鈴木清剛のレビュー一覧

  • ロックンロールミシン2009(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    感覚派と理論派の団結により生まれる作品。

    感覚派は理論を敬遠し、
    理論派は感覚よりも実証に答を見る。

    彼らが無我夢中、縦横無尽に駆け抜けた先に感じた違和感。

    感覚派の出した答えは、理論的な実証で、
    理論派の出した答えは、感覚的な理解だった。

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鈴木清剛さんの書く小説は好きなのです。

    たとえ文章のリズムが肌にあわなくても、人称による視点にブレがあっても、好きなのです。

    表現される以前にあるもの。完成された作品ではなくて、作者の目に映る世界の景色といったものが、(きっと錯覚も多いのだけど)ぼんやりと見えてくることがあって、同世代によるものなのか知らないのですが、とても共感できるのです。

    文章を褒めなかったのは、私のわずかばかりの誠実さのためです。もちろん、個人による感想としてですが、うそはつきたくはなかったのです。

    0
    2013年03月28日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    すっきりと嫌味のない表現で、それでいて独特で、共感しながら読めた。
    人間には種類があって、学生時代の友達が、全然住む世界が違って見えたり、自分はどの世界の人間なのか考えたり、
    分かる気がした。
    物語は、結局、そういう若者の考えることの断片を切り取ったようなもの。短くて読後感が良い。

    0
    2012年05月10日
  • ロックンロールミシン2009(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    1998年に出版されてた作品を今年全面改稿したらしいです。私が読んだのは2009バージョン。

    就職して3年目にして脱サラした主人公が、服飾やってる友達に巻き込まれて…って話。


    自分とは違う人たちに刺激を受けつつ、近くに感じたり、遠くに感じたり。



    間に合わなさそうで、ギリギリ間に合ってしまうような小さな可能性、
    わたしらの年代の夢とかって段々、
    いきなりバカみたいに大きいものではなくて、
    小さいリアルな可能性の続きにあるようなものになってくるのかなと思いました。


    「また時計を見るとさっきと1分と変わっていない。賢司は時計を何度も見て考え、それから部屋をとびだした。」

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    どこか溢れすぎていて、別のどこかが欠けている人たち
    “こっち側”と“あっち側”
    映画と違うのは登場人物たちのセリフがしんと染みこんでくるとこ
    実はカツオが一番カッコイイと思ってる

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    思い立って再読。単行本としては1998年の発行。


    サラリーマンをやめた健司とインディーズブランドを立ちあげた凌一たちとの交流がテーマ。

    やはりとてもおもしろかった。矢沢あいの『ご近所物語』なども思い出した。

    あとがきは映画監督の行定勲が書いていて『GO』のあとで映画化されていたことも知った。


    さらっと読めます。文庫は362円と廉価。

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    思っていたよりずっと面白かった記憶はあるのですが、5年ほど前に読んだのであまり覚えてません。そのうちまた読み返したい。

    0
    2009年10月07日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    ミシンにかける青春。服作りに魂込めて物語は進みます。スムーズに流れるストーリー。読みやすい。良い出来です。ラストシーンが好き。

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    すぐに読み終えてしまった。日常に転がっていそうだけど無性にこんな生活や仲間たちに憧れてしまうのです。

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    昔、付き合っていた彼が読んでいたなあと思って、買ってみた本。そこまで期待はしていなかったけれど、なかなか面白かった。リーマンの不思議な休暇。インディーズブランドのお手伝い。

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    行き着く先がどこかも分からず、とりあえず、適当に進路決定、出発進行。行き当たりばったり、「そんなんでいいのかよ」と自問自答を繰り返してばっかり。堂々巡りの果てに、気が付いたら元の場所に戻ってきてる。「夢」を追いかける物語のようだけれど、夢よりももっと漠然としたものを掴みたいのかどうかも分からず、手探りだけとりあえずしてるような、どうしようもない物語。

    0
    2009年10月04日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    印象に残らないが、読み終わるまで止まらない。
    おもしろくなかったのかと、問われれば、おもしろかったと答えるだろう。

    物語が体を駆け抜けていった。

    0
    2025年04月06日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    人は枠に括りたがる。アイツはオレと同じ。アイツはオレと違う。僕と君では世界が違う。私とあなたは同じ匂いがする。

    0
    2022年02月18日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    自分が当初想いを固めていたものが、自分以外の他人と関わると、それを守ることに変わっていく。
    ある意味人間的であり、それは個人的に否定的だ。
    やりたい事があるなら、やりたいようにやればいいんだ。
    どうなろうが、下ったとこにも道はあるんだから。
    やった後に、あの道がよかったと思うなら、戻ればいいんだ。
    でも、あの時、進んでいなければ、戻る道も出来ていないんだ。

    0
    2021年12月16日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    20年ほど前に刊行されたことを考えると、作中の僚一の存在は、現在と比べて多少の違いがあるように感じます。

    当時は、半端者でありながら多少の憧れを持たれつつパンクな存在としてまた、エキセントリックな存在として受け入れていられたと思いますが、
    いまの時代は、半端者としてなんの価値も産み出すことのできず、自己嫌悪も自己責任も追わない時代の放浪者みたいな存在になってしまうのではないでしょうか?

    刹那的な青春の断片、とあとがきでありましたがいい意味でも悪い意味でも、それ以上でもそれ以下でもない小説だと思いました。

    タイトルは秀逸です。

    0
    2020年05月25日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    私はこういう大人と子どもの狭間で自分の力量もわからず仲間と青春したとかって期間がないからかあまり響かなかった。

    0
    2019年08月15日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高校の図書室で発見
    タイトルもジャケットもかっこいーと思って読んだ。
    ロックミシンは8ビートきざむような音がするからロックミシンっていうんだよというでたらめ言ってたけど、そこからタイトルのロックンロールミシンがきてると思ったらやっぱかっこいーって思ったw
    かなり薄い本だった記憶が。
    見てないけど映画にもなってたみたいね!

    0
    2013年06月28日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    軽い感じで読める。
    解説読む限り映画にもなってるのか…。
    知らないなぁ。

    二年目のサラリーマンが感じることなんて大体こんなもんなのかなという定番のお話。

    でも場面の繋ぎ方で読後感は軽快。

    三島賞受賞作。

    0
    2012年06月09日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    読みやすい!!

    でも別に「おもろい!!」「深い!!」とかではない。

    読んだ後は、気が楽になる。

    行定さんの解説?がよかった。

    映画もっかい見ようかしら

    0
    2009年10月09日
  • ロックンロールミシン

    Posted by ブクログ

    わりといい学校を出て、スーツを着ながらコンピューターを華麗に操るプログラマー近田があるとき退社。
    むかし親友だった、金髪ピアスにタトゥーも入っている遼一が、3人の仲間と立ち上げたインディーズのファッションブランドに巻き込まれていく。

    近田の彼女ユミコや遼一の仲間の椿とカツオ。なんだかどこにも帰れない近田のさまざまな心理描写が、ミシンの刻む8ビートとともに入ってくる。

    世界って何だろう。ひとつの世界で生きているけど、自分とは別の世界なんてあるのかないのかよくわからん。


    世界の隙間で揺れ動いているような感じって誰にでもあるんだと思う。おれにはない。 けいた

    0
    2009年10月07日