なのかもしれない。

だから、常時社会人と交流がある慶応の学生や、親戚づきあいをしている学生が「就活」の場でも評価が高いのはそのとおりだろうと思う。社会でのつきあい方をすでに経験してきているわけだ。

当然のことなんだけど、頭の良さ努力も熱意も、会社で一緒に働ける人材であってはじめて意味を持つわけで、そういうベースが感じられなければ、いくら美辞麗句を並べたって「就活」は成功しないだろうな。

「勉強型」の学生はそういうのは苦手かもしれん。
でもこれも要は慣れなんだけどね。

学生時代にたくさんの社会人とつきあうことだと思うね。
相手は男女を問わず。

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Posted by ブクログ 2016年10月05日

結局は,大学時代に力をつけ,就活を理解し,きちんと向き合うことが大切ということ。就職試験はそもそも理不尽なものだ! いつまでも中二病にかかってる場合ではない。

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Posted by ブクログ 2014年04月11日

私が経済学を教える大学教師になって25年以上になる。この間ずっと悩んできたことは学生に何を教えるか、という問題である。ほとんどの学生は企業に就職するわけで、その企業での仕事に直接、間接に役立つことを教えたいと思いながら、それが何かがよく分からないまま今に到るというのが現状である。そのことをより強く意...続きを読む識するようになったのはやはり1990年代以降の平成不況のもと、就職戦線が厳しくなってからである。1980年代にはあまり見られなかったが、1990年代後半になると、ゼミ生のうち2,3人の学生が内定をもらえないという状況になってきた。勢い、教師としても、「内定のもらえる学生さん」を育てなくてはダメだろうと思ってしまう。
 さて、教師の目から見て「よく出来る学生さん」が必ずしも、いわゆる世間でいう一流企業から内定をもらう訳でもないことに早くから気づいていた。場合によっては1年生の基礎演習から教え、2年生の秋学期以降の2年半にわたるゼミを担当するので、その間、通常のゼミ以外にもディベートや合宿など色々な行事を通じて学生さんの性格などを把握している積もりだが、私の予想を裏切るケースも結構多い。採用は面接が主体で決まるため、どうしても人当たりの良さとか、表向きの快活さ・積極性が評価されてしまう嫌いがある。
 いわゆる「就活」というものが、学生さんの能力やポテンシャルを正当に評価するものかどうかについて疑問を持っている。そういう中で日経新聞の広告で見つけたのが、標題の新書である。本書は就職活動に登場する、学生、大学、企業、就職情報会社の「イタイ」実態を暴いている。著者の言葉を引用すれば:

「自分を偽り、マニュアル通りのやり方をしてしまうイタい学生と、結局その学生を、表面的な「コミュニケーション能力」や「学歴」などで「優秀な学生」と判断してしまうイタい企業。そしてこのような学生と企業が存在することが、さらにまわりのイタい学生を増殖させていく―――。」

となで切りである。ついでに就職情報会社も企業と学生を相手に金を稼ぐ、悪者として描かれている。確かに同感できる面が多々あるものの、単にイタい実態を描いているだけで、あるべき就活というものが描かれていない点では大いに不満が残る本であった。
 しかし、そんな理想が簡単に見つかるものでもなかろう。そう割り切れば、本書には就活の実際を、裏事情も含めてレポートしている点では、なかなか興味深い読み物ではある。たとえば第1章「就活生はイタすぎる」では、どのようなエントリーシートや面接がいけていないのか、具体例がたくさん紹介されており、反面教師として利用できる。第3章「企業の『採活』真相はこうだ」では企業の採用活動の実際が紹介されており、就活の学生さんが押さえるべきツボが分かるようになっている。第4章「インターンなんてやりたくない」ではたった1日のインターンは実は単なる会社セミナーに過ぎないことなど、インターンという言葉に踊らされることはないことなどが暴露されており、これから就活を迎える人たちには参考になる話が多いものと思われる。
 全般にジャーナリスティックな書かれ方で、多くの学生や企業にアンケート調査するなどの実証的な方法は採られていない。エピソードの紹介に留まっている点でアカデミックではないが、それらのエピソードは「かなり、それらしい」話が多く、学生さんが読んで損になる本ではないようだ。

(執筆日:2008年11月8日 mixiへの投稿をコピーしました)

