村上宣寛のレビュー一覧

  • 心理テストはウソでした

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    血液型、ロールシャッハテスト、矢田部着ルフォード性格検査、内田クレぺリン検査、すべて何の科学的根拠もないインチキだった。心理学者が書いているからこそ説得力あり。

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    2010年09月05日
  • 心理学で何がわかるか

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    [ 内容 ]
    「性格はどこまで遺伝で決まるか」「自由意志は存在するか」「記憶力は鍛えられるか」「暴力的映像は暴力を引き起こすか」―これらの問題に意味のある答えを出すには、哲学や日常的実感では力不足。
    科学としてのアプローチが必要なのだ。
    インチキ、俗説、疑似科学を退けて本物の心理学のあり方を提示しつつ、今、心理学がどこまで到達しているのかを平易に紹介。
    心理学、最初の一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 心理学とは
    第2章 人柄は遺伝で決まるか
    第3章 人間は賢いか
    第4章 意識の謎
    第5章 記憶は確かか
    第6章 人と人の間で
    第7章 異常な世界へ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆

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    2014年10月28日
  • 心理学で何がわかるか

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    心理学は科学であり高度な統計的解析による根拠が必要である、を前提に信憑性のあるなしを断じます。
    対象は「遺伝」「動物の認知能力」「自由意志」「記憶」「人間関係」「臨床心理学」です。
    遺伝の影響力の大きさや、幼児でも記憶がしっかりある点など、そうだったのか!な発見が多かったですね。
    トラウマは抑圧されないので、胡散臭いカウンセラーや宗教に飛び込む前に「記憶」の章を、うつ病の方は病院行く前に「臨床心理学」の章を読まれる事を強く勧めます。
    著者を含め、学者が言ってるからと鵜呑みにせず根拠を確認する癖が大事という戒めになりました。
    心理学の本なのに著者の性格の悪さが所々顔を出しているのは皮肉ですね(笑

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    2009年12月11日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    一応心理テストを勉強したからこそ、なるほどなるほどとうなずける面白さ。私もどちらかというと考えは著者より、というか、心理テストに対して少し疑問を持っているところもあるので、納得して読めた。でも、心理をあまり知らない人が読んだら少し難しいのかなぁ、とも思ったし、この著者の批判的な書き方に好き嫌いが別れる1冊だなぁ、と思ったのでした。

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    2010年10月14日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    心理の専門家を目指すものとして、全部が「ウソ」なのではなく、「ウソ」とは異なる部分があることを、きちんと理解したいと思う。

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    2009年10月04日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    軽い読み物としてどうぞ。ロールシャッハや内田クレペリン検査についての批判など、』目新しいものはありませんが、読み物としての文体は大学教授にしては(失礼!)お上手だと思います。性格検査では、YGテストがまぁまぁの精度があると思ってるアリーさんですが、なんでも妄信的に信じるのはアホのすることなんだー!って気持ちで居るのにいい一冊かと思います。

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    2009年10月04日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    テストを作った人、作成過程、信頼性の検討の歴史などを、非常によく調べている。なぜ間違いなのかが分かりやすい。かなり記述が過激な部分も。

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    2009年10月04日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    血液型性格判断に始まって、心理テスト各種をバッサリ。信頼性があるようなテストも含まれていて驚きましたが、おもしろいです。

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    2009年10月04日
  • IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

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    (現代の)知能概念史のスッキリとしたガイド.IQがどうの,知能がどうのと適当な事を言わないように勉強する手始めによい本じゃないだろうか.もうそこそこ古いとは思うが.

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    2023年03月31日
  • 性格のパワー 世界最先端の心理学研究でここまで解明された

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    性格に関する様々な研究の歴史と問題点に紙面の多くを割いている他、「自尊心の高さは学力の成績や対人関係の能力の高さと相関関係がない」こと等、面白い研究が複数取り上げられている。

    ビッグ・ファイブが性格分析の主流になるまでの過程と、ビッグ・ファイブに基づいたメタ分析結果を知りたい方にオススメできるかと思います。

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    2019年04月18日
  • あざむかれる知性  ──本や論文はどこまで正しいか

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    内容は、本や論文はどこまで正しいかという副題の通り。
    ダイエット、健康、仕事など現代の関心の高いテーマについて様々な本や論文を分析する。
    著者の本は、以前に心理テストの信憑性について論じた本を読んだことがある。この本もその系統で、世の中には信憑性の無い理論や似非科学が蔓延しているかをメタ分析を使って紹介する。
    例えば巷にはダイエット本が溢れているが、その中でも近年一般化したのが炭水化物ダイエットで、自分の周りでも多くの人が実践している。原始時代の食生活に範をとって、ダイエットの効果を説明をする本もあるが、論理が破綻しているので、内容を鵜呑みにするのは間違いの元となる。やや過激な説明も多いが、著

