村上宣寛のレビュー一覧

  • IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

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    ためになった。
    IQが高いから自分がすごいんだと勘違いすると悲惨なことになることはよく知っているので、面白く読めた
    心理学の分野はエビデンスが不十分な本が多い中、この人はとても重視しているようなのでほかの本も読みたいと思った

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    2014年07月16日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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     世の「心理テスト」がいかに「トンデモ」であるかを明らかにした、驚くべき本。「心理テスト」といっても、テレビや雑誌でやってるような「いかにも」なものではナイ(導入として「血液型」も用意してあるが)。槍玉に挙がるのは、かの有名な「ロールシャッハ・テスト」、定番の性格検査である「矢田部ギルフォード性格検査」、職業適性検査にも使われている「内田クレペリン検査」といった大物揃い。

     心理学者がつくる心理テストは信頼できるか。著者は「大部分は信頼できない」とばっさり。その実例として、定番の心理テストについて、それらがいかに恣意的な基準でつくられ、当たらないとわかっていながら運用されているか、ということ

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    2014年03月30日
  • IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

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    そもそも知能とは何かーそれを探ることが心理史をたどることになるとは思わなかった。過去にどれだけの人が知能を測ろうとし(結果的に否定されてしまうものも多いが)試行錯誤し、それでもまだ全容の解明には至らない。改めて奥の深い学問だと感じた。
    また、今までの自分がいかにステレオタイプまみれであったかを気づかされた。男女差・人種差・世代差など。統計学的データを前にしても、それでも思い込みの方がまさってしまいそうだが、フラットに知識を吸収し、一般知能を高めたい。

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    2011年11月26日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    とにかく痛烈な心理テストに対する批判書。ビッグファイブ以外の性格判断はすべてでたらめといわんばかりのスタンスは読んでいて気持ちがいい。このセンセ業界から干されないかな、と心配になるほどの一冊。しかし、よーーく読んでみると、あんがい自己批判の書にも読める。心理学と統計処理を使う人は読んでおいて損はない。

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    2009年10月04日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    ネタバレ

    心理検査はそんなに万能じゃないっていう本。

    ちょっと口が悪いなぁと思いつつ、血液型の話とかが嫌いな自分には合ってた。



    p. 113
    インクのシミが明らかにするのは、唯一、それらを解釈する検査者の秘められた世界である。これらの先生方は被験者のことよりも自分自身のことをたぶん多く語っている(アナスティシ、1982年)。

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    2024年06月30日
  • 性格のパワー 世界最先端の心理学研究でここまで解明された

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    Big5の協調性、外向性、良識性、開放性、情緒安定性の要素の解説、環境と遺伝の影響、BIG5に至るまでにあった、類型論や精神分析の観点など、現時点でのエビデンスを元に特性とはどういうものかを細かく分析されているように感じた。この本の発売時点だとまだまだ、特性五因子との関連性はわからないことがあるので、これからの研究がこの本を覆すこともあるのだろうと思いながらもエビデンスの出し方、多角的な考察はしっかりしていて納得のいく内容で説明されているところは好感が持てる。
    一部、結論何が言いたいの?と思うところもあった。
    最も記憶に残ったものはやはり特定五因子の細かな構成要素の説明であった。協調性、外向性

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    2019年05月22日
  • IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

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    知能について歴史からここまで書かれた本は(著者いわく)ないらしい。確かに知能検査というのは、みんながちょっと胡散臭くおもいつつ、けれども有難がってしまうものかもしれない。

    本書はそんな知能検査について、バッサバッサと切り込んでいく。エビデンスが豊富で統計的に正しい知能検査、というのは実はとても少ない。一般的なスタンダードであるWAISも、現在専門家が知能と考えているものの一部しか測定できず、一般人と専門家が抱く頭のいい人のイメージにもずれがある。

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    2018年11月29日
  • あざむかれる知性  ──本や論文はどこまで正しいか

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    ネタバレ

    心理学の研究者である筆者がダイエット、健康、ビジネス、投資、幸福感などさまざまな分野のシステマティックレビューを読んでまとめたもの。

    要点をまとめると以下のような感じ。

    因果関係の研究には実験群と実験群との比較の対象群(何もない)を置く必要がある
    質のいい論文は二重盲検ランダム化比較実験のシステマティックレビュー。
    肥満の原因としては総カロリーの現象以外は大きい違いは見えにくい。食べる時間(例えば朝ご飯は食べたほうがいい)やスピード(ゆっくり食べたほうがいい)というのは相関関係であって因果関係ではない可能性が高い。
    最強のダイエットはレコーディングダイエット+適度な運動ぐらいしかな

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    2017年07月03日
  • あざむかれる知性  ──本や論文はどこまで正しいか

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    複数の論文を統合するメタ分析の手法を用いた研究を紹介している。諸説が入り乱れる食事や健康の分野についても、結論が出ているものが多いようだ。

    scienceの語源は、ラテン語のscientia(知識)、その起源はギリシャ語のskhizein(分割する)。現象を分割すると数量化が可能になり、伝達が可能になる。すなわち、科学の特徴は、検証可能性と言える。

