中谷巌のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
7月に読んだ本。だけど、今レビューを書く為に再読。
意外と今でも心に響いて、まさにこの本のターゲットの自分は「助かった」気持ち。
自分が今、就活できない理由に、この本で書かれてる日本企業の「暗黙の環境の力」への恐怖がある。
自分の価値観を変えられてしまうことに怖れてる。自分の弱さも知ってる分、自分の夢が壊されるのにびびってるんだとこの本を読んで知る。
<以下気になった分引用>
・日本企業の組織にはそういう「暗黙の場」のようなものが自然に生まれ、人間をからめとっていくのです。そしてその「場」の力は、とても強い。だから、それに対抗するには、入社したその日に、高き志を胸に刻むとともに、絶えず -
Posted by ブクログ
文明史から読みとく
はじめに
ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」と「ホモ・デウス」、イマニュエル・ウォーラーステイン「ヨーロッパ的普遍主義」、クリストフ・ボヌイユほか「人新世とは何か」の四冊の本からそれぞれ指針となるキーワードを挙げて、現代に連なる人類史を解説し、AI資本主義のゆくえを探っていきます。
第一章
自然VS.虚構
ー「サピエンス全史」から「AI資本主義の現在」を読む
ギルガメッシュ叙事詩やデカルトのことも書かれています。
デカルトの自分と外部、あるいは主体と客体を分けるという見方。「われ思う、ゆえに我あり」の「われ」とは、自然環境を含め自分の周りに存在するものを自分とは別物と -
Posted by ブクログ
筆者自身が別の著書を参考にしつつ、その中の根拠を基に、資本主義的な人間の活動分析や次世代の予測を展開し、どう対処するべのが私たちにとって最善であるのかの指針を呈しています。
「進化するテクノロジーに人間が対抗するのは、排除から包摂へと捉え方を変えること」
資本主義の論理とは一見すると矛盾を感じますが、本書と通して読み解くことで、その重要性が理解できます。
AIを初めとするダイヴァースな技術進歩に対して、私たちはただ漠然と「機械に負けないスキルや技術を」と奮闘しがちですが、クリエイティビティーな活動も含め、ほぼ全てがいずれは取って代わられます。
むしろ、そこを窺い知り、技術によって享受でき -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
リーダーが人を動かし、職場を動かし、会社を変えるには、どうすればいいのか。
それにはすばらしいビジョンや戦略も必要だが、それ以上に重要なのは、リーダーが「身をもって示す」ことであり、成果が出るまで「愚直に実行する」ことなのである。
日本社会の持つ特質にも焦点をあてながら、これからのリーダーに必要な資質を東西の具体的事例を引きながら詳細に解説。
組織を率いるトップリーダー、あるいは管理職者のための格好のテキスト。
[ 目次 ]
第1章 日本型リーダーシップ
第2章 「志」を高く持つ
第3章 「説明能力」と「大局観」
第4章 「愚直な実行力」を持て
第5章 リーダーたる者、時には「 -
Posted by ブクログ
読後の率直な印象ですが、本書で主題となる「AI資本主義」についての考察が物足りないと感じました。本書では、ユヴァル・ノア・ハラリの世界観でもある「AIが我々の行動指針すべてを決めてしまうデータイズムが支配する社会」という定義で、サラッと記載されているだけで、果たしてそれが正しいのか、そもそも資本主義というからには、どうやって資本を蓄積していくのか、資本主義はどう変容するのかなどもう少しこの主題について考察してほしいと思いました。
たしかに本書ではハラリの世界観を紹介した後に、これに対して批判的な論考は加えています(そして私自身も同じ意見です)。しかし、資本主義がどう変容するのか、変容させるべ