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Posted by ブクログ 2013年12月28日

内容(「BOOK」データベースより)
就職活動(通称「就活」)をテーマに、企業の人事や大学の教職員、就活中の大学生らに徹底取材したあと、腹の底から出てきたのがこのひと言だ。「私は納豆のようにねばり強い人間です」と、決まり文句を連呼する“納豆学生”、「企業は教育の邪魔をするな」と叫ぶわりに、就職実績を...続きを読むやたらと気にする“崖っぷち大学”、営業のことを「コンサルティング営業」と言い換えてまで人材を獲得しようとする“ブラック企業”―「企業と社会の未来をつくる行為」「学生個々人が未来に向けて大きな一歩を踏み出す行為」であったはずの就職活動は、いまや騙し合い、憎しみ合いの様相を呈し、嫌悪感と倦怠感が渦巻く茶番劇に成り下がった。さて、いったい誰が悪いのか。

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Posted by ブクログ 2013年12月27日

就活が己の事として実感するこの頃、自分の気持ちを心なしか代弁してくれているような気がしたタイトルが目に入り、手に取る。
学生、大学、企業、就職情報会社、みんながみんな、気持ち悪いと思いながらも抜け出せない、就活のドロ沼の正体を本書は暴こうとします。
「就活に正解はない」そう言われても、“就活”という...続きを読む儀式に正解はないのかもしれないが、学生一人一人が求める就職先に“正解”は存在していると思うと、結局どうしたらいいのだろうか?となるし、このラットレースでは抜け出すよりも上手く走り抜けることのほうが、ある意味で楽なのだろうなと思った。

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Posted by ブクログ 2013年12月15日

就活経験者にとってのあるある本。さもありなんといったところ。型にハマッったって、それと結果は別なんだよという内容をケレン味少し多めで書いている印象。予備校風とでもいいましょうか。まぁ、苦笑いな内容とでもいいましょうか。

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Posted by ブクログ 2012年12月22日

「就活に正解はない。」「踊らされるな」「自分をさらけ出せ!」
どんなに自分を完璧に武装してもボロが出るのかな。
信じられるのは自分のコミュ力だけ…?
人前で話すのが恥ずかしいなんて言ってられない(T_T)
そろそろちゃんと考えなくては。

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Posted by ブクログ 2012年10月17日

2008年初版

就職活動の裏で、学生・大学・企業・就職支援サービスの四者がどんな思惑で動いているのか・動かざるを得なくなっているのかを、あけすけに書いた一冊。

いったん社会に出れば、まあそんなもんだったよなあと、
みんなが薄々感づいていることをバーっと書いた感じ。
一番、読んで意味があるのは学生...続きを読むの皆さんでしょう笑
社会がきれいごとで回っていないという実態と、
それでもなお、そんな社会に立ち向かわないとならない事実を
少しでも、頭に入れておいたほうがいいと思うので、
そういう意味では、自分たちがどう見られているのか、
知るいい一冊だと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月28日

就活は気持ち悪い。
私もずっとそう思っていた。
自分も悪いけど、まわりにも踊らされていて、どうすればいいのか全然わからなかった。でもきっと毎年大学生はそう思う。大学生に限らず、転職の就活人間だってそう思う。
やりたいことがよくわからないまま、ただただ焦りと周りに踊らされて、やりたいことなのかよくわか...続きを読むらない会社に就職したり。
就職情報(斡旋)サイトなんて、自分らがもうかるように特集という名の広告をのっけているだけ。情報提供という名のただの広告。でも効果検証なんてしちゃいない。
ずっと気持ちわるいと思っていたことを、代弁してくれた一冊。
「おわりに」の章だけ、また読みたい。たぶんそれで満足。

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Posted by ブクログ 2012年11月29日

面白そうなタイトルだったので読んでみました。
特別おもしろくはないです。
就活に対して不安しかなかったけど、本書のように引いた視点で考えると、少し安心しました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年08月22日

大学生協で購入。

まず一言。
帯を福満 しげゆきさんが書いています。
その帯がまた就活生には身に覚えのある光景(@_@;)
この本、人に貸しているんですが、帯だけ手元においてあります(^v^)

そして中身。
単純に読み物としても面白いと思うし、就活生にもオススメできると思います。

2013
...続きを読む却済み

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Posted by ブクログ 2015年11月12日

情報収集として読んでみたが、内容が薄すぎる。

4つの視点で現在の就職活動の本音を語る本。
本として視点の偏りがないため雑学っぽく読むには
まぁまぁ面白いかもしれない。
けれど、集約すると、就活のバカヤローって主張だけで
著者なりの解決策が提示されていない(もしくは主張が薄い)
のが残念。
それって...続きを読む一般的に世間で騒がれてることまとめただけやんけ、みたいな。

内容が薄っぺらいのは置いといて、ちょいちょい出てくる
採用に関しての雑学は面白かった。
そして、仕事をする上でも参考になった。

これ発行されたの2008年なので、大分状況も変わったよね。
今年度辺りまたこの手の本が出たら読んでみたい。

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