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    2018年02月08日
  • 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

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    よく知られた診断や心理テストの結果が信じるに足りないものであることを、繰り返し主張する書。では、どんな診断のあり方であればより良いものになるのか、批判だけではなく、建設的な方向性を示してほしかった。一方で、血液型に関しては、本書のおかげで別の試してみたいアイデアが浮かんだ。

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    2017年09月25日
  • IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

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    ボーリング氏の「知能とは知能テストで測ったもの」という定義に妙に納得する。

    日本では知能検査がタブー視されがちなのか出回る情報は多くない。本書はIQに関する数々の検査や最新研究が掲載されている。

    IQは何と相関するのか、学術的な検証の歴史は興味深い。19~20世紀はゴルトンに代表されるような優生論や遺伝説が有力だったが、測定法の問題を指摘し、相関係数から必ずしもそうとも言えない点を論述している。

    本書自体に主義主張があるわけではなく「こんな見解もあるがこんな見解もあるよ」的な紹介ではあるものの、最新動向(2007年)を日本語で読めるのは貴重だ。

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    2016年02月17日
  • あざむかれる知性  ──本や論文はどこまで正しいか

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    いわゆる、エビデンスをどう読むか、
    文系にも分かるように書かれている。
    例としてあがっているダイエットの
    ウソホントも面白い。

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    2016年02月16日
  • あざむかれる知性  ──本や論文はどこまで正しいか

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    <目次>
    第1部  真実を知るためには
     第1章  科学の営み
     第2章  研究の価値は何で決まるか
     第3章  何が判断を歪めるか
    第2部  どこまで本当なのか
     第4章  なぜダイエットは難しいのか
     第5章  健康で長生きするには
     第6章  仕事での間違った思い込み
     第7章  幸福になるには
    付録   メタ分析とは

    <内容>
    「科学」はどのように解析されていくのか?それは研究成果を論文で発表し、それを他の人が再度再現実験をおこない、同じような結果が出るからだ。このやり方(ランダム化比較試験)をメタ分析という統計技法で(これは付録にあるが、読んでもよくわからなかったが…)まとめた論文

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    2016年01月05日
  • 心理学で何がわかるか

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    著者のかなり辛辣で直截的な物言いは、自信の表れなんだろうな、と思う。曖昧なところが無い書きぶりなので、内容はとてもわかりやすい。
    世間一般で語られている俗説をひっくり返していくところなんかは「はー」「へー」の連続だったけれど、「自由意思」のところはどうなんだろう。
    あの実験とあの解釈で、自由意思云々が語れるもんなのだろうか。そこはちょっと疑問に感じた。

    あと思うのが、結局のところ「実験室での人間の振る舞い」なんだよなあということ。
    非日常的な空間で、なんかよくわからん他人が自分を観察している状況。そこでの振る舞いは、はたして一般化できるもんなんだろうか?

    などなど、いろいろ考えさせられ

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    2013年10月08日
  • 心理学で何がわかるか

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    心理学と聞いて漠然と思い浮かぶ、フロイトやユング的なイメージがガラリと変わります。
    「心」という曖昧なものが対象な為か、信用のおけるデータを集めるのが難しそうですが、そうして集められた、客観的かつ厳密な統計から相関関係を導き出されると、心理学は魔法でも超能力的なものでもなく、学問なのだなと感じます。

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    2013年09月18日
  • 心理学で何がわかるか

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    ●:引用、→:感想
    ●ゾンビ・システムが特殊用途に限定されたリアル・タイム・システムだとすると、意識は汎用の問題解決システムである。特殊なリアル・タイム・システムと汎用の問題解決システムの両方を兼ね備えた生物の方が適用能力に富み、自然淘汰の結果、生き残ったと考えられる。→「お化け屋敷で科学する!」「ヒトはなぜ拍手をするのか」参照

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    2012年09月22日
  • 心理学で何がわかるか

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    著者の体験が多く反映されている本。そして、この本の良いところは今までの有名な実験が詳細に書かれていること。
    普通の概論書では省かれてしまうような、詳細が書かれていてそうだったのかとうなずくことができる

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    2012年05月12日
  • 心理学で何がわかるか

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    心理学が実は科学的な学問であることを説く書。カウンセリングなどに近い心理学のイメージを否定して何をどのように研究しているのかを書いている。どの程度までの科学的根拠を持つかどうかで研究が評価されるべきだという考えが、根拠の薄い場合の害を例を挙げて主張されていて、これに私も同意したい。ただ気になるのは専門用語が必要以上にかつ大まかに理解できる説明無しに見られるということで、それだけ読みづらく感じた。

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    2012年04月14日