澤田典子のレビュー一覧

  • よみがえる天才1 伊藤若冲
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    多摩美術大学学長が書いた本ですごい分かりやすかった。著者の辻さんは1990年代以降の若冲ブームの立役者の人でもあるらしい。長谷川等伯→尾形光琳→伊藤若冲→鈴木基一だから尾形光琳と江戸琳派の間の人か。琳派良く見るけど、若冲展あったら見に行きたいな。

    辻惟雄(つじ・のぶお)
    1932年生まれ...続きを読む
  • アテネ民主政 命をかけた八人の政治家
    クレイステネスの改革による民主政の始まりから,ペロポネソス戦争を経た180年を,政治家の人間関係や民衆の反応などから読み解く本。常に裁判による評価にさらされ,直接民主政のもと不断の緊張におかれた政治家の苦労が窺える。ギリシア史では省かれがちな,家の系図に詳しいのも面白い。
  • よみがえる天才4 アレクサンドロス大王
    数ある英雄伝説の中でも影響力の大きいアレクサンドロス大王。身にまとった伝説がぶ厚すぎるだけに、「研究者の数だけアレクサンドロス像がある」状態。等身大のアレクサンドロスに迫るのは生易しいことではないのだと感じた。その中でも本書は丁寧に研究史を整理し、最新の研究を取り入れてアレクサンドロスの実像に迫る。...続きを読む
  • よみがえる天才3 モーツァルト
    モーツァルトという人と音楽を広く知ることのできる一冊です。楽曲について、モーツァルトの生きた時代や、彼の手紙をもとに分析されています。また、著者の考えにも納得させられるものがありました。
    2021,2/27-3/1
  • よみがえる天才4 アレクサンドロス大王
    紀元前300年という事を忘れて、何か物足りなさを感じて読んだが、ふと考えると紀元前300年でよくここまでわかって書けたなというのが正直な感想。歴史のもっと生々しい部分を知りたかったが、よく考えると紀元前300年の時代にそれを求めるのは酷でしょう。父への対抗意識で大帝国を作ったという説は今でも通じる理...続きを読む
  • よみがえる天才1 伊藤若冲
    若冲の創作活動ばかりでなく、青物問屋としての仕事面も記載してあり、若冲の本髄が明確に理解できる好著だ.動物綵絵での鶏の絵は有名だが、モザイク画も素晴らしい.非常に根気のいる作業が必要だが、70歳代でこのような画法を創作するバイタリティーは凄い.著者が若冲の発掘者だが、江戸時代の文化の奥深さは日本の誇...続きを読む
  • よみがえる天才2 レオナルド・ダ・ヴィンチ
    レオナルドの一生涯について、彼が生きた時代の流れに触れながら詳細に語られていて読み応えがあった。

    寡作であったから、という点でもそうであるけれど、彼が探究や創作のために捧げ込んだ努力については、わたしたちにとって非常に多く見習うべき部分があるという点で、レオナルドは、美術家の中でも一際その人となり...続きを読む
  • よみがえる天才3 モーツァルト
    面白かった。

    クラシックは一切詳しくなかったので、モーツァルトを始めベートーベン等の近代音楽家が、それぞれ生きた時代や作品個性の違いが何もわかってなかったんだけど、この本を通して知識が広がったのでとても良かった。
    クラシックの聴き方も多少心得た気がします。
    前よりも聴いてて面白く感じるようになった...続きを読む
  • よみがえる天才2 レオナルド・ダ・ヴィンチ
    レオナルド・ダ・ヴィンチの作品と人生に向き合うにあたって、信頼できる著作だ。それが新書で読めることに驚く。

