伊藤和明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本って、本当に津波多いんですね・・・。
私は海とは遠いところで育っているし、
初めて体験した大きな地震が阪神大震災で、
津波被害のない地震だったから、
地震!=津波、ってすぐ思い浮かばなかったんですよ。
だから3.11の時は、津波ってこんな恐ろしいことになってしまうんだ・・・って。
本書では、過去にどれだけ津波が多く日本に到来したかが書かれています。
これからも、津波は繰り返し日本にやって来るでしょう。
海は、日本に大きな恵みをもらたしてくれています。
けれど時に、大きな災害をもたらす。
でもそれは、「害」というより、命の、地球の営みなんですよね。
私たちは、それと共存していかなければいけ -
Posted by ブクログ
日本書記に記された最古の津波から、東日本大震災まで、「津波災害とのつきあい」だった日本の歴史をたどる本。東日本大震災の時に「未曾有の天災」「1000年に一度」のような語られ方をしばしば目にした。それはむしろ「もう(少なくとも自分の生存中には)津波は来ないだろうという願望のこもった形容だったのかもしれないけど、それがほんとうに甘い願望であることがよくわかる。日本書記に記された古代から現代まで、日本は本当に昔から頻繁に津波災害に襲われてきた土地なのだ。
その中には、1770年代に沖縄を襲い12000人が犠牲になった「八重山地震津波」のように息をのむものもある。直径10M、重さ推定700トンの巨大 -
Posted by ブクログ
関東大震災以降の日本における主な地震災害をまとめた本で、『地震と噴火の日本史』という前著の延長となっているとのこと。関東大震災をはじめとして阪神・淡路大震災までの15以上の大地震を、内陸直下・大津波・山地・直下型etcの様々な災害の事例分けにしたがってそれぞれ紹介していく。 基本的には事例紹介という性格の文章であるが、体験談などの証言を通して語られる地震災害は将来への警告としても重要性を読み取ることができる。
地震大国の日本で、しかも活動期に入ったと思われるこの現代では、生きている間に一度は大きな地震災害に遭うことが考えられる。自分の住んでいる場所にどのようなリスクをはらんでいるのかを、過