渡辺秀和のレビュー一覧
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コンコードエグゼクティブグループ(キャリア教育などを行う企業)のCEOで、キャリアコンサルタントとしても有名な渡辺秀和による、6章構成の文庫本。登る山を決め、登山ルートを考え、準備して出発する、というキャリア設計の3つのステップを解説し、その上で必要な知識として、市場の実態・陥りがちな罠・キャリアの鉄則を解説している。将来のキャリアを考え始めた人が、戦略的にキャリアを構築するための考え方を身に着けることができる本だと思う。
登る山を決めるうえでのポイントは、「好き」な「領域」と「立ち位置」を考えること。そのためには自分自身の「好き」を理解すること。登山ルートを考えるうえで重要なのは、「キャリアの階段」を作り、ゴール達成に必要な経験をいくつかのキャリアを通して身に着け、結果としてゴールに安全・着実に近づくこと。この時注意すべきは、一つの職業に固執しすぎないこと。キャリアの目的に立ち返り、他の選択肢も探すこと。また、途中で道草を食って丸いキャリアを作るのではなく、重要度の高い経験を積んでいくこと。更に、「キャリアの階段」でも、できるだけ自分の好きな領域の中で選択肢を考えることが、楽しい仕事をする上では重要という。最後に準備して出発するにあたっては、転職活動のノウハウを知り、その知識を活かす事。全体としてのポイントは、キャリア戦略では、努力を増やすのではなく、努力を集中させることが重要、ということ。こうすることで、目的に対して努力が効果的に働きやすいという。
面白かったポイントをいくつか
年収には、業界の壁・外資の壁・階層の壁がある。業界・外資・経営や資本家といった階層の壁を越えて、年収が段違いなので、そこを考慮に入れないと年収アップを目指す場合、効率が悪いとのこと
自分の「好き」なキャリアゴールは、ざっくり、早く決め、そのあとで、その方向性が正しいか慎重に検証することが良い、とのこと。要は、fast PDCAだろう。納得がいく
キャリアの「好き」の分析軸の一つである「立場」には、経営者・ベンチャー経営者・プロフェッショナル・社内エキスパートがある。社内エキスパートというのは会社のリソースを使いこなして大きな影響を与える人、とのこと。なるほどそういう道もあるんだと思った。
キャリアの上昇気流に若いうちに乗るとよいという話。やや決定論的で必ずしもそういえないのでは、とも思ったが、確かに若いうちからキャリアを積んでおくと、早い段階でよりレアな、価値の高い経験を追求することができ、結果的に後になって大きな差を付けられる、という話。まあ、無理することは無いが、若いうちから戦略的にやっておくと時間が自分の味方になる、ということなのだろう。参考にしたい。 -
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随分と寝かしていたがもっと早く読めば良かったと後悔。目がさめるような内容だ。
高い報酬を得て輝かしいキャリアを持つビジネスマンを見てきた著者がそのノウハウの一端を伝授する。日系企業では若くして年収2000万を超える報酬を得ることは極めて難しい。自己実現と高収入の両方を実現する上で、どのようなルートで達成するのかというキャリア設計が極めて重要となる。
詳細には下記の3ステップ。1.目指すゴールとキャリアビジョンを設定する。2.現状からキャリアビジョンに至るルートを考える。3.ルートを歩むために転職活動を成功させる。
一見普通に見えるが、著者が主張するポイントは、道中にコンサルティングファームや外資系金融機関、ベンチャーキャピタル、インターネット企業などで経営やマーケティングなどを通して、キャリアに合わせた高度なスキルと経験を獲得してから本丸へ向かうところだ。
ー以下、メモー
やはりと思ったのだが、エンジニアのキャリアに関する記述がない。専門性の割に市場価値に結びつきにくいのだろうか?エンジニアのキャリア、とりわけIT系のキャリアは書籍が豊富にあるため、読む。
コンサルタントというのは専門知識と経験でもって事業会社を先導するもの、という認識があったのだが、見方が少し変わった。
日系の総合職では、ローテーションや広範な業務から企業内でのキャリア設計が難しい。考えれば考えるほど、専門性の低さに悲観する。 -
Posted by ブクログ
未来をつくるキャリアの授業 最短距離で希望の人生を手に入れる!