    時代を生き抜くために、彼は惜しみない努力をしていたのだ。

    後代だからこそ、あーだ、こーだと言えるが、作品そのものはもちろんのこと、その人生から得られる教訓は大きい。
  • よみがえる天才9 ナイチンゲール
    ナイチンゲールが統計学を駆使して、公衆衛生学の基盤を築いたってのは、よく知られてること。
    看護職に「献身」と「自己犠牲」を求めず、看護職員が働く環境整備にこそ努力した人だけど、彼女自身は自らの資産を投じて看護職の訓練施設を整備した。
    やっぱり看護って特別な仕事なんだよね。それが分かっていたからこそ、...続きを読む
  • よみがえる天才7 北里柴三郎【電子特典付き】
    北里柴三郎についてはまったく詳しくなくて、細菌学者ということと慶應医学部の創設者ってことしか知らなかった。この海堂先生による史伝は、鴎外のものから類推するとかなりの変化球に思えるので、この一冊で「こういう人だったんだ」とは判断できそうもない。ここで海堂先生が注目しているのは研究者としてよりも医政を確...続きを読む
  • よみがえる天才3 モーツァルト
    「モーツァルトの天才の特異さは、桁外れの才能が「ごく普通の人間」、私たちとそう変わらない一人の人間と結びついていたことにある」親しみやすいのに真似できない、無邪気に見えて残酷なほどシニカル…いくつもの矛盾した顔をもつ天才の実像に迫る。
    教育パパの呪縛から抜け出せず、世界初のフリー音楽家を夢見ながら時...続きを読む
  • よみがえる天才4 アレクサンドロス大王
    数多の伝説に彩られたアレクサンドロス大王に関して、歴史学的手法に基づき、最新の研究成果をもとにその実像を可能な限り手繰り寄せると同時に、それぞれに時代や地域においてアレクサンドロスがどのように解釈されてきたのか紹介した著作。
  • よみがえる天才6 ガウディ
    カタルーニャの歴史、生い立ち、人間関係、パトロン、建築史などとガウディをめぐるトピックに一通りの目配せが効いている。事典的なつくりとも言える。
  • よみがえる天才4 アレクサンドロス大王
    英雄アレクサンドロスの一生と評価の変遷を辿った興味深い一冊。
    短期間であれほどの広大なエリアを征服した王だが、獅子身中の虫たる支配した地域の管理や、過度の疲労とストレスを強いられた兵士達への対応など私の疑問に答えてくれた内容に大満足。
    アレクサンドロスを英雄と見るか暴君と見るか?まだまだ興味は尽きな...続きを読む
  • よみがえる天才1 伊藤若冲
    若冲って、作品は好きで機会あるごとに見てきたけど、人物については、てんで知らなかった。
    こういう場合にプリマー新書はありがたいよね。とっても分かりやすい。
    生前から名声を欲しいままにしながら、死後は美術界から忘れられていた存在だったなんて、今の人気からは考えられないよね。何より初めて知って驚いたのは...続きを読む
  • よみがえる天才1 伊藤若冲
    「私は理解されるまで1000年の時を待つ」

    江戸中期 元禄時代の後 1716年 京都生まれ
    家業の青物問屋を放棄して山にこもる。
    20代後半から絵画を始める。
    様式化が進み、派閥の様式から外せない。
    狩野派→土佐派→中国絵画? 40歳で職業画家へ
    50~60代の作品が少ない

    裏彩色
     絹本の裏か...続きを読む
  • よみがえる天才1 伊藤若冲
    若冲に関するまとまった本を探していたので、絵の分析から、数少ない資料からの生涯のまとめなど、とても楽しめました。
    かなり前の展示会には行けなかったので、次こそは本物を見たい。特にハート型の鳳凰の羽とか。
  • よみがえる天才1 伊藤若冲
    若冲がここまでメジャーな存在になるのに、著者の功績大なのは首肯されるところであろう。本作では、代表作の「動植綵絵」を中心に、若冲の生涯をたどりながら、表現様式や作品の意味合いを分かりやすく教えてくれる。フラクタルや精神医学の研究から見た若冲などの紹介があるのも面白い。
  • よみがえる天才2 レオナルド・ダ・ヴィンチ
    自分が読むには難しかった。詳しく書かれてるからこそかもしれないですが、固有名詞が多く飛び交い読む中で整理するのが大変でした。就寝前に読む本ではなかったです。ただ、色んな絵や写真が載っているので、それに対する理解はしやすいと思います。