    アーチポルド・コクランは、1972年に根拠に基づく医療(EBM)を提案し、1993年には、ひとつのテーマに関する広範な文献を重みづけを用いた統計的手続き(メタ分析)で要約して全体的結論(システマティック・レビュー)を出すコクラン共同計画を開始し

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    2018年10月31日
  • あざむかれる知性  ──本や論文はどこまで正しいか

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    怪しげな健康食品が溢れているが,効果に対して正確な検証がなされているかどうかに疑問を持っていたが,本書は適格な回答書だ.盲検化されたランダム化比較試験で有意差があることを証明できることの重要性をマスコミに周知させる必要がある.ビッグファイブと呼ばれる 外向性,協調性,良識性,情緒安定性,知的好奇心のうちどの要素が優位かという第6章「仕事での間違った思い込み」は楽しめた.最後の(p160),「面接の妥当性は低いので,人を見て選ぶより,見ないで選ぶほうが合理的である」は至言だ.またp126の「長寿を保証する魔法のような食べ物や,特別な薬物は存在しない.無意味で非科学的な健康情報に振り回されないよう

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    2016年06月08日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    世に蔓延る血液型診断、性格診断などを否定しています。科学的根拠がないもなが流行る。この本はそんな世の中に流される人には目から鱗なのではないでしょうか。もう10年近く前の本ですがおすすめです。

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    2016年02月10日
  • あざむかれる知性  ──本や論文はどこまで正しいか

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    類似のテーマの、異なる調査結果を統合する方法があるということを、この本から知ることができた。
    それを、メタ分析と呼ぶのだそうだ。
    本文の中ではどういう手法なのかの説明がなく、いらいらしながら最後まで読んだ。
    そうしたら、最後に付録としてその説明があった…。ちょっと脱力。

    効果的なダイエット方法についての研究を検討すると、まず摂取カロリーの総量についてのコントロールがなく、その方法が効いているのか、摂取カロリー量が効いているか弁別できない研究が多いとのこと。
    RIASECで知られる職業興味調査の妥当性係数を検証した研究によると、この調査はほとんど無意味という結論になるらしい。
    なかなかショッキ

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    2016年01月26日
  • あざむかれる知性  ──本や論文はどこまで正しいか

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    ごく最近のメタ研究を見て、いろいろ批判する、って感じ。村上先生はおもしろいなあ。ポジティブ心理学の検討のところはいくつか論文ひろってみたい。

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    2021年01月05日
  • 心理テストはウソでした

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    統計学の知識をわかりやすく示しながら血液型診断や性格テストを批判していく。やや上からの物言いながらも痛快に書かれているため腹落ちする。就活生が一読すると良いかもしれない。

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    2015年06月08日
  • IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

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    『「心理テスト」はウソでした。』の著者つながりで。こんどは「知能は測定できるか」という、なんつーか「触らぬ神に……」と言いたくなるような分野で、言いたい放題。刺激的なだけでなく、きちんと「研究」という地に足がついている記述になっているので、安心して読める。たとえば「IQってなんなの?」(はい、知能検査で測れるもの、デス!)とか、「IQ180の天才少年!」というあたりのどこらへんにウソがあるのか、みたいなこともわかる。(いまはそんな点数出るわけないです。それ、テストが古すぎるに決まってますから!、みたいな)
     オレは受けたことないけれど、SPIつーのがあるよね。リクルートがやってる適性検査。あれ

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    2014年03月29日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    面白い。良書。
    冒頭の血液型診断は兎も角として、もっと巷の似非心理テストかと思ったら、真面目に使われている本格的な、歴史のあるテストを預かっている。
    著者が自分で分析してるところもあり、統計学の専門家と言うこともあって、今迄読んだ本当は違う迫力有り。

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    2014年01月25日
  • 性格のパワー 世界最先端の心理学研究でここまで解明された

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    パーソナリティ研究に手を出す前に読んでおきたい一冊。なんとなくデータがあると信じてしまうけど、批判的な視点を持つことを忘れないようにしたいものです。

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    2012年04月21日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    ネタバレ

    大学の先生に「めっちゃwwwおもろいからwwwよんでみwww」って言われました。
    別の先生からもすすめられた1冊で、確かに面白かったです。
    だけど先生曰く、心理学初心者は「こんなことが指摘されているのになぜそれを勉強しなきゃいけないのか」という考えにとらわれてしまうため、一通り勉強してから読むほうが面白いらしい。

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    2012年02月07日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    血液型性格検査などは、嘘であると言うことは周知の通りであると思う。
    しかし、ロールシャッハテストについては、著者は詳しく調べたのだろうか?もちろん、ある程度の本は読んだとは思うが、今では筆者の作った計算ソフトの数段素晴らしいものもできている。
    その現状を知っていてのことだろうか?
    どうにも、素人が少し本を読んだくらいで批判しているようにしか見えない。

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    2011年06月29日
  • IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

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    なんだか難しかったが、まだ知能という研究文野が日本において未解明、未発達ということがわかった。知能テストやSPIが本当に参考にならないこともわかる。研究者によって分析も違うので、一体なにが正しいのかと惑わされるが、遺伝子や年齢のせいにした神話はあてにならない。知能を扱った書物が少ないため、これを一読しておくと十分だという印象。

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    2011年03月14日