2017/10/3 著:渡辺 秀和
大企業が潰れたり、買収されたりすることが珍しくない現代において、会社に依存したキャリアは極めてリスクが大きくなっている。いくら真面目に働いていても、ある日突然、勤務先が荒波に飲み込まれるかもしれない。
社会構造の変化によって、従来のキャリア設計法が通用しなくなる中、不安や閉塞感を感じる人がいる一方で、むしろ、この変化を自分の夢や志を実現する好機として活用している人も多い。
本書の構成は以下の6章から成る。
①人生を飛躍させるキャリアを設計する
②まずは人材市場の実態を知る
③あなたの「常識」は間違っているかもしれない
④未来をつくるリーダーたちはすでに実践している
⑤劇的に人生を変えるマジックがある
⑥戦略的なキャリア設計法をマスターする
キャリア設計において、本書はゴールに向けて様々な職を経ながらそれを目指す方法が示されている。私自身自己のキャリアプランの設計においては今の企業で勤めて成長することを選択している。
しかし、自分が取っていない手法がどうなのかや他の世界が何を求めているかを知ることは自分にとっても属する組織においても大いにプラスになる。
年末のこの時期に読みたかった一冊。年始からのスタートに向けた考えの土台を与えてくれる内容は読みやすく前向きな気持ちにさせてくれた。
学生の時よりも今でしかわからないことが多く見えた気づきが多い作品であった。 -
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自分のキャリアプランを考える上でのヒントがたくさん書いてあるので、転職を考えてる方に限らず読んでいただきたい1冊です。
■「回収どころ」を設計する
「低めの年収条件を提示されたら」
転職というと年収アップ、自分がやりたい仕事のため等がメインになっていると思うが
本書にも書いてある通り、一時的な年収ダウンは長期的な視点で見るとあまり気にすることではないと思う。
それよりも、何年後にいくら貰えるようになるかを考えることが重要である。
自分の能力、実績よりも年収が高いと自身過剰となり、成長が止まる可能性もある。
一時的に下がった分を取り戻そうと仕事に集中することが将来的には楽になると思う。
また、起業もキャリアの1つである。
そのためには商売の起点である売上を取ってくる(顧客を増やす)ことが必須だと言う点は共感するとともに、仕事する上では何よりも必要な要素だと思う。
■領域と立ち位置で「好き」を決める
キャリアビジョンを描く視点
①好きな領域で考える
業界や職種、複数の職種をまたぐ分野
例えば「企業再生」だと財務、法律、経営戦略など
②好きな「立ち位置」で考える
社長なのか、社員なのか。
立ち位置によって仕事内容、責任、与える影響が異なる。
企業経営者⇨大手企業の幹部
ベンチャー企業経営者⇨ゼロから企業
プロフェッショナル
⇨特定領域の専門性に基づいて独立
企業社内エキスパート
⇨既存組織で専門性を発揮。
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ネタバレキャリアの階段を作る=やりたいことを直接目指さない。
転職で資格は役に立たない。難関資格はハイリスク。それよりも英語、中国語。
資本家、経営者、従業員の区別をする。年収面では決定的に違う。
外資の壁=日本企業と外資では社内構造が違うので給料の決め方が決定的に違う。
業界によって年収が変わる。金融機関、製薬会社、インターネット企業。
ネクストキャリアのための3つの業界=コンサル、投資銀行、IT。課題解決能力は汎用品。企業のM&A、
35歳くらいまでは未経験でも可能。
英語の優先能力が高まった。
尖ったキャリアを積む。
自分の好きなこと、でキャリアビジョンを描く。大学入試とは違う。早めに暫定的に決める。
若い頃はハードワーク。
戦略コンサルはハブキャリア。このあとに経営層になれる可能性がある。
ベンチャーキャピタルで経験を積んで起業する。
IT系の魅力
営業職はM&Aの仲介が魅力的。商売の起点になる。
アーリーリタイアメントは可能だがつまらない
日記をつけることで、どのようなことを楽しいと感じるか。1~2年後に見直すと発見がある。 -
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キャリアを考える上ではいきなり飛び地のキャリアを狙うのではなく、狙いのキャリアに近いキャリアをいちど挟んでからキャリアパスを描くと良い。
ビジネスの世界ではあらゆる色をまんべんなく伸ばそうとする。キャリアは、苦労の割に評価されません。念のためこのスキルも身につけようと考えても、ただ忙しくなって自分を追い込んでしまうと言う本末転倒になりがちです。むしろこの領域はやらないと捨てる勇気を持つことが重要。
求められたキャリアや仕事が自分のやりたい仕事ではない場合には今自分が積んでいる経験が自分の進みたいキャリアに向かっているのかどうかを意識することが重要。ずれた方向に進んでいるようであれば上司や会社に働きかけて軌道修正するように手を打っていくこと。
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大学四年生の私からするとまだまだ自分のやりたいことが明確に定まりきっていない、でも将来はビリバリ働きたいという人にはコンサル業界、インターネット業界のどちらかに行った方がいいという考えが強くなる本だった。もちろん将来の目標を今の段階でもしっかり設定してそれを元にコンサル、インターネット業界に行くべきであって闇雲に行けばいいというわけではない。しかしこれらの業界での経験は、あらゆる企業から求められるスキルをもたらしてくれる。業務内容も多く、過酷な面もあるが人生を長期でなスパンで見るとどこで努力するかが重要である。だらだらと60や70まで努力するのか、20代で死にものぐるいで努力してその後は自分の持つ力で有意義に過ごすのかその違いだと思った。自分の将来を決めるにあったてはやはり好きなことが大切だ。あとは、好きな立ち位置も意識するといい。経営者からプロフェショナルか。ゼネラリストは転職の際には、求められない。自分の強みを早い段階から決めて、強くしていく必要がある。自分の強みを何にするかそこを決めるのが難しい。しかしそこだけは早く見つけて、時間かけて作っていかなければならない。迷ったらどこの業界にでも通用するようなスキルがいいのかもしれない。それがコンサルかインターネットなのだ。
景気によって転職市場ももちろん変化する。キャリアを見つめる時間はもちろん必要だが、それで好機を逃してしまうとかなり厳しくもなる。しっかり市場を見極めることが転職活動成功の鍵にもなる。 -
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<メモ>
・資格より職務経験
・日系より外資の方が年収が高い、業界によっても違う
・ネクストキャリアを飛躍させる「コンサルティング」「金融(投資銀行、PEファンド)」「インターネット業界」
・女性のキャリア対策は明確な売りを身につける
・丸いキャリア、中途半端なゼネラリストより尖ったキャリアの方が好まれる
・人材市場の市況が転職活動の成否に影響を与える
・望むキャリアを作りたいなら、自分が経験する仕事を会社任せにせず主体的に社内営業する
・どの人材会社経由で応募するかによって合否が分かれることがある
・日系企業で海外ビジネス経験者、特に東南アジア、南米、アフリカは引く手あまた
(ただし外資系企業で上司が外国人という場合は、英語で仕事をする機会はあるがビジネス市場が日本市場にほぼ特化されている)
・インターネット系キャリアの魅力
①業界の成長が予想される②業界外への転身チャンスがある、どの業界もデジタルマーケティングへの対応が求められる③ネットビジネスの経験は起業するときも役立つ④海外で働く機会も多い⑤若くてもチャンスが得やすい⑥若くても高い年収⑦社会問題を解決するような事業にも携われる -
Posted by ブクログ
最近漫然とした日々を過ごしていたので、少し先の事も考えようと思い手に取った。
ビジネスキャリアを考えるにあたって最も重要なことはゴールを定めることだ。ゴールが定まれば、そこに向かう道を考える。
給料は立場、業界、職種、資本によって壁がある。一般的に外資系企業の給与水準は高いため、給料を上げるための方策として英語力を高めるというのは王道と言える。
汎用性の高いのは外資コンサル、投資銀行、PEファンド、IT系。
転職しようと、安直に資格をとろうとする人もいるが、資格よりも重視されるのは職務経験だ。より具体的に言えば、ジェネラリストの丸いキャリアではなく、一つのことを長く経験し、深い知識や高い能力を持った尖ったキャリアにニーズがある。
また、海外でのビジネス経験、特に今後成長の見込まれるマーケットでのビジネス経験も重宝される。
他に高く評価される職務経験は、ビジネスの起点になるものだ。不動産の仕事で言えば用地取得。不況期でも事業機会を獲得できる人材は重宝される。
正直転職しようとは思わないが、自分なりにやりたいことを事前に考えておきたい。
上記に当てはめて高評価の仕事を考えると、新事業立ち上げ、用地取得、シンガポール駐在か。